うさぎは何が主食なの?毎日与えるフードについて解説!
うさぎの食べ物と言えば何を思い浮かべますか?
にんじん、ほうれんそう、小松菜…。お野菜系が思い浮かぶという人も多いのではないでしょうか。
実はうさぎの主食はお野菜ではなく「牧草」なのです。
今回はうさぎの主食について、詳しく解説していくのでぜひ参考にしてくださいね!
うさぎの主食は牧草
うさぎは草食動物で、主な主食は牧草です。
ペットとして飼育されているうさぎの先祖は草の葉、芽、根、種子などを食べていて、冬になると草が生えなくなるので木の葉や樹皮などを食べて乗り越えていました。
これらの野草を食べて、歯が自然に削れて不正咬合を予防していたのです。(不正咬合とは…歯が削れず伸び過ぎる病気)
牧草にはこの「自然に歯を削る」役割をはじめ、下痢や便秘などの病気を防ぐこともできます。
ちなみに牧草は1番刈り・2番刈り・3番刈りの種類があって、刈り取る時期によって柔らかさが違うのです。
一番硬いのが一番刈りで、2・3と柔らかくなっていきます。
不正咬合の予防に最も適しているのは一番刈り、噛む力が弱っている子には、2・3番刈りがおすすめですよ!
うさぎにおすすめの牧草について
うさぎに与えられる牧草は主に「イネ科」「マメ科」の2種類です。
それぞれどういった牧草なのか、見ていきましょう!
イネ科
イネ科の牧草には以下のような種類があります。
- チモシー
- オーチャードグラス
- クレイングラス
- スーダングラス
マメ科と比べて低たんぱく、低カルシウム、高繊維質なのが特徴です。
イネ科の牧草は、大人のうさぎに最適ですよ!
マメ科
マメ科の牧草には以下のような種類があります。
- アルファルファ
- クローバー
イネ科に比べるとタンパク質やカルシウムが豊富に含まれています。離乳食期間を終えた頃から7ヶ月頃までの「成長期うさぎ」におすすめの牧草です。
マメ科の牧草にイネ科を少しだけ混ぜたものを与えると、イネ科に切り替える際にすんなり食べてくれるようになるのでおすすめ!
■あわせて読みたい記事■
うさぎ多頭飼いのコツ・気をつけることは?複数のうさぎを対面させる手順
うさぎの食事量と与える回数とは?
うさぎの食事量や回数は成長期によって異なります。
ここでは「成長期」と「大人期」に分けて、解説していきます。
成長期
生後6ヶ月未満の成長期うさぎには、牧草とペレットを食べるだけ与えましょう。
この時期に食事制限すると、十分な栄養を取れずに身体の成長に悪影響を及ぼすことがあります。
さらに乾燥・生野菜や果物(ドライフルーツもOK)などのおやつも適量与えましょう。
成長期にさまざまな食材を与えて慣れさせておくことで、大人になってもいろんなものを食べてくれるようになります。
大人期
大人になったうさぎの場合、食べるだけ与えていると肥満になってしまいます。
ペレットは体重の3~5%を目安に与えてください。(ペレットの量を減らしていく際には、少しずつ時間をかけて減らすようにしましょう。)
大人うさぎの主食はイネ科の牧草になります。
新鮮な牧草をいつでも食べられるようにしたいので、1日2回に分けて与えるのがベスト!
中には「残っているからもったいない」と、牧草を放置する方がいますが、1日2回は新鮮な牧草と交換するように心がけてください。
うさぎが活発をはじめる夕方から夜、明け方にかけて食事を与えるといいですよ。(うさぎによって活動時間は異なるので、合わせて与えるようにしましょう。)
うさぎのペレットとは?
ペレットとはうさぎが牧草を食べづらくなる時期、高齢期のために作られた牧草です。
うさぎのペレットには様々な種類があり、年齢ごとに硬さが変えられています。
ペレットの種類
- 小型・長毛・短毛種用
- 肥満対策用
- カルシウム対策用
- 生後7ヶ月未満用
- 出産・子育ての親うさぎ用
- 5歳以上のシニアうさぎ用
たくさんありますが、自分の飼育しているうさぎの状況に近いペレットを選ぶようにしましょう。
もし迷うようであれば、獣医師やペットショップの店員さんに聞いてみると良いですよ!
うさぎにとって水は必要不可欠!
うさぎにとって水は必要不可欠です。
「うさぎに水は必要ない」というお話を聞いたことがある人もいるでしょう。
しかし、飼育されているうさぎの主食は牧草が中心です。
牧草には含まれている水分量がかなり少ないので、水を与えなければ腎臓に大きな負担がかかり腎臓病などの重篤な病気になる可能性が高くなります。
うさぎが好きなときに好きなだけ水を飲めるよう、給水器を設置してあげましょう。
お水は水道水で十分です。
市販のミネラルウォーターを与えても問題はありませんが、その場合は軟水を選ぶようにしましょう。
うさぎの主食は牧草!水分補給も忘れずに
うさぎの主食は牧草で、水分補給も大切だということが分かりましたね。
また、乾燥もしくは生の野菜や、果物を「おやつ」として与えるのもおすすめです!
牧草をなかなか食べてくれなくなったら、ペレットに切り替えることも検討しましょう。