補助犬についてご存知ですか?様々な形で支える犬たちをぜひ知ってください。
みなさんは補助犬についてどれほど知識があるでしょうか?
今回は様々な形で人を支える補助犬についての基礎知識と、補助犬を見かけた際に気を付けて欲しい事についてお伝えしていきます。
この記事が補助犬の役割や存在を一人でも多くの方に知ってもらうきっかけになれば幸いです。
補助犬について
補助犬の正式な名称は「身体障害者補助犬」といい、介助犬・聴導犬・盲導犬の3つの総称です。この補助犬は、公的な認定を受けた特別な存在です。
その為、バスや電車といった公共の乗り物にもゲージに入れる必要なく、そのまま乗ることができ、飲食店でも補助犬であれば同伴を許可されています。
しかし小規模の飲食店では「お店が狭いから」等といった理由で入店を断られてしまったといった話や、補助犬が普通の犬(ペット)と思われて入店できなかったという話は少なくありません。
ただ、補助犬たちはこうした施設に入れるように、
・みだりに排泄をしない
・むやみに吠えたりしない
・みだりに舐めたり匂いを嗅がない
・人にとびついたりしない
等といった厳しい訓練を積み、「定期的なシャンプー」「予防接種や検診」などを行い、常に清潔で衛生的な状態でいられるように管理されているんですよ。
補助犬の役割
●盲導犬
視力に障害を持つ方が安全に街を歩けるように一緒に歩きサポートをします。
盲導犬にはハーネスというハンドルがつけられており、一定の速度で歩いたり、曲がり角や段差、障害物がある場合は止まったり避けたりすることで状況を伝えています。
●聴導犬
耳に障害を持つ方の代わりに、メールの着信音、ドアチャイムの音、車のクラクションや非常ベルの音など生活に必要な音を聞き分け使用者に伝えています。
●介助犬
手足に障害のある方の為に、ドアの開け閉めや電気のスイッチを押したりといった日常生活の手助けしています。
その為、介助犬は100語以上の指示語を理解しており、補助犬使用者の指示を聞きながらサポートしています。
補助犬を見かけた際に気をつけて欲しいこと
補助犬は単なるペットではなく、補助犬使用者をサポートする重要な仕事を行っている最中です。
その為、外で補助犬を見かけ際には、
- むやみに近づかない
- 触れたり、話しかけたりしない
- 食べ物や飲み物を勝手に与えない
上記3つは必ず意識しておきましょう。
しかし、補助犬使用者本人から直接手助けを必要とされる場面においてはその限りではありません。
もしも補助犬を連れた方が、困っている様子であればまず、「どうかしましたか?お手伝いしましょうか?」と一言声をかけてあげると良いでしょう。
そして手助けを求められた際は、快く引き受けてあげてくださいね。
最後に
平成14年に施行された身体障害者補助犬法によって、補助犬への理解は大きく進んだと言われています。
しかし補助犬の受け入れについての理解は、万全なものではありません。
補助犬が私達の日常において当然の存在となる日が少しでも早く来るように、外で補助犬を見かけた際には、ぜひ適切な対応をとるようにしてくださいね。
公益財団法人 日本補助犬協会:https://www.hojyoken.or.jp/