うさぎの体調不良サイン!症状から考えられる病気は?
うさぎは体調不良になっていても隠そうとする習性があります。そのため病気や体調不良に気づけずに、適切な処置が遅れてしまうことも…。そうならないためにも今回は「うさぎの体調不良サイン」をいくつかご紹介していきます。
うさぎを飼っている方はぜひこの記事をチェックして、うさぎの健康を管理してあげてください。
うさぎの体調不良のサイン《口まわり》
●よだれが多い
●常に口をクチャクチャしている
●歯の噛み合わせがおかしい
上記の場合、体調不良のサインであることがあります。
ただ病気ではなく、食事が歯に挟まっているだけのこともあります。
数日間は様子を見てあげると良いでしょう。
長時間くちゃくちゃしている・食欲がないなどという場合は、口や歯にトラブルを抱えていることが多いです。
考えられる病気:不正咬合(ふせいこうごう)など
歯の成長により噛み合わせが悪くなり、口の中を傷つけてしまう恐れがあります。
食事をよく食べこぼす症状も出てきますので、食事の様子も見てあげてください。
うさぎの体調不良のサイン《耳》
●耳がかゆそうな仕草を頻繁にする
●耳の中が耳垢やかさぶたで汚れている
●耳を振る仕草を頻繁にする
上記の場合、体調不良のサインであることがあります。
耳を気にしているような仕草や、しきりに耳を振るような仕草が見られた場合、耳に違和感を持っていることが多いです。
しばらく耳を気にしているようでしたら、耳の中の様子をチェックしてあげましょう。
考えられる病気:耳ダニの寄生による皮膚炎など
かゆみ、フケ、発疹が主な症状です。
症状が悪化すると耳の中にかさぶたが出来て、その中でダニが繁殖してしまいます。猛烈なかゆさから耳を掻いて傷を作ってしまうこともあるので、早めに動物病院で診てもらうことをおすすめします。
多頭飼いの場合、耳ダニが他のうさぎにうつらないように注意しましょう。(猫などの他の動物と一緒に飼っている場合も同様です。)
うさぎの体調不良のサイン《鼻》
●鼻水が多い
●呼吸をすると異音が鳴るようになった
考えられる病気:スナッフルなど呼吸器系の病気
スナッフルとはパスツレラ菌という細菌によって起きる鼻炎です。
薄い鼻水やくしゃみから症状が始まり、呼吸をすると「ズー」という音や「グシュグシュ」と喉や鼻が鳴る音がします。
スナッフルの原因の1つとして、ケージが不衛生であることが挙げられます。ケージは常に清潔にしておき、換気や温度管理をしてあげてください。
うさぎの体調不良のサイン《その他》
●元気がない/ぐったりしている
元気がない・ぐったりしているという症状は、病気や様々な体調不良に共通する大切なサインなので他にも異変がないかチェックしましょう。
うさぎが足をひきずるような仕草や足を床につけない仕草をしていたら、骨折や脱臼している可能性が高いです。
●食欲が落ちている
食欲や食事の状態も、体調不良サインを見極める上で重要なポイントです。
体調不良の早期発見のためにも食事の状態は毎日チェックしましょう。
病気や体調不良ではなく、ストレスが原因で食欲不振になることもあります。
部屋で運動をさせる・お気に入りの果物やおやつを与えるなどをして様子をみましょう。
それでもうさぎの食欲が戻らずぐったりしているようでしたら、動物病院で診てもらうことをおすすめします。
●排泄物に異変があった
うさぎのうんちはコロコロしていますが、体調不良の際には下痢や軟便になることがあります。
便の状態・量・大きさをチェックして、健康状態を確認してあげましょう。
うんちが出ない場合も、体調不良のサインです。
丸1日排泄がなかったら胃腸が弱っているかもしれません。
動物病院で診てもらいましょう。
考えられる病気:うっ滞や毛球症など胃腸系の病気
うさぎは一度飲み込んだものを口から吐き出すことが出来ません。
そのため毛づくろいの際に飲み込んだ毛を上手く排泄出来ずに、胃の出口にたまってしまうことがあります。それにより、食欲不振やうんちが出なくなることがあります。これを毛球症と呼びます。
毛球症はうさぎがかかりやすい病気の1つ。
繊維質の多い食事にして、日常的にブラッシングして抜け毛を取り除いてあげることで毛球症は予防出来ます。
●被毛が一部分抜けている/皮膚に腫れや赤みがある
被毛が抜ける・皮膚に異常が見られる場合の主な原因は、皮膚トラブルやダニが寄生したことが考えられます。
被毛で見にくいですが、うさぎの体をチェックしてフケや赤みや腫れが出ていないか確認してあげましょう。
また、ストレスが原因で被毛をむしってしまうこともあります。
皮膚のチェックとあわせて、他にもうさぎに異変がないか見てあげてください。
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体調不良のそぶりをあまり見せないうさぎだからこそ、飼い主さんがしっかりと健康管理をしてあげましょう。そのためにも体調不良のサインを把握しておき、日頃からうさぎの様子を観察するようにしてください。
体調不良のサインや病気の可能性は、個体差がある場合もあります。少しでも異変を感じたら、かかりつけの動物病院で診てもらうことをおすすめします。