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POSTED on 2025.08.07

犬が寝る前に「くるくる」「ほりほり」、その心理とは?

愛犬が寝床に向かうとき、「くるくる」と回ったり「ほりほり」と掘るような動作をしているのを見たことはありませんか? この可愛らしい行動には、犬の本能や心理が深く関わっています。 一見不思議に見える寝る前の行動ですが、実は犬にとってはとても自然で大切な習慣なのです。

そこで今回は、「犬が寝る前に見せる行動の意味」や、「くるくる回る理由」「ほりほり掘る心理」について詳しくご紹介します。

犬が寝る前に見せる特徴的な行動

多くの犬が寝床に入る前に、決まったような行動を取ることがあります。 飼い主さんなら一度は目にしたことがあるであろう、愛犬の寝る前の儀式のような動作。 これらの行動は単なる癖ではなく、犬の野生時代から受け継がれた本能的な行動パターンなのです。 犬が寝る前によく見せる行動には、以下のようなものがあります。

  • 寝床で「くるくる」と何度も回る
  • 毛布やクッションを「ほりほり」と掘るような動作をする
  • 寝床の周りをうろうろと歩き回る
  • 毛布や布団を鼻先で押したり、足で掻いたりする
  • 同じ場所を何度も踏み固めるような動作をする
  • 寝床の材質や温度を確認するように鼻を近づける これらの行動を理解することで、愛犬の気持ちにより寄り添うことができるでしょう。

次は、「犬が寝る前にくるくる回る理由」を詳しく見ていきましょう。

犬が寝る前にくるくる回る理由

愛犬が寝床で「くるくる」と回る姿は微笑ましいものですが、この行動にはちゃんとした理由があります。 以下のような心理や本能が、犬の回転行動に影響しているのです。

安全な寝床作り

「くるくる回る」行動の最も大きな理由は、安全で快適な寝床を作るためです。 野生時代の犬の祖先は、草むらや土の上で寝る際に、周囲に危険がないかを確認する必要がありました。 回転することで360度全方向を確認し、敵や危険物がないことを本能的にチェックしているのです。 また、回ることで草や落ち葉を踏み固め、寝やすい平らな場所を作っていたとも考えられています。 現代の家庭犬でも、この本能的な行動が受け継がれているため、寝床で回転するのです。

体温調節

犬が「くるくる回る」のは、体温調節のためでもあります。 回転することで寝床の温度や湿度を確認し、最も快適に眠れる向きや位置を探しているのです。 特に季節の変わり目や、暑い夏・寒い冬には、この行動がより顕著に見られることがあります。 愛犬なりに、その日の気温や湿度に合わせて最適な寝姿勢を見つけようとしているのですね。

磁場への反応

最近の研究では、犬が地球の磁場を感じ取って、特定の方角を向いて眠ろうとしているという説もあります。 多くの犬が南北の軸に合わせて横になることが観察されており、回転行動はその方向を探すためとも考えられています。 この説はまだ研究段階ですが、犬の持つ優れた感覚能力を考えると、十分に可能性のある理由といえるでしょう。

犬が寝る前にほりほり掘る心理

寝床で「ほりほり」と掘るような動作をするのも、犬によく見られる行動です。 この可愛らしい仕草にも、犬なりの大切な理由があるのです。

巣作り本能

「ほりほり」と掘る行動は、犬の巣作り本能から来ています。 野生時代の犬は、土を掘って巣穴を作り、そこで安全に眠っていました。 掘ることで外敵から身を隠し、風雨をしのげる快適な寝床を確保していたのです。 家庭犬でも、この巣作り本能が残っているため、毛布やクッションを「掘る」ような動作をするのです。

快適さの追求

犬が寝床を掘るのは、より快適な寝心地を求めているからでもあります。 毛布やクッションを掘ったり押したりすることで、自分の体にフィットする形に整えようとしています。 人間がベッドで寝返りを打ったり枕の位置を調整したりするのと同様に、犬も自分なりに寝床を整えているのです。

ストレス解消

「ほりほり」という動作は、犬にとってストレス解消の効果もあります。 掘る動作は犬にとって自然で本能的な行動なので、それを行うことで心が落ち着き、リラックスできるのです。 特に興奮していたり不安を感じていたりするときに、この行動がより多く見られることがあります。

愛犬の寝る前の行動を理解して見守ろう

愛犬が寝る前に見せる「くるくる」「ほりほり」といった行動は、単なる癖ではなく深い意味のある本能的な行動です。 これらの行動を通して、犬は安全で快適な睡眠環境を自分なりに整えようとしています。 飼い主さんは愛犬のこうした習慣を理解し、温かく見守ってあげることが大切ですね。 愛犬の寝る前の儀式を観察することで、その子の個性や気持ちをより深く理解できるかもしれませんよ🐱

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