うさぎの歯の健康管理とは?歯科疾患の予防方法やケアの方法を解説!
うさぎを飼育していくうえで、歯の健康管理は非常に重要なことです。
歯に問題が生じたり衰えたりしてしまうことで、食欲に変化が起こり身体全体の健康が害されてしまうほど、うさぎの歯は重要な役割を果たしているのです。
そこで今回は、うさぎの歯の健康管理について、歯科疾患の予防方法やケア方法を紹介していきます。
うさぎを飼育している方にとって必要な情報ですので、ぜひ最後までご覧ください!
うさぎの歯の重要性について
うさぎの歯は上下に4本、小臼歯が上下4本、大臼歯が上下12本、計20本生えています。
普通に過ごしていると前歯だけしか見えないため「え?そんなに生えてるの?」と、びっくりした方もいるでしょう。
そして、うさぎの歯は「生涯に渡って伸び続ける」という性質があります。
人間で言うと、爪と同じような感覚ですね。
これは、うさぎが辛い植物や茎などをスムーズに切断し、消耗に耐えられるようにするためと言われています。
では、うさぎの歯の重要性について、一つずつ詳しく説明していきます。
消化吸収しやすくするため
うさぎは食べたものを適切に消化吸収するために、歯で十分に咀嚼して飲み込みます。
歯に異常があった場合、食物を十分に咀嚼できず消化不良・栄養不足に繋がり、結果的に死に至る可能性もあるのです。
様々な病気を防ぐ
うさぎの歯は、身体全体の健康を左右すると言っても過言ではありません。
歯に異常が出ると、口内炎・歯周病などの口腔内疾患になる可能性があるだけではなく、食事ができなくなり栄養不足を起こす危険もあります。
その結果、免疫力が低下したり疾患を引き起こしたりする可能性もあるのです。
うさぎの歯の健康管理方法・ケア方法について
それでは、うさぎの歯の健康管理方法について解説します。
それぞれ具体的に説明しているので、ぜひチェックしてください!
毎日繊維質の多い食べ物を与える
うさぎは歯をすり合わせるようにしっかり噛むことで、歯を消耗させています。そのため、毎日繊維質の多い食べ物を与えることが大切です。
繊維質が多くてうさぎが食べられる食べ物としては「イネ科のチモシー」が最もおすすめ。
中でも「1番刈り」とされているチモシーがおすすめです。
しかし、1番刈りのチモシーが苦手といううさぎもいるので、もし食べなければ2番刈り・3番刈りの物を与えて様子を見ておきましょう。
フルーツや野菜などを与えるのもいいですが、おやつ程度にしておいてください。
柔らかいものばかり食べていると、歯が伸び続けて不正咬合の原因になってしまうので要注意です。
定期検診に行く
うさぎの口内を健康に保つためには、かかりつけの病院へ定期的に検診へ行くことも大切です。
歯が伸びすぎていないか、虫歯や口内炎などの問題の有無は、私たち素人ではわかりかねます。
定期的に動物病院で見てもらえば、早期発見・早期治療で大きなトラブルにならずに済む可能性も高いのでおすすめです。
歯磨きはしなくていい
うさぎは基本的に歯磨きしなくても大丈夫です。
犬やネコの場合は歯石が付着したり、歯周病のリスクがあったりするので歯磨きが推奨されています。
しかし、うさぎは歯が伸び続けるため、歯石を伴う歯周病になることはありません。
ですので、歯磨きする必要性がないのです。
無理に歯磨きをすると大きなストレスを与える可能性があるので、辞めましょう。
どうしても歯磨きしたいという事情があるならば、一度動物病院に相談してみることをおすすめします。
うさぎの歯に問題が生じているときのサイン
うさぎが歯に問題が生じている際には、以下のようなサインが現れます。
- 食べ物を食べづらそうに食べている
- 食欲が落ちている
- よく食べ物をこぼす
- よだれが口元についている
- 口を開けたときに歯が異常に長く見える
- 元気がない
- 顔を繰り返し掻いている
うさぎの歯の問題で起こる症状は、初期段階では分かりづらく飼い主さんも見逃しやすいです。
しかし、トラブルが進行すると上記のような変化がみられるようになります。
つまり、問題が生じているときのサインが見られる頃には、すでに進行しているということになるため、早急に動物病院へ相談することが大切です。
うさぎの歯の状態は全身の健康状態を左右するため、早期発見・早期治療が非常に重要となります。
うさぎの歯の健康を守るためには日常的なケアが大切
うさぎの歯の健康を守れるのは、飼い主さんしかいません。
そのため、日常的なケアが非常に大切です。
ケアと言っても歯磨きなどは必要なく、毎日の食事をイネ科のチモシーメインにして定期検診に行くだけで十分歯の健康を守れます。
また、少しでも様子がおかしいと感じたら、迷わず動物病院に相談することも大切です。
飼い主さんが日頃うさぎの様子をしっかりとチェックしておけば、少しの異変でも気づけるはず。
毎日コミュニケーションを取ることも、うさぎの健康を守る方法のひとつなのです。