猫の毛玉予防・ケアが必要な理由は?適切なブラッシング法も合わせて解説!
猫は毎日グルーミングを行うため、被毛を飲み込んでしまい、体内に毛玉が溜まりやすい動物です。猫の毛玉を放置すると「消化器官のトラブル」「毛球症のリスク」など、健康に悪影響を及ぼすことも。換毛期や長毛種の猫は特に注意が必要なので、適切なブラッシングで毛玉予防とケアをしてあげましょう。
そこで今回は、「猫の毛玉予防・ケアが必要な理由」や、「猫に適したブラッシング法」「毛玉ケアのポイント」についてご紹介します。
猫の毛玉予防・ケアが必要な理由
猫にとってグルーミングは日常的な行動ですが、舐めた被毛を飲み込むことで体内に毛玉が蓄積されていきます。 少量の毛玉なら便と一緒に排出されますが、大量に溜まると吐き出したり、消化器官に詰まったりすることも。 猫の毛玉を放置すると、健康面でさまざまなトラブルを引き起こしかねません。 猫の毛玉予防・ケアが必要な理由とは、以下のようなものです。
・毛球症を予防できる
・消化器官の詰まりを防げる
・嘔吐の頻度を減らせる
・食欲不振を防げる
・便秘のリスクを軽減できる
・皮膚や被毛の健康状態を保てる
飼い主さんは愛猫が健康的な生活を送れるよう、日頃からしっかりと毛玉予防とケアを行いましょう。
次は、「猫に適したブラッシング法」を見ていきましょう。
猫に適したブラッシング法

愛猫には、適切なブラッシングで毛玉予防をしながら健康を守ってあげたいですよね。 以下のようなブラッシング法で、愛猫の毛玉ケアをしっかり行いましょう。
短毛種のブラッシング
「短毛種のブラッシング」は、週に2~3回程度が目安です。 短毛種は長毛種に比べて毛玉ができにくいですが、換毛期は抜け毛が増えるため、ブラッシングの回数を増やしましょう。 「短毛種のブラッシング」には、ラバーブラシやシリコンブラシが適しています。 これらのブラシは皮膚を傷つけにくく、抜け毛を効率的に取り除けるのでお勧めです。 「短毛種のブラッシング」は、以下のような手順で行いましょう。
・愛猫がリラックスしている時を選んでブラシを見せる
・背中や腰など愛猫が好む部分から優しくブラッシングを始める
・毛の流れに沿ってブラシを動かし、抜け毛を取り除く
・終わったらしっかり褒めて、ご褒美のオヤツをあげる
以下は、「短毛種のブラッシング」の注意ポイントです。
・力を入れ過ぎず、優しくブラッシングする
・嫌がる部分は無理に行わず、少しずつ慣れさせる
・換毛期は毎日ブラッシングを行って抜け毛を減らす
長毛種のブラッシング
猫の毛玉ケアとして、「長毛種のブラッシング」は特に重要です。 長毛種は毛玉ができやすく、放置すると皮膚トラブルの原因にもなるため、毎日のブラッシングが必要です。 「長毛種のブラッシング」には、下記のようなブラシをお勧めします。
・スリッカーブラシ
・コーム(櫛)
・ピンブラシ
「長毛種のブラッシング」は、以下のような手順で行いましょう。
・愛猫の機嫌が良い時を選び、ブラシを見せて慣れさせる
・毛玉ができやすい脇の下や内股から優しくブラッシングを始める
・もつれた毛は無理に引っ張らず、少しずつほぐしていく
・全身をブラッシングできたら、大げさに褒めてあげる
以下は、「長毛種のブラッシング」の注意ポイントです。
・毛玉を見つけたら、手でほぐしてからブラシを使う
・皮膚を傷つけないよう、ブラシの角度に注意する
・ブラッシング時間は10~15分程度にして、猫が嫌がる前に終わらせる
・どうしても取れない毛玉は、無理せず動物病院やトリミングサロンに相談する
換毛期の集中ケア
「換毛期の集中ケア」も、猫の毛玉予防に欠かせません。 換毛期とは春と秋に訪れる被毛の生え変わり時期のことですが、この時期は抜け毛が大量に発生します。 「換毛期の集中ケア」には、以下のような方法があります。
・ブラッシング回数を増やす=普段週2~3回のブラッシングを毎日行い、抜け毛をしっかり取り除く
・ファーミネーター使用=抜け毛除去に特化したブラシで、効率的にアンダーコートを取り除く ・グルーミングスプレー活用=静電気防止や被毛のツヤ出し効果があるスプレーを使用し、ブラッシングをしやすくする
以下は、「換毛期の集中ケア」の注意ポイントです。
・ファーミネーターは使い過ぎると皮膚を傷つけるため、週1~2回程度にする
・ブラッシング後は部屋の掃除をこまめに行い、飛び散った抜け毛を除去する
・愛猫が嫌がる様子を見せたら無理せず、時間を置いてから再開する
換毛期の集中ケアでは愛猫の様子をよく観察し、ストレスを与えないように注意しましょう。
次は、猫の毛玉ケアに役立つ「サポートアイテム」を見ていきましょう。
サポートアイテム

ブラッシングだけでなく、毛玉ケアをサポートするアイテムも活用したい! 以下は、そんな飼い主さんと愛猫にお勧めのサポートアイテムです。
毛玉ケアフード
ブラッシングと併用すると効果的なのが、毛玉の排出をサポートする毛玉ケアフードです。 毛玉ケアフードには食物繊維が豊富に配合されており、飲み込んだ毛を便と一緒に排出しやすくする効果があります。 また毛玉ケアフードは消化吸収にも配慮されているため、愛猫の胃腸に負担をかけにくいのも特徴です。
毛玉除去剤
猫のサポートアイテムとして、体内の毛玉排出を助ける毛玉除去剤もお勧めです。 最近では嗜好性の高いペースト状やおやつタイプの毛玉除去剤も販売されています。 毛玉除去剤に配合された成分が毛玉を便と一緒に排出しやすくするので、毛球症の予防効果が期待できます。
日頃のブラッシングで猫の毛玉予防

換毛期や長毛種の猫は毛玉が溜まりやすく、放置すると毛球症など健康面でさまざまなトラブルが起こりやすくなります。 愛猫の毛玉予防が十分にできていないときは、適切なブラッシングで猫の健康を守ってあげましょう。 愛猫をブラッシングしながら体の状態をチェックする習慣をつけると、皮膚トラブルの早期発見にもつながりそうですね!