猫の歯磨きトレーニング!ストレスフリーな口腔ケアの方法

多くの猫ちゃんは歯磨きを嫌がり、飼い主さんも「どうやって歯磨きをさせたらいいの?」と悩んでしまいがち。 猫の口腔ケアを怠ると「歯周病」「口臭」「歯の痛み」など、さまざまなトラブルを引き起こすことも。 愛猫の健康を守るためには、ストレスを与えない方法で歯磨きに慣れさせることが大切です。
そこで今回は、「猫の口腔ケアを怠ると起こる問題」や、「猫の歯磨きトレーニング方法」「ストレスフリーな口腔ケアのコツ」についてご紹介します。
猫の口腔ケアを怠ると起こる問題
猫にとって口腔ケアは健康維持に欠かせないものですが、多くの猫ちゃんは歯磨きを嫌がりますよね。 だからといって口腔ケアを怠ってしまうと、愛猫の健康に深刻な影響を与えてしまいます。 猫の口腔ケア不足は、さまざまな健康問題を引き起こしかねません。 猫の口腔ケアを怠ると起こる可能性のある問題とは、以下のようなものです。
- 歯垢・歯石の蓄積
- 歯肉炎や歯周病の発症
- 口臭がきつくなる
- 歯の痛みで食欲が低下する
- 細菌感染により全身疾患のリスクが高まる
- 歯が抜け落ちてしまう 飼い主さんは愛猫が健康的な生活を送れるよう、正しい方法で口腔ケアを行いましょう。
次は、「猫の歯磨きトレーニング方法」を見ていきましょう。
猫の歯磨きトレーニング方法

愛猫には、ストレスを与えることなく歯磨きに慣れてもらいたいですよね。 以下のような段階的なトレーニングで、愛猫と信頼関係を築きながら歯磨きを習慣化させましょう。
口周りに触れる練習
「口周りに触れる練習」は、歯磨きトレーニングの基礎となる重要なステップです。 多くの猫は口周りを触られることに抵抗を感じるので、まずは優しく触れることから始めましょう。 「口周りに触れる練習」では、愛猫がリラックスしている時に、頬や口の周りを軽く撫でるだけ。 このときは、愛猫の様子を見ながら、嫌がる素振りを見せたらすぐに止めてください。 「口周りに触れる練習」は、以下のような手順で行いましょう。
- 愛猫がリラックスしている時を見計らって近づく
- 頬や口の周りを優しく撫でる
- 嫌がらずに触らせてくれたら、オヤツをあげて褒める
- 少しずつ触れる時間を延ばしていく 以下は、「口周りに触れる練習」の注意ポイントです。
- 無理に触ろうとしない
- 愛猫の機嫌が良い時に行う
- 嫌がったらすぐに止めて、時間をおいてから再チャレンジする
歯や歯肉に触れる練習
口周りに慣れてきたら、次は「歯や歯肉に触れる練習」に進みましょう。 飼い主さんが指で直接歯や歯肉に触れることで、歯磨きの感覚に慣れさせることができます。 「歯や歯肉に触れる練習」では、清潔な指で愛猫の歯や歯肉を優しく触るだけです。 最初は前歯から始めて、徐々に奥歯にも触れるようにしていきましょう。 「歯や歯肉に触れる練習」は、以下のような手順で行いましょう。
- 手をしっかりと洗い、清潔にする
- 愛猫の唇を軽く持ち上げて歯を露出させる
- 指で前歯を優しく触る
- 慣れてきたら奥歯や歯肉にも触れる
- 上手にできたらオヤツをあげて褒める 以下は、「歯や歯肉に触れる練習」の注意ポイントです。
- 爪を短く切っておく
- 強く押し付けず、優しく触る
- 一度に長時間行わず、短時間で切り上げる
- 愛猫用の歯磨きペーストを指につけて慣れさせるのも効果的
歯ブラシに慣れる練習
指での練習に慣れてきたら、いよいよ「歯ブラシに慣れる練習」です。 多くの猫は歯ブラシの感触や音を嫌がるので、まずは歯ブラシの存在に慣れさせることから始めましょう。 「歯ブラシに慣れる練習」には、猫専用の柔らかい歯ブラシを使用してください。
- 指サック型の歯ブラシ
- 極細毛の猫用歯ブラシ
- シリコン製の歯ブラシ 「歯ブラシに慣れる練習」は、以下のような手順で行いましょう。
- 歯ブラシを愛猫に見せて、匂いを嗅がせる
- 歯ブラシで頬や口の周りを軽く撫でる
- 慣れてきたら歯ブラシを口の中に入れて、前歯を軽く磨く
- 徐々に磨く範囲を広げていく 以下は、「歯ブラシに慣れる練習」の注意ポイントです。
- 愛猫が嫌がったら無理をしない
- 歯ブラシは清潔に保つ
- 磨く時間は最初は数秒から始め、徐々に延ばしていく
- 猫用の歯磨きペーストを使用して、美味しさで興味を引く いずれの練習でもオヤツやご褒美を活用すると猫の協力を得やすくなりますが、あげ過ぎには注意しましょう。
次は、「ストレスフリーな口腔ケアのコツ」を見ていきましょう。
ストレスフリーな口腔ケアのコツ

愛猫が歯磨きを嫌がらずに受け入れてくれるようになるには、ストレスを最小限に抑えることが重要です。 以下は、猫にストレスを与えない口腔ケアのコツです。
デンタルケアグッズの活用
歯磨きが難しい猫ちゃんには、デンタルケアグッズを活用するのも効果的です。 歯磨きができない場合でも、デンタルケアグッズを使うことで口腔環境を改善することができます。 デンタルケアグッズには、猫の歯垢除去や口臭予防に効果が期待できるものが多数あります。
- デンタルケア用のオヤツ
- 歯垢除去効果のあるガム
- 口腔ケア用の液体サプリメント
- デンタルケア用のおもちゃ
定期的な獣医師でのチェック
家庭での口腔ケアと合わせて、定期的に獣医師による口腔チェックを受けることも大切です。 専門家による検査で、飼い主さんが気づかない初期の口腔トラブルを発見できる場合があります。 また、歯石除去などの専門的な処置が必要な場合は、獣医師に相談しましょう。
楽しく続けられる猫の口腔ケア

猫の口腔ケアを怠ると、歯周病や口臭などさまざまなトラブルが起こりやすくなります。 愛猫が歯磨きを嫌がってしまうときは、段階的なトレーニングでストレスを与えない方法で口腔ケアを習慣化させましょう。 愛猫の口腔ケアを継続的に行うことで、健康な歯と歯肉を保ち、飼い主さんとの信頼関係もさらに深められそうですね🐱