犬の暑さ対策5選!おすすめグッズやNG行動について解説
猛烈な暑さが続くことの多い、近年の日本の夏。
体温調節が苦手な犬にとって危険なレベルの暑さが、命をおびやかすこともないとはいえません。
暑い夏場に愛犬の熱中症や体調不良を防ぎ、心地よく過ごせるように、飼い主さんは愛犬の暑さ対策に気を配ってあげましょう。
そこで今回は、犬が暑い夏を心地よく過ごすための「暑さ対策5選」や「暑さ対策おすすめグッズ」、「してはいけないNG行動」について解説します。
犬の暑さ対策はなぜ大切なの?
愛犬が舌を出してハッハッと荒い呼吸をし始めるのは、夏がすぐそこまで迫って来ている兆し。
愛犬が暑い夏を健やかに過ごすために大切なのは、しっかりと暑さ対策を行うことです。
犬の暑さ対策がなぜ大切なのかというと、犬は人より暑さに弱く、夏場に熱中症や体調不良を起こしやすいから。
犬が暑さに弱いのは、以下のような理由からです。
- ほぼ全身が被毛で覆われている
- 皮膚には汗腺がなく、肉球でしか汗をかくことができない
- 汗のほかに体温を調節する方法は呼吸のみなので、体に熱がこもりやすい
- 原産地が寒冷地で、高温多湿の日本の気候に合わない犬種も数多く飼育されている
上記のような理由で暑さに弱い愛犬の健康を守るために、適切な暑さ対策を行うのは飼い主さんの大切な役目です。
次は、愛犬が暑い夏を心地よく過ごせるように行う「暑さ対策5選」を見ていきましょう。
犬の暑さ対策5選
暑さに弱い愛犬が熱中症や体調不良を起こすことなく、夏を心地よく過ごさせるためには、次のような暑さ対策を行いましょう。
エアコンは1日中つけておく
犬の暑さ対策では、やはりエアコンが重要な役割を担うもの。
暑さの厳しい季節は、愛犬の過ごす部屋のエアコンのON・OFFを繰り返さず1日中つけておくことをおすすめします。
そこで大切なのはエアコンの設定温度ですが、犬は人が心地よく感じる室温より、やや低めの温度を快適と感じるので、愛犬の様子をよく観察して温度の設定をしてください。
また犬は高い湿度も苦手なので、暑さ対策にはエアコンの除湿機能も活用しましょう。
犬が夏に快適と感じる温度や湿度は、犬種や個体によって異なりますが、以下を目安にしてください。
- 温度=23~26℃
- 湿度=40~50%
ただし、ベッドやハウスなどの愛犬の居場所にエアコンの冷たい風があたると体調を崩してしまうことも。
そのため長い時間お留守番することの多い愛犬や、子犬や老犬の場合は、エアコンの風の向きにも細心の注意を払いましょう。
日差しをさえぎり、風通しをよくする
犬の暑さ対策として、エアコンをつけるほど高温ではない初夏は、日差しを避けて風通しをよくするだけで犬が心地よく過ごせることも。
飼い主さんが在宅の場合は家じゅうの窓を開け放ち、遮光機能のあるカーテンで犬の居場所の日差しをさえぎるだけで愛犬は快適に過ごせるものです。
また風のない日などに愛犬が少し暑そうにしていたら、扇風機やサーキュレーターなどを活用して風通しがよくなるように工夫しましょう。
いつでも水分補給ができるようにする
犬の暑さ対策で重要性が高いのは、なんといっても水分補給です。
犬の熱中症を防ぐためにはいつでも水が飲めるようにするほか、水の温度が上がらないように置き場所にも注意を払いましょう。
また、夏場は水飲みボウルは複数箇所に置いておき、愛犬がすぐに水が飲めるようにしておくのがおすすめです。
循環式の給水器はいつでも犬が新鮮な水が飲める便利なアイテムですが、お留守番中に停電が起こるケースも考えられるため、必ずほかの容器にも水を入れておきましょう。
お散歩は涼しい時間帯に
犬の暑さ対策として、お散歩の時間帯にも配慮が必要です。
真夏の日中、アスファルトを手で触ってみると驚くほど熱いものです。
その熱さの道を歩かせると愛犬の肉球がヤケドをしてしまう恐れがあるので、暑い季節のお散歩は早朝か夜にしましょう。
また、体温調節が苦手な犬を高温の日中に散歩させると熱中症になる危険も高くなるため、なるべく涼しい時間帯にしてください。
サマーカットにする
犬の夏場の暑さ対策として、サマーカットにするのもおすすめです。
長い被毛やダブルコートの犬は、とくに体の熱が逃げにくいので、暑さを苦手としています。
そこで暑い夏の始まりに愛犬をサマーカットにすると、体の熱がこもりにくくなり、夏場もかなり快適に過ごすことができます。
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犬の暑さ対策おすすめグッズ
暑さ対策に加えて、犬が涼しく過ごすためのグッズで愛犬が夏を健やかに乗り切る工夫をしてあげましょう。
飼い主さんが万全な暑さ対策をしていても暑さでつらそうな愛犬には、以下のようなひんやりグッズがおすすめです。
- 冷感素材の服
- クールバンダナ
- 熱を放出してくれるクールマット
- 体温を吸収する効果のある大理石などのボード
犬の暑さ対策グッズは上記のほかさまざまな商品がありますが、ペットボトルを凍らせたものを厚手のタオルでくるむ保冷グッズなら、簡単に自作できますよ。
してはいけないNG行動
愛犬が暑さでつらそうにしていると、飼い主さんは心配になってしまいますよね。
しかし愛犬の快適さを考えたつもりの行為でも、犬にしてはいけないNG行動もあります。
以下は飼い主さんがついやってしまいがちな行動ですが、愛犬の暑さ対策としてNGなのでしてはいけません。
- 保冷剤を直接体にあてる=凍傷になる恐れがある
- いきなり冷たい水で体を濡らす=末梢の血管が収縮し、深部体温が下がらない
- エアコンや扇風機の風を直接あてる=体を冷やし過ぎてしまう
暑さが苦手な犬の暑さ対策は万全に
犬は人間よりも暑さに弱く、夏場は熱中症や体調不良を起こしやすくなるので暑さ対策を万全に行うことが大切です。
また子犬や高齢犬や持病のある犬は、暑さでさらに体調を崩しやすくなるため、飼い主さんは愛犬にベストな暑さ対策をしてあげましょう。
犬の暑さ対策にはひんやりグッズも活用し、愛犬と共に厳しい夏を元気に乗り越えましょう!