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POSTED on 2023.08.15

犬の吠え癖は直せる?吠える理由や直す方法とコツを解説

犬は吠える動物ですが、無駄吠えなどの「吠え癖」は周囲にもストレスがかかるもの。
愛犬の「吠え癖」はご近所迷惑やトラブルの元にもなるため、悩んでいる飼い主さんも多いかもしれません。

犬の「吠え癖」を直すには、まず犬が吠える理由を理解し、適切に対処することが必要です。
そこで今回は、「犬が吠える理由」や「犬の吠え癖を直す方法」、「吠え癖を防止するコツ」についてご紹介していきます。

犬が吠える理由

犬の吠える声は小型犬でも大きく、自宅から離れた建物にまで響き渡ることも。
そのため犬の「吠え癖」は、ご近所との騒音トラブルに発展するケースも少なくありません。

犬の吠え癖は、吠える理由に応じて対処をすることで改善が期待できますので、根気よく取り組みましょう。
まずは犬が吠える主な理由について見ていきましょう。

要求している

犬が吠える理由のひとつは、何かをして欲しいと要求するため。
愛犬は以下のような要求があるときに、飼い主さんに吠えて訴えることがあります。

  • ごはんやオヤツが欲しい
  • 散歩に行きたい
  • 遊んで欲しい

これらの要求を満たすために吠える愛犬に応えてしまうと、犬は「吠えたら自分の思いどおりになる」と学習してしまいます。

愛犬が要求吠えをしているときは、飼い主さんは視線を合わせず無視する態度を貫きましょう。

警戒心

犬が吠えるのは、何らかの対象を強く警戒しているから、という理由も挙げられます。
聴覚の優れている犬は、外のわずかな気配や物音にも反応し、警戒心を抱いて吠えることも。
また警戒して吠える自身の声に、さらに感情が高ぶらせ吠え続ける、という「吠え癖」のある愛犬も少なくありません。

このように警戒心の強さから起こる「吠え癖」のある愛犬は、興奮を抑え落ち着かせる工夫が必要です。
家庭内では「ハウス」が役立ちますが、詳しくは後述の「犬の吠え癖を直す方法」をご覧ください。

嬉しさで興奮している

犬が吠える理由は、嬉しさのあまり興奮を抑えきれず感情を爆発させている、ということも。

飼い主さんの帰宅時や、お散歩中に家族に出会ったときなど、愛犬が嬉しさで我を忘れたように吠え続けることはありませんか?
そんな愛犬は可愛いものですが、吠える犬に飼い主さんが笑顔で応えていると「吠えたら喜んでくれる」と誤って学習してしまいます。

またお散歩中は交通事故の危険もあるため、飼い主さんがクールな態度で愛犬を落ち着かせることが重要です。

次は、犬の吠え癖を直す方法を解説していきます。

■あわせて読みたい記事■
犬の噛み癖をやめさせたい!噛む理由としつけのコツを解説

犬の吠え癖を直す方法

愛犬の吠え癖を直すには、ある程度の時間が必要なので、焦らず、根気よく行うことが大切です。
犬の吠え癖を直す方法は、吠える理由に応じて以下のように行いましょう。

無視をする

先にも述べたように、犬が吠える理由が「要求」や「興奮」の場合の吠え癖を直す適切な方法は、「無視をする」こと。

吠え癖のある愛犬に、「吠えても要求は通らない」、「興奮して吠えるのはダメ」と認識させるのは容易いことではありません。
そのため飼い主さんは、愛犬が吠え出したら顔をそらすなどして無視する姿勢を貫き、吠えるのを止めたらオーバーなくらい褒めてあげてください。

そのあと「愛犬の要求に応えてあげる」「たっぷりスキンシップをする」ことを、根気よく繰り返し行いましょう。

落ち着けるハウスを用意する

愛犬が吠える理由が警戒心と思われる吠え癖を直すには、ケージやクレートなどの「ハウス」を活用しましょう。

インターホンや外の物音に警戒心や不安を抱いて吠え続ける愛犬に必要なのは、まず気持ちを落ち着かせ安心させてあげること。
この場合は愛犬が吠え始めたら、すぐに「ハウス!」とコマンド(指示)を出してください。
そのため、日ごろから愛犬に「ハウス」が安全で落ち着ける場所だと理解させておきましょう。

愛犬の「ハウス」は、なるべく外の物音の聞こえにくい場所に設置し、犬が心地よく過ごせる環境にすることも大切です。
また、「ハウス」には愛犬が落ち着けるように毛布を掛けたり、お気に入りのオモチャを入れておいたりするとよいでしょう。

分離不安障害のケースなら

愛犬の吠え癖に次のような特徴がみられたら、分離不安障害の可能性もないとはいえません。

  • 飼い主さんが少し離れただけで吠える
  • 外出しようとしたら激しく吠える
  • 留守のとき長い時間吠え続けている

愛犬が軽い分離不安障害なら、「愛犬に声を掛けずに5~10分外出して戻る」ことを繰り返すトレーニングを行いましょう。
このトレーニングは、少しずつ外出の時間を延ばして「飼い主さんの不在」を根気よく愛犬に慣れさせていきます。

ただし愛犬が重い分離不安障害の場合は、早めに獣医師やトレーナーに相談することをおすすめします。

吠え癖を防止するコツ

犬の吠え癖は、以下のようなしつけやトレーニングで防止できる可能性があります。

子犬の時期の社会化

犬の無駄吠えを防止するしつけで大切なのは、子犬の時期の「社会化」です。
「社会化」とは社会への適応能力を身につけることで、犬が生涯続けていくものですが、生後3ヶ月半までの体験がとくに順応しやすいのだとか。

したがって、この時期の犬に外の音や物や人に慣れさせると吠え癖がつきにくくなります。

トレーナーに相談する

愛犬の吠え癖を家庭で直すのが難しい場合は、ドッグトレーナーに相談してみましょう。
専門家のトレーニングは吠え癖を改善する効果が期待でき、愛犬と良い関係を築いていくための有益なアドバイスも受けることができます。

吠え癖防止グッズ

愛犬の吠え癖の改善に「吠え癖防止グッズ」を試す方法もあります。
しかし「吠え癖防止グッズ」の刺激で犬が苦痛を感じると、飼い主さんとの信頼関係が崩れるリスクもありますので使用は慎重に判断しましょう。

愛犬の吠える理由を理解してあげよう

愛犬の吠え癖は早めに直すのが望ましいですが、方法を誤って飼い主さんとの信頼関係にヒビが入るのは避けたいものです。
飼い主さんは愛犬の吠え癖の元になっている理由を理解し、適切なしつけやトレーニングを行いましょう。

愛犬の吠え癖を直すのが困難な場合は、ためらわず専門家に相談することをおすすめします。

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肥満は万病の元と言いますが、それはうさぎも同じことが言えます。もふもふと丸い姿が可愛いと、肥満に対して何も対策をしていない飼い主さんも中にはいますが、実は放っておくと大きな問題になることもあるのです。 今回はうさぎのダイエット方法についてをはじめ、太る原因や肥満の見分け方も解説していくのでぜひ最後までご覧ください! 肥満かどうか見分ける方法 元々たくさんの毛に覆われているうさぎは、肥満かどうか見極めるのが難しい生き物でもあります。また、体重も個体差があるために、同じ品種のうさぎでも小さい子もいれば大きい子もいるので、品種や体重だけで太っているかどうかは判断できません。 しかし、以下のような分かりやすい特徴があれば、肥満の可能性が高いので要注意です。 お腹がぽっこりとしている 通常体型のうさぎの場合、お腹周りはすっきりしていて横から見ても地面との間にしっかりとした隙間があります。妊娠中でもないのにお腹がぽっこりと膨らんでいたり、地面との間に隙間があまりないという場合は肥満傾向にあるので要注意です。 盲腸便を残す うさぎは定期的に盲腸便を出して、栄養補給をします。盲腸便は体を曲げておしりから直接食べるのですが、肥満傾向にある場合顔をお尻に近づけることができなくなることがあります。 盲腸便が落ちていたり、おしりの周りが汚れている場合は、太っていて顔がお尻まで届かないことも疑いましょう。(盲腸便を食べない原因は、肥満以外にもいくつかあるので要注意です。) 毛づくろいをしない うさぎは肥満になるとお肉が邪魔をして、背中やお尻の毛づくろいがしにくくなることがあります。毛並みが乱れていたり汚れていた場合は、長い間毛づくろいができていない証拠。 いつも通り元気なのに毛づくろいができていない場合は、肥満も疑いましょう。 肥満になる原因 肥満になる大きな原因はやはり「食事の与えすぎ」によるものです。うさぎは一般的に、自分で食べる量の調節ができない動物だと言われています。つまり、飼い主さんが与えれば与えるほど、食べてしまうのです。 その他にも以下のような原因が挙げられています。 ペレットを適正量以上上げている果物やおやつの与えすぎ牧草・副食・補食のバランスが取れていない 副食や補食は与えても大丈夫ですが、バランス良く与えることが重要になります。 ■あわせて読みたい記事■うさぎは何が主食なの?毎日与えるフードについて解説! 肥満で起こる症状 うさぎは肥満になると、様々な問題を引き起こします。中には生命に関わるものもあるので、要注意です。では、どのような問題が発生するのか見ていきましょう。 栄養失調になる可能性 うさぎにとって大切な食糞ですが、上記でも説明したとおり、太ることによってできなくなることもあります。 盲腸便には蛋白質・ビタミンB群などの、うさぎにとって必要不可欠な栄養素が含まれています。これが食べられないという状況が続くということは、栄養失調になる可能性が高くなります。また、おしりの周りも汚れて、清潔を保つことも難しくなります。 そして、栄養失調が続くと様々な体の不調が起こり放っておくと生命の維持が難しくなってしまうのです。 怪我や皮膚炎の原因にもなる うさぎは肥満になると足腰に負担がかり、筋肉や靭帯などの怪我が増えたり、皮膚炎を起こすことがあります。うさぎの皮膚炎の中でも代表的な病気が「ソアホック」や「湿性皮膚炎」です。 脂肪肝・糖尿病 脂肪肝や糖尿病は人間でも起こり、別の病気も併発すると言われていますが、それはうさぎも同じこと。 とくに甘い食べ物が好きで良く与えてい場合、体重が適性だとしても糖尿病になるリスクがあるので要注意です。 手術の際のリスク 太っているうさぎは、麻酔にかかりにくく、覚めにくい傾向にあります。麻酔にかかりにくい=麻酔量が多くなる=それだけ手術のリスクが上がるのです。 そしてうさぎは肥満になると、心肺機能の負担も大きくなります。心肺機能の負担が大きい状態で麻酔をするというリスクも伴うのです。 ダイエット方法 うさぎの肥満は、飼い主さんでは見分けがつきにくいです。もし太っているなと感じた場合、動物病院で判断してもらうのがベストですよ! 独断で判断し、実は太ってないのにダイエットしてしまうと、栄養失調などにつながる恐れがあります。病院で太っていると判断された場合は、以下のようなダイエット方法を試してみましょう。 獣医師の指示に従う うさぎのダイエットを最も安全に行う方法が、獣医師の指示に従うことです。獣医師から適切なダイエット方法を教えてもらい、体に負担なく適性体重へ近づけるようにしましょう。 ペレットやおやつは適切な量を与える ペレットやおやつをうさぎに与える場合は、獣医師の指示に従って適量を与えるようにしましょう。 もし「おやつ禁止」となると、飼い主さんにとってもきついダイエットになりますが、健康体にするためにも頑張りましょう。 定期的に体重を測る うさぎの体重は人間の体重計でも、測ることができます。大体週に1回でも測っておけば、飼い主さんが体重の変化を目で把握でき、ダイエットの効果を感じられるようになるのでおすすめです。 うさぎが太ったなと感じたら、すぐに対策を取ろう うさぎが最近太ったなと感じた場合は、食生活の見直しをするなど早めに対策をとりましょう。肥満は体に大きな負担をかけてしまうので、日々の予防が重要になります。 普段から与えすぎには気をつけて過ごすようにしましょう!

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