多頭飼いで猫風邪パンデミックになりかけた話〜はじまり編〜/もちもちブラザーズコラム
11匹の猫と暮らすニャンスタグラマーのmochi_ryokoです。今回はもちもちファミリーに訪れた最大の危機「猫風邪パンデミック」についてお話します。多頭飼いの皆さんの参考になりますように。
くしゃみをし始めた猫たち
5月、平和なゴールデンウィークが過ぎ去ったある夜のこと。
我が家で最高齢16歳のアメショのモモちゃんがくしゃみをし始めました。
たまにくしゃみすることはあっても連続でするのは珍しかったので、「風邪かな?」と家族で話していました。
でもご飯をたくさん食べるし元気に走り回ってる、まだ気にすることはないかなという結論に至りました。
そして、様子を見ている間にモモちゃんのくしゃみは落ち着いたのです。
よかった〜と安心していた矢先…なんと一番若い猫のモネがくしゃみをし始めました!しかも、なんだか元気がない!
いつもなら一番走り回ってたくさんご飯を食べてるのに、食欲もなく大人しくベッドに収まっています。
それに夜寝る時はベッドにやってきて私の腕の中で寝るのが日課なのに、その日は一度もベッドにやってきませんでした。
モネが猫風邪にかかってしまう
あきらかに様子がおかしいモネ。
最近1歳の誕生日を迎えたけれどまだ子猫みたいなものだから、悪化したら大変なことになる!ということで、次の日の朝すぐに動物病院へ。
モネは鼻水でズビズビしながら、キャリーケースの中でか弱く鳴いていました。
先生の診断は、予想通り「猫風邪」。
まだ軽度ですが他の猫たちとは接触しない方がいいですよ、と言われました。
帰宅して、モネを他の猫が来ない部屋に隔離。
うちには16歳から13歳までの老猫が4匹もいます。
もしも老猫にうつったら大変なことになってしまいます。
かつてアビシニアンのあずきとくるみは子猫の頃に猫風邪にかかり、生死の境を彷徨うほどの経験をしました。
だからこそ、猫風邪の恐ろしさは痛いほどよく知っているつもりでした。
猫風邪のモネの隔離に失敗
「モネちゃん、ここでいい子にしててね」と部屋のドアを閉めました。
しばらくすると「あーん!あーーん!」と大きな声で泣き始め、ドアの端をガリガリ…なかなかやめません。
これがストレスになって悪化してもいけないかと思い、よもぎ・きなこ・おはぎのいる部屋に仕方なく移動させました。
この時は、完全に猫風邪を甘くみていました…。
たった一つの行動があんなに大変なことになるとは思わなかったのです。
モネは病院から帰ってきた後、すぐにご飯をバクバク食べて、何事もなく元気になりそうな感じでした。
次の日の朝も、日課であるツバメ観察をおはぎと一緒にして、元気にケケケと鳴いていました。
「やっぱり早めの対処がよかったんだ!」と安心し始めていた矢先、突然モネの片目から涙が出て、瞬膜も真っ赤になってしまったのです!
最初に病院に行ったのが月曜日、悪化したのが金曜日の夜。
お薬も飲んでいたし治ると思っていたのに。
次の日に再び動物病院に連れて行くことにしました。
きなこ・おはぎにも猫風邪がうつる
そして次の日の朝、何か様子がおかしい。
モネだけじゃなく、きなことおはぎの元気もない!
おはぎは何度もくしゃみをしてるし、きなこは少し口が開いててだるそうにしてる。
そんな中、よもぎだけは元気に過ごしていて、「最近全然構ってくれない!」と寂しいアピールをしてお腹を見せたり、私の手を噛んだりしていました。
最近7歳になったよもぎが元気なのは不幸中の幸いです。
とりあえず、急いで病院へ。
「目が真っ赤に腫れてますね」と、動物病院の先生は2本目の目薬を処方してくれました。
きなことおはぎの動画を見せてどうしたら良いか聞くと、「確実に同じ風邪なので、同じお薬と目薬を与えてください!」とのこと。
よかった。これでみんなも良くなるはず…。
モネちゃん何度も病院連れてってごめんねと言いながら帰宅しました。
帰宅後よもぎ以外の3匹に薬を飲ませ、念のためきなことおはぎにも目薬をさしました。
その日は出かけず、猫たちの様子をずっとみていました。
いつもよりもさらに甘えん坊のきなこを抱きしめて一緒にお昼寝。
口は閉じかけてるけど、なんとなくだるそうにしていて心配…。
こういう時、飼い主は本当にそばにいることしかできません。
仕事も何も手につかない状態でした。
そしてその夜、事態は急変しました。
飼い主を恐怖のどん底に突き落とした長い長い夜が始まったのです。
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mochi_ryoko
出典:@mochi_ryoko
出典:@mochi_ryoko
<PROFILE>
2020年3月に東京から実家のある山口県へ3匹の猫「もちもちブラザーズ」こと、よもぎ♀・きなこ♂・おはぎ♂と共に移住。実家の先住猫7匹と「もちもちブラザーズ」合わせて10匹の猫との新生活を始める。さらにその後、2020年7月に自宅へ迷い込んできた子猫を保護し、現在は11匹の猫とドタバタ生活を送っている。Instagramは4万人以上のフォロワーがいる大人気ニャンスタグラマー。
Instagram:@mochi_ryoko