猫の肉球が冷たいのは要注意?冷たい時にチェックしたい症状や病気の可能性
プニプニしていてかわいい猫の肉球を触ってみたら、いつもより冷たいと感じることはありませんか?飼い主さんからしたら体温が下がっているのか心配になりますよね。そこで今回は、猫の肉球が冷たい理由や対策、病気の可能性の有無などをご紹介していきます。この記事を参考に愛猫の健康状態をチェックしてみてください。
猫の肉球が冷たいのは普通?
猫の平均体温は38℃から39℃ほどで人間と比べると高い体温ですが、肉球を触ってみると「熱くもなく、冷たくもない」と感じる人が多いようです。
猫が眠い時や起床直後、運動をした後にはほんのりと暖かく感じることもありますが、肉球の皮は分厚いため体温の影響を受けにくい部位。
一方で肉球には毛が生えていないため、地面や床の表面温度の影響を直接受けやすい部位です。
つまり冷たいフローリングにいたら、その冷たさがそのまま肉球にも伝わるということ。
ですので、寒い時期にある程度肉球が冷たいのは普通のことなのでご安心ください。
しかし、過度に冷たい場合やずっと冷たいままの場合は病気の可能性もあります。下で肉球が冷たくなる理由を解説していきます。
猫の肉球が冷たい理由は?
●冷たい原因1:地面が冷たい場所にいた
猫の肉球は、床の温度の影響を受けやすい部位です。
そのためお風呂場やフローリングなどにいた時に肉球はひんやりとします。
この場合、暖かい場所にいくと肉球が暖まっていくはずですので心配いりません。
●冷たい原因2:低体温になっている
体温の影響を受けづらい猫の肉球ですが、低体温になると肉球が冷たくなります。
低体温の状態が続くと体力を消耗して免疫力も低下しますので、体温を下げないように保温を行ってあげてください。
また腎不全(慢性腎臓病)によって低体温になっている可能性もあります。
肉球が冷たいという他にも体全体が冷たい場合や、多飲多尿や嘔吐や痙攣などの症状があったらすぐに動物病院で診てもらってください。
●冷たい原因3:心臓病になっている
血管内に血栓(血の塊)ができた場合、血の巡りが悪くなり手足や肉球が冷たくなることがあります。
・歩行困難
・呼吸が早くなる/荒くなる
・元気がなくなる
・食欲不振
血栓ができたら上記などの症状がでます。
猫の肉球が冷たいままでしたら、様子をよく見てあげてください。
血の巡りが悪くなると肉球が白っぽくなることもあります。
触ってみるだけではなく、目で肉球の状態を確認してあげましょう。
●冷たい原因4:貧血になっている
体の小さな猫にとって、貧血は命に関わるもの。
簡単に言うと貧血とは、血液中のヘモグロビンという酸素を運ぶ機能を持つ色素の数が低くなった状態を指します。
そのため貧血になると、
・疲れやすくなる
・食欲不振
・元気がなくなる
上記のように様々な不調が起こります。
貧血によって手足が冷えて、猫の肉球が冷たくなることがあります。
重度の貧血の場合命の危険性があります。
上記の症状にあてはまったら、動物病院で診てもらってください。
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猫の肉球が冷たい時の対処法
一時的に猫の肉球が冷たいようでしたら、暖房器具を用いて室温を上げると良いでしょう。
ゆたんぽやカイロなどで体を温めるのも良いですが、低温やけどをしてしまう可能性があるので、使用時にはタオルでくるむなどして直接あたらないようにしてあげてください。
このような対応をしても肉球が冷たいままの場合、上記に記載したような病気になっている可能性もあります。
歩いている様子・呼吸の様子・食事の状態などをチェックして、異変を感じたら動物病院の受診をおすすめします。
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猫の肉球を見て健康状態をチェック!
猫の肉球は可愛いだけではなく、健康状態があらわれる大事な部位でもあります。先述した通り肉球が冷たいだけならば心配はいりませんが、他の症状や異変を感じたら、しっかりとケアをしてあげてください。
猫の不調に気づくために1番大切なことは、日頃からスキンシップをとって普段の状態を把握しておくことです。そうすれば異変が起きた際にすぐ気づけますからね。
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