犬がいつもお腹がすいているのはなぜ?理由と満腹感を与える方法

愛犬がごはんを食べ終わった直後なのに、まだ欲しそうに見つめてくることはありませんか? 犬がいつもお腹をすかせているように見えるのには、実はいくつかの理由があります。 「本当にお腹がすいているのか」「病気が原因なのか」など、飼い主さんは心配になってしまいますよね。
そこで今回は、「犬がいつもお腹がすいている理由」や、「愛犬に満腹感を与える方法」「注意すべきポイント」についてご紹介します。
犬がいつもお腹がすいている理由
愛犬がいつも食べ物を欲しがる姿を見ると、「ごはんが足りないのかな?」と心配になる飼い主さんも多いでしょう。 しかし犬がいつもお腹をすかせているように見えるのは、必ずしも空腹が原因とは限りません。 犬の食欲旺盛な行動には、生理的な理由から心理的な要因まで、さまざまな背景があります。 犬がいつもお腹がすいているように見える理由とは、以下のようなものです。
- 野生時代の本能が残っている
- 満腹中枢の発達が人間と異なる
- 食べることが楽しみや習慣になっている
- ストレスや退屈しのぎで食べ物を求める
- 病気や薬の副作用による食欲増進
- 加齢による代謝の変化 飼い主さんは愛犬の行動をよく観察し、適切な食事管理を心がけましょう。
次は、「愛犬に満腹感を与える方法」を見ていきましょう。
愛犬に満腹感を与える方法

愛犬がいつも食べ物を欲しがっても、単純に食事量を増やすだけでは肥満の原因になってしまいます。 以下のような方法で、愛犬に適切な満腹感を与えてあげましょう。
食事回数を増やす
「食事回数を増やす」ことは、愛犬に満腹感を与える効果的な方法です。 1日の総食事量は変えずに、食事を複数回に分けることで、犬の空腹時間を短縮できます。 「食事回数を増やす」方法は、1日2回の食事を3~4回に分けて与えるだけ。 このときに重要なのは、1日の総カロリー量は変えずに、1回あたりの食事量を減らすことです。 「食事回数を増やす」は、以下のような手順で行いましょう。
- 1日の総食事量を3~4回分に等分する
- 朝・昼・夕方・夜などの時間帯に分けて与える
- 食事の間隔を4~6時間程度あける
- 愛犬の様子を見ながら食事回数を調整する 以下は、「食事回数を増やす」際の注意ポイントです。
- 総カロリー量は変えない
- 規則正しい時間に食事を与える
- 愛犬が食べきれる適量を心がける
早食い防止フードボウルを使用する
犬の満腹感を高める方法として、「早食い防止フードボウルを使用する」こともお勧めです。 犬は本能的に早食いをする動物ですが、ゆっくり食べることで満腹中枢が刺激され、少量でも満足感を得やすくなります。 早食い防止フードボウルには、下記のような種類があります。
- 凹凸のある形状でフードが散らばるタイプ
- 迷路のような仕切りがあるタイプ
- 回転式でフードが少しずつ出てくるタイプ 「早食い防止フードボウルを使用する」は、以下のような手順で行いましょう。
- 愛犬のサイズに合った早食い防止ボウルを選ぶ
- 最初は普通のフードボウルと併用して慣れさせる
- 愛犬がボウルに慣れたら完全に切り替える
- 食事時間や愛犬の様子を観察する 以下は、「早食い防止フードボウルを使用する」際の注意ポイントです。
- 愛犬がストレスを感じないよう徐々に慣れさせる
- 清潔に保ち、定期的に洗浄する
- 食事時間が長くなりすぎないよう調整する
- 材質は愛犬にとって安全なものを選ぶ
知育玩具を活用する
「知育玩具を活用する」ことも、犬に満腹感を与える効果的な方法です。 知育玩具は犬の脳を刺激し、食べることに集中させることで、少量のフードでも満足感を高められます。 「知育玩具を活用する」には、以下のようなアイテムがあります。
- フードを詰めて転がすボール型の知育玩具
- 隠されたフードを探し出すパズル型の知育玩具
- 舐めながら少しずつフードが出てくるマット型の知育玩具 「知育玩具を活用する」は、以下のような手順で行いましょう。
- 愛犬の好みや能力に合った知育玩具を選ぶ
- 最初は簡単なものから始めて徐々に難易度を上げる
- 1日の食事量の一部を知育玩具に入れて与える
- 愛犬が飽きないよう、複数の知育玩具をローテーションで使う 以下は、「知育玩具を活用する」際の注意ポイントです。
- 愛犬が誤飲しない安全なサイズを選ぶ
- 定期的に清潔にして衛生面に配慮する
- 愛犬が諦めてしまわないよう適度な難易度に調整する いずれの知育玩具でもフードやオヤツを活用すると愛犬の興味を引きやすくなりますが、あげ過ぎには注意しましょう。
次は、犬の食欲に関して「注意すべきポイント」を見ていきましょう。
注意すべきポイント

愛犬の食欲が異常に増進している場合は、病気が隠れている可能性もあります。 以下は、そんな飼い主さんが注意すべきポイントです。
病気による食欲増進
犬の食欲増進には病気が原因の場合もあるため、日頃から愛犬の様子をよく観察することが大切です。 糖尿病や甲状腺機能亢進症、クッシング症候群などの病気では、食欲が異常に増進することがあります。 また薬の副作用によって食欲が増すケースもあるので、服薬中の犬は特に注意が必要です。
肥満の予防
犬の食欲に応えすぎると肥満につながり、関節トラブルや心臓病などのリスクが高まります。 近ごろは室内飼いの犬も増え、運動不足による肥満も問題となっています。 定期的な体重測定や獣医師による健康チェックを受けて、愛犬の適正体重を維持しましょう。
愛犬の食欲と上手に付き合う方法

犬がいつもお腹をすかせているように見えるのは、野生時代の本能や満腹中枢の特徴など、さまざまな理由があります。 愛犬が食べ物を欲しがっても、適切な食事管理と満腹感を与える工夫で、健康的な食生活をサポートしてあげましょう。 愛犬の食欲と上手に付き合いながら適正体重を維持すると、飼い主さんと愛犬の幸せな生活もさらに長く続けられそうですね🐶