うさぎに生理はある?避妊・去勢は必要なの?メリットとデメリットを解説!
うさぎを飼育していれば一度は「避妊」「去勢」の問題に悩まれますよね。
特にペアで飼育していたり、これからペアで飼育したいと考えている場合には今後のことも考えて避妊や去勢の問題を真剣に考えなければいけません。
そこで今回はうさぎの避妊・去勢についてメリットやデメリット、またうさぎに生理はあるのかどうか?についてご紹介いたしますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
うさぎに生理はあるの?
うさぎには生理はありません。
うさぎは猫同様、交尾することによって排卵が起こる「交尾排卵動物」なので、人間や犬のように定期的に生理が起こることはありません。
女の子のうさぎを飼育していると「そういえば、うちのうさぎ生理が来てないけど…」と不安になる事があるかもしれませんが、生理が来ないことは正常なので安心してくださいね。
避妊・去勢の必要性について
うさぎを飼育する上で、避妊・去勢手術を受けることはとても重要なことだと言えます。
特に中高齢期になる女の子のうさぎは、子宮・卵巣の腫瘍性疾患の発生率がグンッと上がる事が認められます。
しかも、これらの病気はある程度病気が進行しなければ症状が出なく、気付いたときには手遅れだという状態になっていることも珍しくはないのです。
また、男の子の場合も精巣の腫瘍の予防に効果があります。
避妊・去勢手術を受けることによって、子宮・卵巣・精巣の病気を防ぐことができるという大きなメリットがあることを覚えておきましょう!
犬や猫の場合、飼い主さんの間で避妊・去勢をすることは当たり前かのようになっていますが、うさぎの場合はそれほど重要視されていないのが現状なようです。
それは、うさぎに関しての情報が犬や猫に比べて少ない事や、うさぎの避妊・去勢手術が出来る動物病院が少ないという事も関係しているでしょう。
避妊・去勢のタイミングについて
うさぎの避妊手術のタイミングは、生後6ヶ月~1歳の間に受けるのがベストだと言われています。
早すぎる避妊手術は、女の子の場合は子宮が細くなっているので手術の難易度がグンッとあがります。男の子は精巣が陰のうに降りていない可能性があったり尿道の成長が悪くなるなどの問題が発生することがあります。
また、タイミングが遅くなれば遅くなるほど、脂肪が臓器に多くついてしまい手術がしにくくなってしまったり体力的な問題で手術に耐えられないという問題も出てきます。
これらのリスクを減らすためにも、生後6ヶ月~1歳の間で受けられるように考えておきましょう。
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うさぎの避妊・去勢4つのメリットについて
避妊・去勢手術のメリットは主に4つです。
- 病気を予防できる
- 問題行動を減らす事ができる
- 偽妊娠の予防ができる
- 繁殖を予防できる
詳しく見ていきましょう!
病気を予防できる
女の子か男の子かによってかかりやすい病気の種類も異なります。
女の子
- 子宮腺癌
- 子宮水腫
- 子宮内膜炎
- 子宮腫瘍
- 嚢胞性乳腺腫
男の子
- 精巣腫瘍
- 前立腺肥大
避妊・去勢手術を受けることによって、上記のような病気を防ぐことにつながります。
問題行動を減らすことができる
うさぎは発情期になると、下記の行動が目立つようになってきます。
- 抱っこを嫌がる
- 縄張り意識が強くなる
- 噛んだり威嚇したりする
発情期になると神経質になる子が多くいます。
例えば、抱っこを嫌がったりいつものスキンシップを嫌がるようになることもあるでしょう。
縄張り意識が強くなると、ケージの掃除を嫌がり飼い主さんを噛んだり威嚇したりして攻撃行動を取ることもあるのです。
うさぎの避妊・去勢をすることで、これらの問題行動を減らすことができます。
偽妊娠の予防ができる
偽妊娠は女の子うさぎに起こる現象で、妊娠した時と同じようなホルモンの変化が体で起こってしまいます。
すると、巣作りを始めたり神経質になり飼い主さんに対して攻撃的になってしまうこともあるのです。
さらに、巣作りの際に体の毛をむしる事があるため、脱毛症や毛球症などを引き起こしてしまうこともあります。
偽妊娠は避妊手術をすれば一切しなくなると言われています。
繁殖を予防できる
うさぎは交尾することによって排卵を起こす動物なので、基本的には年中繁殖が可能です。
女の子・男の子のペアで飼育する場合、避妊・去勢をしていなければ簡単に繁殖をしてどんどん増えていってしまいます。
望まない繁殖を避けるためにも、避妊や去勢手術を受けておく事が大切です。
避妊・去勢2つのデメリットについて
避妊・去勢はメリットばかりではありません。
- 手術のリスク
- 肥満になる可能性がある
上記2つのようなデメリットもあります。
手術のリスク
避妊・去勢手術もそのひとつです。
手術自体のリスクももちろんありますが、大きなリスクとなるのが「全身麻酔」です。
全身麻酔に耐えられず亡くなってしまうケースも否めません。
また、手術後に食欲低下が見られる子もいるので、その場合は改善するまで食事の補助が必要になることもあります。
肥満になる可能性がある
うさぎが避妊・去勢手術を受けると、繁殖に使う力が減少するために手術前の食事量のまま与えていると肥満になる可能性があります。
体重管理は徹底して、体重が増えて行くようであれば食事量や内容を変更する必要があります。
長生きしてもらうために
うさぎは生理が来ない動物ですが、生理が来ないからと言って避妊しなくてもいいというわけではありません。
避妊・去勢手術はリスクが伴うデメリットがありますが、病気や問題行動を防ぐという大きなメリットがあります。
もし、うさぎの避妊・去勢手術に迷っている場合は一度動物病院で相談してみてくださいね。