猫の鼻水の原因や治し方まとめ。鼻水が治らない、くしゃみは病気の可能性?
猫も人間と同じように鼻水が出ることがあります。一時的に出る鼻水であれば大丈夫ですが、だらだらとずっと出続けているようでしたら病気の可能性があります。愛猫の鼻水が治らない時には理由や原因を把握して、動物病院に連れていくなどの対処をしてあげましょう。
猫の鼻水の理由は?
●猫の鼻水の理由1:温度の変化による鼻水
寒い部屋から暖かい部屋に移動した際などに、鼻水が出ることがあります。
これは鼻の奥が刺激されることにより出る鼻水で、だらだらと長引く鼻水ではなく一時的に鼻水がでるものです。
寒暖差が激しいと猫の体に負荷がかかり、体調不調・ストレスの原因になりかねません。
季節の変わり目は特に室温や湿度を猫のために管理してあげましょう。
●猫の鼻水の理由2:猫風邪による鼻水
鼻水の原因の多くは、猫風邪だと言われています。
鼻水のほかにも猫がせきやくしゃみをしていたら猫風邪の可能性が高いです。
猫風邪は症状が重くなると肺炎になってしまうので、早めの治療が必要です。
また猫風邪はウイルスを持っている猫のくしゃみ・鼻水・排泄物などから感染が広がってしまいます。
猫を多頭飼いしているご家庭の場合、鼻水やくしゃみをしている猫がいたら、ほかの猫と隔離することをおすすめします。
●猫の鼻水の理由3:鼻に異物が入ったことによる鼻水
鼻にホコリや花粉などの異物が入ることで、鼻水が出ることもあります。
綺麗好きの猫のためにも部屋の掃除は頻繁に行いましょう。
部屋の掃除は、飼い主さんの猫アレルギーの発症を抑える効果もあります。
掃除機や空気清浄機を用いて、清潔な部屋を保ちましょう。
●猫の鼻水の理由4:感染症や腫瘍による鼻水
猫風邪以外の病気が原因となって鼻水がでることもあります。
血が混ざった鼻水がでる場合は、鼻の中に腫瘍ができていることもあります。
また鼻水が慢性化すると、常に鼻の中に膿ができてしまう副鼻腔炎(ふくびこうえん)になってしまうことも。
ほかにも、
・猫エイズ
・鼻炎
・気管支炎
・肺炎
・中毒症状
などにより鼻水が出ることもあるので、たかが鼻水と軽視せずに愛猫の鼻水が止まらない際にはかかりつけの動物病院で診てもらってください。
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猫の鼻水によって病気や状態がわかる?
鼻水の状態により、病気の種類や進行具合がわかることがあります。
猫の鼻水が治らない時には、猫の鼻に優しくティッシュをあてて鼻水を採取してチェックしてみましょう。
●さらっとした透明な鼻水
初期の猫風邪や鼻炎の場合、水っぽいさらさらとした透明な鼻水が出ます。
症状が進行すると粘り気のある鼻水に変わってくるので、重症化する前に対処してあげましょう。
温度の変化によって鼻水がでる際にも透明な鼻水が出ます。
この場合、鼻水はすぐに止まるのでしばらく様子を見てあげてください。
●不透明な粘性のある鼻水
にごっていてネバネバしている鼻水の場合、鼻炎が進行しているかもしれません。
鼻水に加えてくしゃみの回数が増えたという場合にはすぐに動物病院へ連れていき、治療を行ってあげてください。
●黄色や緑色の鼻水
鼻の奥にある副鼻腔という空洞に炎症が起きる、「副鼻腔炎」という病気が発症している可能性があります。
副鼻腔炎は常に膿のような黄色っぽい、あるいは緑っぽい濃い鼻水が出る症状があらわれます。
鼻がつまっているため口を半開きに苦しそうに呼吸するのも特徴の1つです。
●血液が混ざっている鼻水
鼻水が赤色、またはピンク色っぽい場合は、血が混ざっているかもしれません。
鼻炎や副鼻腔炎が重症化した際に血が混ざることがありますので、すぐに動物病院で診察してもらってください。
ほかにも腫瘍や鼻腔内にできた傷が原因で鼻水に血が混ざることもあります。
どちらにせよ動物病院で診てもらうことをおすすめします。
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猫の鼻水の治し方は?
一時的な鼻水ではなくずっと治らない場合には、動物病院へいきましょう。
猫の風邪や体調不良を治す市販薬はありませんので、絶対に人間用の薬を服用させるなどはやめてください。
鼻水が気になる際には、柔らかいガーゼやティッシュで優しく拭いてあげましょう。
時間が経つと鼻水が固まることがあります。
取れない時には無理に拭き取ろうとせずに、濡れたコットンや蒸しタオルなどでふやかしてから拭いてあげると良いでしょう。
愛猫の健康を第一に!
風邪と聞くと軽視してしまいそうになりますが、猫にとって風邪はとても辛いものです。体力がなく免疫力が低い子猫や老猫にとっては、猫風邪が命の危険に繋がることもありますので早めの治療を心がけましょう。