猫に「にぼし」を与えて大丈夫?注意しておきたいポイント
猫はにぼしが好き。
なんとなくこんなイメージがあり、「食べさせても大丈夫」という印象を持っている方も多いのではないでしょうか?
ただ、実際のところ、本当にいいのか…?
今回は「猫ににぼしを与えても良いか」ご紹介していきます!
大切な愛猫の健康を守るために、与える前に目を通してくださいね。
実は意外な「落とし穴」や「注意点」がありますよ。
にぼしは与えてOK? NG?
にぼしは猫に与えてはいけない食べ物ではありません。
カルシウムや鉄分が含まれており、体に良い成分を摂取することが出来るというメリットもありますから。
ただ、その反面。
塩分や猫にとって好ましくない成分も入っており、【下痢】【嘔吐】【尿結石】などを起こしてしまう可能性もあるのです。
猫用に市販されているにぼしのおやつであっても、猫の健康を考えて、与える量は少量にしておいた方がいいでしょう。
にぼしを過度に摂取してしまうと…
にぼしには体に良い栄養素のほか、ミネラル、リンといった、摂取しすぎると病気を引き起こす可能性のある成分も入っています。
にぼしを与えたら必ずしも病気やアレルギーを起こすということではありませんが、過度に与えすぎてしまうと…
・結石
ミネラル成分が多く入った食品を摂取することで、それが結晶化。
腎臓・尿管・膀胱・尿道の中に結石が作られてしまう病気です。
つまり、おしっこをするための通り道に石がつまってしまうということ。
排尿の際に強い痛みを伴い、重症化すると排尿自体が出来なくなります。もともと猫は水を飲む量が少なく結石が出来やすいと言います。
・黄色脂肪症
別名は「イエローファット」という病気です。
体についている脂肪が酸化し、黄色く変化してしまいます。青魚に含まれる不飽和脂肪酸が原因で引き起こるものとされています。
少量であれば、不飽和脂肪酸はガンの予防や血液をサラサラにする健康の味方になるものですが、過度な摂取は厳禁です。
歩行困難や身体中の痛み、食欲不振などを引き起こす可能性があります。
・腎臓病
にぼしは塩分濃度が非常に高い食品です。
そのため過剰摂取することで塩分過多になり、腎臓に大きな負担がかかります。
もともと猫は腎臓の構造上腎臓病にかかりやすい動物。
塩分・ミネラル分が多いにぼしは、腎臓に大きな負担になります。
最悪の場合、腎臓病により死に至るケースもあるので要注意です。
まとめ
食いつきをよくするためににぼしを定期的に与えているようでしたら、一度与えるのを控えた方がいいでしょう。
食いつきをよくするためならば、他の猫用のフードを試してみてください。
もしどうしても猫の好みからにぼしを与えたいということであれば、必ず猫用の塩分が少ないものにしましょう。
当たり前のことですが、猫は人間よりも体が小さいです。
つまりそれだけ、食品に含まれる成分は大きく体に影響します。
愛猫の健康を管理して守れるのは、飼い主さんしかいません。
今一度食事を見直して、ずっと健康体で過ごせるようにしてあげてくださいね。