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POSTED on 2023.07.08 / UPDATE on 2023.07.16

うさぎが自分の毛を抜くのはストレスサイン?対処法や病気を徹底解説!

うさぎを飼育していて毛を抜く仕草をみたとき、飼い主さんは心配になりますよね。
うさぎが自分の毛を抜くのは、ストレスサインの可能性があります。
行動がエスカレートすると、皮膚炎などの原因にもなるので早めの対処が必要です。

今回はうさぎが毛を抜く行動について解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

うさぎが毛を抜くのは「自咬症」の可能性

自咬症とは、うさぎが自分の体を噛んでしまうことをいい、病気の一種です。
自分の毛を引き抜くことから始まり、進行すると皮膚まで噛んだり傷つけてしまったりすることもあります。

自咬症の原因は様々ですが、主にストレスや偽妊娠(発情期)皮膚病などが原因だと挙げられています。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

ストレス

飼育環境が悪い、退屈、騒音があるなど、うさぎにとってストレスに感じる環境で飼育している場合、ストレスをごまかそうと執拗にグルーミングをすることがあります。
この状況になると、自咬症が出やすくなるので要注意です。

偽妊娠(発情期)

うさぎは発情期になると顎の下にある「臭腺」からでる分泌物でマーキングをします。
しかし、それが過剰になることで皮膚に炎症を起こして自咬症になる可能性があるのです。

また、メスのうさぎの場合は妊娠すると、自分の肉垂(首周りのもふもふ)の毛を抜き巣作りの材料にする習性があります。
偽妊娠でも同様の行動が見られるので要注意です。

皮膚病

うさぎに好発症すると言われているのが「湿性皮膚炎」です。
皮膚がずっと湿った状態になり細菌が繁殖して皮膚炎を起こす病気で、炎症を起こしている部分を噛むことがあります。

ダニやノミ、カビ、アレルギーなどでも起こることがあるので、要注意です。

うさぎの自咬症の症状

うさぎの自咬症の症状は毛を抜くことによって起こる脱毛や、皮膚を舐めたり噛んだりすることで起こる皮膚の炎症などが主に現れます。

毛を抜く場所は、自分の口が届く範囲「首」「脇腹」「お腹」「手足」が多いです。
このあたりに脱毛が見られる場合は、自咬症が疑われます。早めに動物病院へ相談してください。

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うさぎがストレスを感じると現れるサイン

うさぎはストレスを感じると以下のような行動が見られます。

  1. 毛を抜く
  2. 水をたくさん飲む
  3. 体を執拗になめる

一つでも当てはまるなら、ストレスが溜まっている証拠です。
それぞれ詳しく解説してくので、チェックしていきましょう!

毛を抜く

メスのうさぎの場合は、妊娠や偽妊娠などが原因で毛を抜くことがありますが、オスの場合はストレスサインの可能性があります。

また、メスのうさぎが妊娠の際に毛を抜く場合でも、通常地肌が見えるほどにはなりません。
ストレスが原因の場合は、地肌が見えるほどの毛を抜いてしまうのが特徴です。

水をたくさん飲む

うさぎがいつもより、水をたくさん飲んでいませんか?
部屋の湿度や温度がうさぎにとって快適になっているのに、水をたくさん飲んでいる場合は、ストレスが考えられます。

水の飲み過ぎは下痢を引き起こし脱水症状になる可能性もあるので、要注意です。

体を執拗になめる

うさぎはグルーミングで体をなめることはよくありますが、毛がベタベタになるまで執拗に舐めている場合はストレスサインの可能性が大です。
毛をなめすぎるとどこか不健康な雰囲気になるので、飼い主さんも気付きやすいでしょう。

濡れたままだと皮膚炎になる場合もあるので、要注意です。

飼い主さんがうさぎにできる対策方法

ストレスを抱えているうさぎに、飼い主さんが今出来ることは以下のとおりです。

  1. 環境を見直す
  2. スキンシップをとる
  3. 動物病院へ相談する

それぞれ見ていきましょう。

環境を見直す

まずはうさぎが過ごしている環境を見直すことから始めましょう。

  • 騒音がする部屋に置いていませんか?
  • ケージ内は常にキレイですか?
  • ケージの大きさは適切ですか?
  • 飲水や牧草・ペレットなどは常に新鮮ですか?

騒音が激しいお部屋で飼育している場合は、部屋の異動も視野に入れましょう。
またうさぎの体の大きさに適しているケージで飼育することも大切です。
今一度、環境を見直して改善するように心がけてください。

スキンシップをとる

うさぎにとって過度なスキンシップはストレスとなります。
しかし飼い主さんが撫でてあげることで、ストレス対策になることもあるのです。
適度なスキンシップを心がけてください。

動物病院へ相談する

うさぎが毛をむしって皮膚が見えてしまっていたり、赤くなっている場合は早急に動物病院へ連れていきましょう。
放っておくと皮膚炎になり、状況が悪化してしまう可能性もあります。

また、普段と違う行動が見られたら、病気を疑ってください。
自己解決は危険ですから、必ず獣医師へ相談しましょう。

うさぎにとってストレスの少ない環境を目指しましょう!

ストレスは万病の元と言われるほど、体に良くありません。
うさぎにとってストレスと感じることで考えられることは、主に過度なスキンシップや飼育環境です。
まずは飼育環境を見直して、適度なスキンシップを取るようにしましょう。

そして皮膚に異常が見られる場合は、できるだけ早く動物病院へ連れて行くようにしてください!

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