犬の「分離不安」とは?症状・原因・治し方まとめ!ひどい分離不安はどうする?
分離不安(ぶんりふあん)という言葉をご存知でしょうか?飼い主さんと片時も離れることなく一緒にいたいというわんちゃんの気持ちから、困った行動を起こしてしまうことを指します。甘えん坊なのは飼い主さんにとって可愛いものですが、分離不安は犬も飼い主さんも辛い状態になりかねません。
今回は、分離不安の具体的な症状や原因や対策をご紹介していきます。もしも「分離不安かも?」と思ったら、この記事を参考に原因を探り対策してみてくださいね。
犬の分離不安症とは?
犬の分離不安症とは、不安障害の1つです。
飼い主さんと少しでも離れることで不安感が高まり、問題行動を起こしてしまう状態のことを指します。
犬にとっても飼い主さんにとってもストレスや苛立ちがたまり、お互いにあまり良いとは言えない症状です。
分離不安症の具体的な症状として…
●家の中でも飼い主の後を追う
●飼い主が出かけようとするとそわそわする・吠える
●飼い主が外出時、物を破壊してしまう
●飼い主が外出時、指定の場所以外で排泄をしてしまう
●延々と吠え続ける・鳴き続ける
など、主にこのような問題行動を起こしてしまいます。
帰宅時に過度な興奮をしている場合も、分離不安の可能性があります。
おかえりと挨拶してくれるのは嬉しいことですが、分離不安でわんちゃんも飼い主さんも悩まないためにじっくりと向き合ってみてください。
犬が起こす分離不安症の原因は?
犬が起こす分離不安症の原因は、寂しさや不安感です。
犬は本来、群れで行動をする動物。
そのため1人きりで行動することや、留守番することに慣れていません。
ですので、飼い主さんが目の前にいなくなると不安や寂しさでいっぱいになり、問題行動をしてしまうことがあるのです。
他にも、
●留守番中に怖い経験をした
●飼い主から過剰に愛情を注がれている
●1人になることに慣れていない
このような理由で犬が分離不安の症状を引き起こしてしまうこともあります。
原因は犬によってさまざまですので、生活環境や接し方を振り返り、見直してみましょう。
次に分離不安の対策や治し方をご紹介します。
分離不安症のわんちゃんの行動はすぐに直せるものではありませんが、時間をかけて向き合って、改善できるようにしていきましょう!
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犬の分離不安の対策や治し方は?
●分離不安治し方1:過度に甘やかさない
犬の分離不安症を治すために効果的な方法ですが、愛犬にはどうしたってかまってあげたくなるので飼い主さんにとっては1番難しい方法かもしれませんね。
しかし、辛い分離不安症を治すために、少しずつ過度な甘やかしはやめましょう。
甘えさせる時はたっぷりとコミュニケーションをとる・1人にする時は放っておくなどメリハリをつけて愛犬と接することをおすすめします。
●分離不安治し方2:外出前・帰宅後は声をかけない
出かける前に「いってきます」と声をかけることで、1人になってしまうという孤独感や不安感が高まってしまいます。
留守番をさせる時には、出かける素振りを見せずに家を出ることをおすすめします。
また帰宅した後は、少しの間構わない時間をつくりましょう。
飼い主さんの帰宅後は犬が興奮状態になっていることが多いです。
その状態のままスキンシップをとると、分離不安の症状を加速させる可能性があります。
犬が落ち着いた後にたっぷりスキンシップをとってあげましょう。
●分離不安治し方3:留守時はケージを利用する
犬の分離不安の症状でもあるイタズラや問題行動を未然に防止するためにも、犬に留守番をさせる時にはケージを利用しましょう。
家具をひっくり返してしまうなど、思わぬ事故や怪我も防げます。
ただ、長時間狭い場所にいるとストレスが溜まってしまいます。
帰宅後犬が落ち着いたら、たくさん遊んであげてくださいね。
●分離不安治し方4:留守番前に運動をさせる
分離不安の症状を抑えるためにも、留守番前など犬が1人きりになる前は特に散歩や室内遊びなどをして運動をさせましょう。
遊んだ後は疲れて寝るはずなので、静かにお留守番ができるはず。
また運動は犬にとってストレスを発散する時間にもなりますよ。
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犬も人も楽しく暮らすために
分離不安の症状は、飼い主も犬も負担になります。問題行動だけではなく、体調不良や食欲不振を招くこともありますので注意しましょう。何より愛犬との生活が、分離不安によって苦しいものになってしまったらお互い楽しく暮らせません。おうちのわんちゃんにあった方法で、分離不安の対策を考えてあげてくださいね。焦らずにじっくりと、愛犬の気持ちも考えることが大切です。