うさぎの耳について〜役割や感情、かかりやすい病気についても解説!〜
うさぎのトレードマークでもある大きな耳は、3km先の音も聞き取れるほどの聴力を持っていて、敵から身を守ります。
また、人間はうさぎの耳を見て感情を読み取ることもできるのです。
今回はそんなうさぎの耳について、今回は役割や感情、かかりやすい病気についても解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください!
うさぎの耳の役割について
うさぎの耳の役割は、以下のようなことがあります。
- 危険察知のため
- 体温調節するため
- 感情表現のため
早速、それぞれの役割について具体的に説明していくので、チェックしていきましょう!
危険察知のため
野生のうさぎは、天敵から逃れるために聴覚がとても発達しています。
遠くの音を聞き取り、左右の耳を別々の方向に向けることで、360度から音を拾うことができるのです。
さらに、それぞれの耳は270度程度動かすことができるので、2つの音を同時に聞き取ることもできます。
いくら足が早いといっても、うさぎよりも足が速い肉食動物はいるので、ある程度の距離が無いと簡単に捕まってしまうのです。
敵から身を守るためにも、うさぎの耳はいち早く危険察知ができるように発達してきました。
体温調節するため
人間は汗をかいて体温調節をする生き物ですが、うさぎは汗をかくことができません。
しかし汗をかかない代わりに、耳から風を受けて血液を冷やすことで体温調節をしています。
うさぎの耳をよく見ると、毛細血管がたくさん通っていることが分かります。
耳に血管を密集させることによって、熱を外部に逃がすことができ、体温調節が可能になっているのです。
うさぎが暑い所にいると、耳を立てて走ったり頭を振って耳を揺らしている姿を見たことはありませんか?
これは、耳に風を当てて体の熱を冷まそうとしている行動。こうして、うさぎは体温調節をおこなっているのです。
感情表現のため
うさぎの耳は、感情表現も出来ます。
基本的には、敵や暑さから身を守るための大切な役割があるうさぎの耳ですが、実は感情表現も豊かなのです。
耳がピンッと立っているとき
うさぎが耳をピンッと立てているときは、興味を持っているとき。
前方になにかあると感じていて、耳をピンッと立てることによって周囲の音を拾い情報収集をしているのです。
おやつやごはんをもらえたときや、飼い主さんと遊んだときなど、嬉しいときにも耳を立てることもあります。
耳を立てる前に、うさぎにとって嬉しい出来事があれば、それは喜んでいる感情を表現しているということなのです。
耳を動かしているとき
うさぎは、聞き慣れていない音を聞いたとき、耳を動かします。
耳を動かすことによって、周りの状況を把握しようとしているのです。
また、飼い主さんがおやつの袋などをガサガサとこすれば、耳をしきりに動かします。
これは興味を示している証拠なのです。
耳が倒れているとき
うさぎが耳を後ろ向きペタンと倒して、頭にピッタリと付いているときは、眠いときもしくは眠っているときです。
リラックスしている状態なので、耳が倒れているときはそっとしておいてあげましょう。
しかし、耳を後ろに倒しているけど、少し浮いた状態で、おしりを上げて尻尾を立てているときは、攻撃的・威嚇しているときです。
突然噛み付いてくる可能性もあるので、こういったときには手を出さないよう注意が必要です。
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うさぎの耳の良さについて
うさぎの聴力はとても良いというお話をしましたが、具体的にどのくらい良いのでしょうか。
うさぎの耳は、約3km先の音まで聞こえていると言われています。
さらに、360~42,000ヘルツの周波数を聞くことができるため、私達人間が聞き取れない音もキャッチできるのです。(人間は20~20,000ヘルツ)
うさぎの耳の病気について
うさぎの耳はとてもデリケート。
体調不良や加齢などによっても、病気にかかりやすいため注意が必要です。
うさぎがかかりやすい耳の病気は、以下のとおりです。
- 外耳炎
- 中耳炎
- 内耳炎
これらの耳の病気は、うさぎの爪を定期的に切ってあげたり、飼育環境を清潔にしたり、少しの異変にでも気付けるようにスキンシップの際に耳のチェックをするなどの予防が大切です。
日常的な耳のお手入れは必要ないですが、耳の毛づくろいができない状態であったり、耳に傷が出来ているときには細菌感染のおそれがあるのでケアが必要です。
このような場合、はじめから自分でケアするのではなく、まずは獣医師へ相談してお手入れの方法を指導してもらうのがおすすめです。
うさぎの耳は生き抜くための重要な役割があり、とても繊細
うさぎの耳は、野生で生き抜くためにとても重要な役割があることが分かりました。
一方で、とても繊細な部分もあります。
うさぎの耳をずっと触ったり、引っ張ったりするようなことは、絶対にしてはいけません。
日頃から耳の様子をみて、少しの変化にも気付けるようにしておきましょう!