突然噛み付く!愛猫が凶暴になった理由と対処法〜普通の猫になるまでの体験談〜/もちもちブラザーズコラム
こんにちは。11匹の猫と暮らすニャンスタグラマーのmochi_ryokoです。
ちょうど1年前くらい前のこと、家族が次々に愛猫「サスケ」に噛まれるという事件が起こりました。今回は、そんなサスケが1年経って、“普通の猫”と呼べるようになるまでのお話です。
突然噛み付くようになった愛猫サスケ
サスケは祖父母の家で飼われていた推定5歳のキジトラのオス猫。
タレ目気味で可愛い顔をした、どこにでもいるような一見“普通の猫”です。
しかし、サスケには暴れグセがあったのです。
庭を野良猫が横切ったとき、何かにびっくりしたとき、それ以外に特に何も理由がないときにもスイッチが入ると、突然凶暴化。
近くにいる人間に威嚇し、襲いかかって来るのです。
しばらくすると何事もなかったかのように普通の顔に戻り、まるでその間の記憶がないかのように甘えてくるのです。
噛まれた側としては恐ろしくて仕方ありません。
老齢の祖父母が噛まれて流血し、何度も病院へ行くことも度々…
祖父母はサスケをとても可愛がっていたので、噛まれるたびに「どうして?」という気持ちで悲しそうにしていました。
そして、2019年7月。
祖母が噛まれ縫うほどの大怪我をしたので、我が家で引き取ることになったのです。
凶暴化する猫サスケと6匹の猫
幸いにも我が家には使っていない部屋があったので、そのうちの1部屋をサスケの部屋にし、ケージをおいて隔離することに。
その当時、もちもちブラザーズのよもぎ・きなこ・おはぎは私と東京に住んでいたので、実家の猫6匹とサスケとの暮らしが始まりました。
当初は、「祖父母に捨てられた」「1人ぼっちだ」と感じているのか、ショックで数日ご飯を食べないほどでした…。
1週間ほど経過したら他の猫達との対面を試行!
威嚇するようなことはなく、凶暴化していたことが嘘のような大人しい猫になっていて、食欲も少しずつ増えてきました。
とはいえ、スイッチが入ったときのサスケを知っているので、いつ暴れだすかという怖さはあり、部屋は隔離したまま1ヶ月を過ごしました。
その後、他の猫たちを見ても祖父母の家でしていたような暴走はなく、我が家に来てから2ヶ月経った頃には、部屋に閉じ込めることなく、他の猫たちと平和に暮らせるようになっていました。
サスケ再び凶暴化
しかし、2020年3月、私がよもぎ・きなこ・おはぎを連れて東京から帰省してきたことがきっかけでサスケはまた凶暴化してしまったのです。
後からやってきたよもぎ・きなこ・おはぎを縄張り意識からか、みんなを追いかけていじめるようになりました。
しかも、よもぎ・きなこ・おはぎだけではなく、実家で飼っていた他の猫に対しても攻撃的になってしまったのです。
他の猫たちとは特別仲が良いというわけではありませんでしたが、それなりに良好な関係を築けていると思っていたのに「あおーん!あおーん!」と発情期の猫が喧嘩しているときのような声を上げて威嚇し、猫たちに飛びかかったのです。
人間が止めに入ると攻撃されるので、私達家族も怖くて手が出せない状況に。
しかし、しばらくするとこれまで通り我にかえり、猫への興味をなくして急に大人しくなります。
私たち家族は、喧嘩が始まったら襲われている猫を逃して、サスケが落ち着くのをひたすら待っていました。
ついに人間に攻撃をするように…
そして2020年5月のある夜、ついに事件が起こりました。
暗い中階段を走って登っていた私の足に、突如サスケが噛み付いたのです!
あまりの痛みに、大声で叫びました…。
サスケから逃げて部屋に飛び込むと、足には大きな噛み跡、血が止まりません。傷はかなり深く、1年経った今でも足にくっきりと傷跡が残っています。
その後、サスケを再び部屋に隔離することになりました。
しかし、ずっと閉じ込めておくのも可哀想。
なのでサスケを出すときには、他の猫たちを別の部屋に隔離して…という生活が続きました。
それでなんとなく平穏を取り戻したように感じていた矢先、今度は妹と母、そして再び私が噛まれる事態に。
何かきっかけがあったわけではなく、ただ突然噛んだのです。
このあたりから我が家の薬箱にはキズパワーパッドと絆創膏が欠かせないものとなりました。
動物病院で相談するも…
凶暴化について、動物病院の先生にも何度も相談しました。
そうすると、「原因はわからない、ただ、そういう猫なんだと思うしかない」と言われました。
また「サスケにスイッチが入ったときには、とにかく逃げるように」とも…。
そんなこんなで家族で頭を悩ませていたとき、母が「私がサスケの部屋で寝る!」と言い出したのです。
というのも、サスケは1人であの部屋に閉じ込められるのが嫌だったようなのです。
サスケと仲の良い愛猫・あずきが一緒に部屋にいてあげると、驚くほど落ち着いていたのでもしかしたらと思い、試しに母がサスケとあずきと一緒に寝てみると言い出したのです。
実際に何日間か一緒に寝たところサスケはそれが嬉しかったようで、毎日母の腕の中で眠るようになりました。
凶暴化したときのことを考えると、寝ている間に大怪我をしないか心配でしたが、良い対処法だったのだと安堵しました。
サスケは“普通の猫”になれたのか?
その生活が半年続き、サスケの凶暴化の回数は格段に少なくなり、最近では他の猫たちと同じ部屋で暮らしています。
これは、いじめたい対象のよもぎ・きなこ・おはぎを住み分けし、会わせないようにしたことも良い効果を生んだみたいです。
相性の良くない猫は隔離し、様子を見るのが1番なのかと思っています!
あともう1つ、サスケがおとなしくなったのには決定的な理由があります。
それは、アビシニアンの2歳のメス猫くるみの存在です。
くるみはひと回りも大きいサスケに飛びかかり、サスケは怖がって逃げていくのです。
くるみはもともと気が強い猫ではありますが、まさかあのサスケに勝つとは家族もびっくり!
これで、サスケにしっかり上下関係を教えることができたんですね。
多頭飼いは、相性やらお世話やら大変なことはたくさんありますが、このように問題のある猫に「猫社会」を教える良い機会でもあると思いました。
もちろん、またサスケがなにかのきっかけで凶暴化してしまうこともあるかもしれません。
でも1度、手のつけられないほどひどかったサスケをおとなしい普通の猫に変えた経験があるので、今後も試行錯誤しながら、大切に関係を作っていきたいと思っています。
とにかく、サスケには「とても痛いし跡が残るので噛むのはやめてね」といつも言い聞かせています!
mochi_ryoko
出典:@mochi_ryoko
出典:@mochi_ryoko
<PROFILE>
2020年3月に東京から実家のある山口県へ3匹の猫「もちもちブラザーズ」こと、よもぎ♀・きなこ♂・おはぎ♂と共に移住。実家の先住猫7匹と「もちもちブラザーズ」合わせて10匹の猫との新生活を始める。さらにその後、2020年7月に自宅へ迷い込んできた子猫を保護し、現在は11匹の猫とドタバタ生活を送っている。Instagramは4万人以上のフォロワーがいる大人気ニャンスタグラマー。
Instagram:@mochi_ryoko