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POSTED on 2025.08.21

猫が暑い時に行うサイン5つ!快適に過ごせる温度は?暑さ対策まとめ

暑い夏の季節は人間だけでなく、愛猫も暑さでつらい思いをしています。 猫が暑さを感じても人間のように汗をかいて体温調節することができないため、熱中症や脱水症状を起こしやすくなってしまいます。 室内飼いであっても油断は禁物。愛猫が暑さで体調を崩さないよう、暑さのサインを見逃さずに適切な対策をしてあげましょう。

そこで今回は、「猫が暑い時に見せるサイン」や、「猫が快適に過ごせる温度」「効果的な暑さ対策」についてご紹介します。

猫が暑い時に見せる5つのサイン

猫は人間よりも暑さに敏感で、体温調節が苦手な動物です。 暑い季節や室温が高い環境では、愛猫が熱中症になってしまう危険性もあります。 飼い主さんは愛猫の様子をよく観察し、暑さのサインを見逃さないようにしましょう。 猫が暑い時に見せる代表的なサインとは、以下のようなものです。

  • 口を開けてハァハァと呼吸をする(パンティング)
  • 冷たい場所を求めて移動する
  • 普段よりも水をたくさん飲む
  • 食欲が落ちて元気がなくなる
  • グルーミングの回数が増える これらのサインが見られたら、愛猫が暑さを感じている証拠です。すぐに涼しい環境を整えてあげることが大切です。

次は、「猫が快適に過ごせる温度」を見ていきましょう。

猫が快適に過ごせる温度

愛猫には、暑い夏でも快適に過ごせる環境を整えてあげたいですよね。 以下の温度設定で、愛猫が過ごしやすい室内環境を作ってあげましょう。

室温の目安

猫が快適に過ごせる室温は、一般的に「20~26℃」とされています。 猫は人間よりも体温が高く(38~39℃程度)、被毛に覆われているため暑さを感じやすい動物です。 特に夏場は室温が28℃を超えると熱中症のリスクが高まるので、エアコンなどを使用して適切な温度管理を行いましょう。 室温設定の際は、以下のポイントを参考にしてください。

  • 夏場の室温は24~26℃に設定する
  • 湿度は50~60%程度に保つ
  • 直射日光が当たる場所を避ける
  • 風通しの良い環境を作る

子猫やシニア猫の場合

子猫やシニア猫は成猫よりも体温調節機能が未発達、または衰えているため、より注意深い温度管理が必要です。 子猫(生後3ヶ月未満)の場合は室温を26~28℃に、シニア猫(7歳以上)の場合は室温を22~25℃に設定することをお勧めします。 以下は、子猫やシニア猫の温度管理の注意ポイントです。

  • 子猫は体温調節が未熟なので、やや高めの温度設定にする
  • シニア猫は代謝が落ちているので、急激な温度変化を避ける
  • エアコンの風が直接当たらないよう、風向きを調整する

長毛種と短毛種の違い

猫の毛の長さによっても、快適な温度は多少異なります。 長毛種(ペルシャ、メインクーン、ノルウェージャンフォレストキャットなど)は被毛が厚いため暑さを感じやすく、やや低めの温度設定が適しています。 短毛種(アメリカンショートヘア、ロシアンブルー、シャムなど)は比較的暑さに強いですが、それでも適切な温度管理は必要です。 以下のような温度設定を参考にしてください。

  • 長毛種:22~25℃
  • 短毛種:24~26℃
  • 毛の質や密度によって個体差があるので、愛猫の様子を見ながら調整する

次は、効果的な「猫の暑さ対策」を見ていきましょう。

効果的な猫の暑さ対策

 暑い夏を愛猫が健康的に過ごせるよう、以下のような暑さ対策を実践してみましょう。

エアコンによる室温管理

猫の暑さ対策として最も効果的なのは、エアコンによる室温管理です。 暑い日中はもちろん、夜間も室温が下がらない熱帯夜には、エアコンを24時間稼働させることも必要です。 電気代を気にして愛猫の健康を損なってしまっては本末転倒なので、適切な温度設定でエアコンを使用しましょう。

冷感グッズの活用

エアコン以外にも、猫用の冷感グッズを活用することで暑さ対策ができます。 近年は猫専用の「ひんやりマット」「クールベッド」「冷却ジェルマット」などの商品が豊富に販売されています。 これらのグッズは電気を使わずに涼しさを提供できるので、停電時の備えとしても役立ちます。

水分補給の工夫

暑い季節は脱水症状を防ぐため、愛猫の水分補給にも気を配りましょう。 猫が水を飲みやすくするための工夫として、以下のような方法があります。

  • 新鮮な水を複数箇所に設置する
  • 水の温度を少し冷たくして美味しく感じられるようにする
  • 水飲み器の種類を変えて猫の好みに合わせる(陶器、ステンレス、自動給水器など)
  • ウェットフードを増やして食事からの水分摂取を促す 以下は、水分補給の注意ポイントです。
  • 氷を入れすぎて水が冷たくなりすぎないよう注意する
  • 水は毎日新しいものに交換し、容器も清潔に保つ
  • 普段よりも水を飲む量が極端に増えた場合は、病気の可能性もあるので獣医師に相談する

室内環境の整備

な環境づくりを心がけましょう。

  • カーテンやブラインドで直射日光を遮る
  • 扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる
  • フローリングやタイル、浴室など、自然に涼しい場所へのアクセスを確保する
  • 猫が好む高い場所にも涼しいスペースを作る(キャットタワーの上など) 以下は、室内環境整備の注意ポイントです。
  • 扇風機の風が直接猫に当たりすぎないよう調整する
  • 浴室を開放する場合は、猫が溺れる危険がないか確認する
  • 冷房の効いた部屋と廊下などの温度差が大きすぎないよう注意する

愛猫の暑さ対策で快適な夏を

暑い夏の季節は愛猫も体調を崩しやすくなるため、飼い主さんの適切な暑さ対策が欠かせません。 愛猫が見せる暑さのサインを見逃さず、快適な温度環境と効果的な暑さ対策で猫の健康を守ってあげましょう。 適切な暑さ対策を行うことで、愛猫も飼い主さんも安心して暑い夏を乗り切ることができそうですね🐱

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