猫にサマーカットは必要?メリット・デメリットを徹底解説
猫を飼育している人であれば耳にしたことのある「猫のサマーカット」。
夏本番に向けて愛猫が少しでも涼しくなるよう工夫したいと考えるのは、飼い主として素晴らしいことです。
しかし、猫にサマーカットを施すことについての意見はさまざまで、「被毛が少なくなるので涼しくてよい」などの肯定的なものもあれば、「グルーミングが好きな猫にとってストレスになる」などの否定的なものもあります。
そこで今回は「猫にサマーカットは必要?」というテーマのもと、サマーカットをするメリット・デメリットを解説します。
愛猫のサマーカットに挑戦しようと考えている飼い主さんは、ぜひ当記事でご紹介するメリット・デメリットを知ったうえで検討してみてください。
猫にサマーカットをするメリット・デメリット
サマーカットのメリット・デメリットを説明するまえに、そもそもサマーカットとはどのようなものなのか説明します。
サマーカットとは、「涼しさを求めて被毛を短くカットすること」の総称です。主にトリミングサロンなどの専門店で施術してもらうことができます。
顔の周りと尻尾だけ毛を残す「ライオンカット」と呼ばれるものや、被毛が多くなっているポイントのみをカットする方法など、その種類はさまざまです。
以上を踏まえたうえで、猫にサマーカットをするメリット・デメリットについてそれぞれ解説します。
猫にサマーカットをするメリット
- 暑さ対策
- 毛球症の予防
- 掃除が楽になる
- お手入れが簡単
- シャンプーの頻度が減る
- メディカルトリミングとして有効 など
サマーカットをすることで得られるメリットには暑さ対策だけでなく、これらさまざまなものがあります。
抜け毛による掃除の手間が減る、ブラッシングがしやすくなるなど、飼い主にとってのメリットもあるといえるでしょう。
≪補足≫
あまり聞きなじみのない「メディカルトリミング」について少し解説します。
メディカルトリミングは厳密にはサマーカットではないものの、同じように被毛を短くカットすることを指す言葉です。
具体的には、皮膚疾患の症状をチェックしやすくするため、毛球症を予防するため、体の様子から体重の増減を把握するため、病気を早期発見するためなど、主に健康管理や病気の経過観察を目的とします。
獣医師の指導のもとおこなわれることが多いため、一般的なサマーカットとは異なる点に注意しましょう。
猫にサマーカットをするデメリット
- 日光性皮膚炎の原因になる
- 猫にストレスがかかる
- 被毛が生えそろわなくなる
- 皮膚に傷がつく など
サマーカットのデメリットとしてよくいわれているものは、その多くが猫自身に精神的・身体的な悪影響があるというものです。
猫は日向ぼっこが大好きな動物です。そのため、日光のあたりやすい窓際などを好みます。
しかし、サマーカットによって被毛が短くカットされていると、直射日光の影響で「日光性皮膚炎」になるリスクがあります。
そのほかにも、バリカンを使用したサマーカットを施した場合、被毛の生え方などが変化することがあります。
これにより、被毛がまだらに生えてしまう、綺麗に生えそろわないなどの影響がでる個体もいるようです。
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サマーカット以外にできる夏の暑さ対策
サマーカットのメリット・デメリットをご紹介しましたが、サマーカット以外にできる暑さ対策にはどのようなものがあるのでしょうか?
一般的によくおこなわれているものをご紹介します。
≪夏の暑さ対策≫
- エアコンによる室温調整
- 冬毛を取り除くためのブラッシング
- 定期的な換気の実施
- ペット用の冷感グッズの活用 など
エアコンを用いた室温調整は最も効果的かつ手軽にできる暑さ対策のひとつです。
「室内で飼育しているから大丈夫だろう」ではなく、飼い主が少し外出する程度であっても、エアコンは起動させたままにしておきましょう。
また、ペット用の冷感グッズにはさまざまな種類があります。
製品によって使用されている素材や利用方法が異なってきますので、注意書きなどの説明をよく読んだうえで愛猫にあったものを購入しましょう。
サマーカット以外の暑さ対策を合わせて検討しましょう
サマーカットは被毛が減る分だけ涼しくなる一方、皮膚のやけどやグルーミングができないことによるストレスなど、さまざまなデメリットもあります。
サマーカットのメリット・デメリットをそれぞれしっかりと理解したうえで、愛猫にとってよい選択をしてあげましょう。
また、サマーカット以外にも夏の暑さ対策の方法はたくさんあります。
エアコンの活用や冷感グッズの使用など、実践できるものから取り入れてみてくださいね。