おいでと言っても来てくれない、、無視する犬への教え方とは?
愛犬を呼んでも来てくれない、呼び戻しを無視されてしまう、そんな経験をしたことがある飼い主さんは多いのではないでしょうか。「おいで」を無視する犬は、トレーニング不足や呼び戻しへのネガティブな印象が原因であることがほとんど。正しい方法で根気よく教えることで、愛犬に「おいで」をしっかりと覚えさせることができます。
そこで今回は、「犬が『おいで』を無視する理由」や、「呼び戻しの正しい教え方」「トレーニングの注意点」についてご紹介します。
犬が「おいで」を無視する理由
「おいで」と呼んでも来てくれない犬には、さまざまな理由が考えられます。 飼い主さんに呼ばれても反応しないのは、決して反抗しているわけではありません。 犬の立場から考えると、「おいで」に応じない原因が見えてきます。 犬が「おいで」を無視してしまう主な理由とは、以下のようなものです。
・「おいで」という言葉の意味をまだ理解していない
・呼ばれた後に叱られた経験があり、「おいで」をネガティブに感じている
・遊びや匂い嗅ぎなど、今していることの方が楽しくて気が向かない
・飼い主さんの声のトーンや表情から、怒られると感じて近づきたくない
・そもそも飼い主さんとの信頼関係がまだ十分に築けていない
飼い主さんはまず愛犬が「おいで」を無視する理由を把握し、適切なトレーニング方法で改善していきましょう。
次は、「呼び戻しの正しい教え方」を見ていきましょう。
呼び戻しの正しい教え方

愛犬に「おいで」を確実に覚えてもらうには、正しい手順でトレーニングを行うことが大切です。 以下のようなステップで、愛犬と楽しみながら呼び戻しを練習しましょう。
まずは室内から始める
「おいで」のトレーニングは、外からの刺激が少ない室内で始めるのが基本です。 屋外では匂いや音など犬の興味を引くものが多く、トレーニングに集中させるのが難しいですよね。 室内でしっかりと「おいで」を定着させてから、少しずつ屋外に場所を移していきましょう。 「おいで」のトレーニングは、以下のような手順で行いましょう。
・愛犬がリラックスしているタイミングで、明るいトーンで「おいで」と呼ぶ
・愛犬が近づいてきたら、すぐにたっぷり褒めてオヤツを与える
・来てくれたことを必ず良い体験として記憶させるために、毎回褒め続ける
・慣れてきたら少しずつ距離を延ばし、庭や公園などの屋外でも練習する
以下は、「おいで」トレーニングの注意ポイントです。
・呼んだ後に叱ったり、嫌なことをしたりしない
・来られなかったからといって、飼い主さんから近づいて捕まえない
・「おいで」の言葉は一度だけ言い、何度も繰り返して呼ばない
オヤツを使って呼び戻しを強化する
オヤツを活用することで、呼び戻しのトレーニングをより効果的に進めることができます。 犬にとって「おいで=良いことがある」と学習させることが、呼び戻し成功の大きなカギになります。 室内での「オヤツを使った呼び戻しトレーニング」には、下記のようなオヤツがお勧めです。
・愛犬が特に好きな高価値のオヤツ
・小さくてすぐに食べられるサイズのもの
・トレーニング専用に普段は与えないもの
「オヤツを使った呼び戻し」は、以下のような手順で行いましょう。
・オヤツを手に持ち、愛犬に見せてから「おいで」と呼ぶ
・愛犬が来たら、その場で素早くオヤツを与えて大げさに褒める
・「おいで」ができるようになってきたら、オヤツを毎回ではなくランダムに与えるようにする
・オヤツなしでも来られたら、声かけや撫でることで十分に褒める
以下は、「オヤツを使った呼び戻し」の注意ポイントです。
・オヤツに頼りすぎず、徐々に褒め言葉や撫でることに移行していく
・トレーニング中は愛犬が集中できるよう、テレビや騒音を避ける
・1回のトレーニングは5分程度を目安に、愛犬が飽きる前に切り上げる
・オヤツのあげすぎによるカロリーオーバーに注意する
ロングリードを使った屋外練習
室内での「おいで」が定着してきたら、ロングリードを使って屋外でも練習してみましょう。 ロングリードとは通常のリードより長い5〜10メートル程度のリードのことで、屋外でも安全に呼び戻しの練習ができます。 「ロングリードを使った屋外練習」には、以下のような遊び方があります。
・公園など広めの場所でロングリードをつけ、愛犬が自由に動き回れるようにする
・愛犬が遊びに夢中になっているタイミングで「おいで」と呼ぶ
・来られたら大げさに褒めてオヤツを与え、すぐにまた自由にさせる
以下は、「ロングリードを使った屋外練習」の注意ポイントです。
・ロングリードが絡まらないように、常にリードの状態を確認する
・来た後にすぐリードを引いてその場を終わらせると「おいで=遊びの終わり」と学習してしまうため注意する
・他の犬や人が多い場所では、周囲への配慮を忘れずに行う
いずれの練習でもポジティブな経験を積み重ねることが大切で、叱ることは逆効果になりかねないため注意しましょう。
次は、「呼び戻しトレーニングで気をつけたいこと」を見ていきましょう。
呼び戻しトレーニングで気をつけたいこと

愛犬に「おいで」を確実に身につけさせるためには、日々の積み重ねとトレーニングへの向き合い方がとても重要です。 以下は、そんな飼い主さんが意識しておきたい呼び戻しトレーニングのポイントです。
「おいで」は絶対に叱る言葉にしない
「おいで」と呼んで来た後に叱ってしまうと、犬は「おいで=叱られる」と学習してしまいます。 爪切りやシャンプーなど犬が苦手なことをするときも、「おいで」で呼ぶのは避けた方が無難です。 「おいで」は常に良い体験と結びついた言葉として、大切に使い続けましょう。
毎日少しずつ継続する 呼び戻しのトレーニングは、毎日コツコツと継続することが何より大切です。 長時間のトレーニングよりも、短時間でも毎日繰り返す方が犬の記憶に定着しやすいといわれています。 1日5〜10分を目安に、無理なく楽しく続けていきましょう。
愛犬との信頼関係を深める「おいで」トレーニング

「おいで」を無視する犬も、正しいトレーニングと根気強い関わりによって、確実に呼び戻しを身につけることができます。 愛犬が来てくれないときは叱らず、「なぜ来られないのか」を考えながら焦らず向き合っていきましょう。 「おいで」が確実にできるようになると、愛犬の安全を守れるだけでなく、飼い主さんとの信頼関係もより一層深まっていきますよ!