犬が鼻を舐めるのは不安のサイン？鼻の役割と舌舐めずりの理由
「鼻を舐める行動」には理由があり、愛犬の気持ちや病気のサインが隠れていることをご存知でしたか？犬を飼っている方ならば、犬が自分の鼻をペロペロと舐めている場面をよく見かけるかと思いますが、実は理由があるんですよ。
今回は「犬が鼻を舐める理由」についてご紹介していきます。「ウチの子は鼻をよく舐めている」と思ったことがあれば、ぜひこの記事を参考にして、愛犬に寄り添ってあげてくださいね。
犬にとって鼻は大切な部分
視力があまり良くない犬は、嗅覚や聴覚で周囲の状況を把握しようとします。
そのため、犬にとって匂いはとても大切な情報源の1つなんです！
テレビで放送されている動物番組の中で、警察犬の活躍を見たことはありませんか？嗅覚の情報を頼りに特定の人物を探し出すなど、私たちの平和な日常の支えにもなってくれているんですよ。
他にも、散歩中に周囲の匂いを嗅いでいる犬を見たことがあるかと思います。
これは他の犬の尿（マーキング）を嗅ぎ取り、様々な情報を読み取るため。
そしてその情報を元に、自らもマーキングを行い他の犬に自分の意思を伝えていると言われています。そのため散歩中に犬がこうした仕草をすることを、「文通」と例える方もいるそうです。
他にも嗅覚を駆使した行動はたくさんあります。
次の項目で具体的に犬が鼻を舐める理由を見ていきましょう！
犬が自分の鼻を舐める理由
●鼻を舐める理由1：嗅覚を研ぎ澄ますため
犬が鼻を舐める理由の一つとして、鼻のメンテナンスが挙げられます。
先述した通り、犬にとって匂いは大切な情報源。
その情報を取りこぼさないように鼻を常に清潔に保つため、鼻を濡らしてメンテナンスをしているのです。
●鼻を舐める理由2：食事の前後で食欲が刺激されているため
食事のあとに鼻のまわりを舐めて舌舐めずりをしているのは、いわば「ごちそうさま」「美味しかった」というサイン。
食前に食欲が刺激される時にも、舌舐めずりをすることがあります。
これは「早く食べたい！」「お腹がすいた！」という気持ちのあらわれで、飼い主さんにおねだりしている仕草です。
●鼻を舐める理由3：風邪をひいているため
長時間舐め続けている場合、不調を訴えるサインの可能性があります。
・風邪をひいた時
・鼻周辺に怪我を負った時
以上のような場合、鼻を舐める頻度が上がるので、見た目の変化や排泄物や食欲などもチェックして、変わったことがあればかかりつけの動物病院に相談しましょう。
もしも鼻周辺の傷を治そうとして頻繁に鼻舐めを行っていた場合は、舐めすぎによって傷口が乾かず、炎症を起こしてしまう可能性もあります。
傷を見つけたら自宅で治療するのではなく、動物病院で診てもらうことをおすすめします。
●鼻を舐める理由4：ストレスを感じているため
強いストレスを感じると、落ち着かない環境の中で気持ちを落ち着かせようと鼻を舐めることがあります。
ご飯の前後でもないのに、頻繁に鼻を舐めていたら何かストレスを感じているのかも…ストレスの原因に心当たりがある場合は取り除き、気持ちを落ち着かせてあげてください。
例えば、知らない人が家に来た時。動物病院やトリミングサロンに連れて行った時。普段と違う環境にいると不安になるわんちゃんもいます。そんな時には飼い主さんが優しく寄り添ってあげましょう。
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飼い主の鼻を舐める理由は？
犬にとって自分以外を舐めることは、愛情表現の1つ。
中でも情報を得るために大切な鼻を舐めたり舐めさせたりすることは、それだけ相手を信頼している証。
犬同士であればお互いに信頼し合っている・敵意はないという意思表示ともいえるでしょう。
飼い主の鼻を舐めるのは、犬が心から飼い主を信頼しているという意思表示。
ただ、犬が人を舐めることで感染する菌があります。
鼻や口を舐められた時は念の為、犬の唾液をふき取っておきましょう。
特に、免疫力が低い子供や老人の場合は注意が必要です
舐めるのをやめさせる方法は？
愛情表現は嬉しいけれど、少ししつこいとやめて欲しいと思うことがあるかもしれません。
そんな時には、犬の顔の前に手のひらを差し出して優しく顔を撫でてあげましょう。ポイントは犬の注意をそらすことです。
かまって欲しいという気持ちから舐めてくることもありますので、顔や体をなでるなどスキンシップをとってあげましょう。
愛犬からの感情表現を決して無下にはせず、お互いに気持ちよくコミュニケーションが取れるように工夫しましょう。
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わんちゃんの気持ちに寄り添って
犬や猫は言葉をしゃべることは出来ませんが、その代わりに態度や行動で私たちに気持ちを伝えようとしてきてくれます。
飼い主さんは愛犬の気持ちに寄り添って、より良い関係を築いてください。
お伝えしてきたように、犬が鼻を舐めるのは重要な器官を守るためのメンテナンスであり、感情表現であり、病気のサインでもあります。
飼い主さんが見極めて、適切な対応をしてあげてくださいね。
