11匹の猫と暮らすニャンスタグラマーが教える多頭飼いのコツとは?〜トイレ編〜/もちもちブラザーズコラム
一番大変なのはトイレ問題でした!
こんにちは。11匹の猫と暮らすニャンスタグラマーのmochi_ryokoです。
前回のコラム『多頭飼いのコツ〜新入り猫編〜』に続いて、今回は多頭飼いでおそらく最も苦労するであろう「トイレ」についてお話します。11匹の多頭飼いの我が家でも、トイレ問題には特に気をつかっています。参考にしてもらえたらと思います。
トイレは猫の頭数+1台が良い?
猫の飼育本やwebサイトをみると、猫のトイレは頭数+1台が良いと書いてありますよね。
1匹に1つ自分専用のトイレがあるのが理想だそうです。
ということは我が家に必要なトイレは11匹+1台の12台!
12台のトイレ…考えただけでもすごいことになりそう(笑)
結論から言うと我が家ではトイレは12台も置いていません。
6~8匹の猫たちが主に過ごしているリビングの隣の部屋をトイレ部屋にしており、そこに6台。
リビングに補欠で1台。
もちもちブラザーズよもぎ・きなこ・おはぎ3匹の部屋にトイレ2台を設置しています。
猫はトイレを使い分けている?
我が家のトイレは、システムトイレと普通のトイレの2種類です。
砂はおから・紙製・パイン材・システムトイレ用の砂などから、2種類~3種類をそれぞれのトイレに入れています。
すると不思議なことに、ウンチをするトイレとおしっこをするトイレで使い分けていることがわかりました!
システムトイレでは絶対にと言っていいほどウンチをしないんです。
でもおしっこではシステムトイレはよく使うんですよ。
少なくとも我が家では1人1台というルールにはなっていないみたいです。
多分、多くの家庭でも、自分だけのトイレでする猫ちゃんは珍しいのではないでしょうか?
といっても、トイレに行きたいのに、他の猫のウンチがあったら嫌な気持ちになりますよね。
トイレ掃除はとにかくこまめに行うこと。
これが一番重要だと思います!
幸いに我が家の猫たちは、家族が留守にしているときにはあまりトイレに行かないようで、帰宅すると一斉にトイレに行きます(笑)
あと、ご飯を食べた後にゾロゾロとトイレに向かっていくのです。
ルーティーンが決まっているとトイレ掃除のタイミングもわかりやすくて助かります。
もしかしたら、人間の生活に猫が合わせてくれているのかもしれませんね。
平和だったトイレ事情が子猫の登場で崩れさる
しかし、そんな我が家に最大の危機が訪れました。
新しい家族モネちゃんの登場です。
今まで何の問題もなくみんな仲良くトイレを使っていたのに、末っ子アビシニアン兄妹のあずき♂とくるみ♀が突然粗相をし始めたのです!
オスのあずきがスプレー行為をするのは縄張りを強く主張するためだというのはわかります。
しかし、メスのくるみまでもがトイレではないところでおしっこをし始めたのには驚きました(汗)
スプレー行為はオスがするイメージが強かったので…
しかし、調べてみると発情期のメスもスプレー行為をするそうです。
でもふたりとも生後半年程度で避妊去勢手術は済ませているのに。
これには家族も頭を悩ませました…
猫の粗相をやめさせるには?
あずきとくるみの粗相は、子猫のモネちゃんがやってきて1.2週間してから始まりました。
つまり、原因は完全に新しい猫が来たことに対するストレスです。
しかし、こればかりは正直どうすることもできない。
初心に戻って以下の対策をしてみました。
- トイレを増やす
- トイレ(形状・砂)を変える
- 粗相された部分を徹底的に消臭する
- 先住猫をめちゃくちゃ可愛がる
リビングの横のトイレ部屋にトイレを追加。
人間用の衣装ケースにトイレ砂を入れた大容量トイレ、今までのトイレよりも深めのトイレ…
粗相されたカーテンやソファカバーなどはすぐに洗濯し、ニオイが残らないように掃除。
何をするにも、あずきとくるみを優先して可愛がるように。
しかし、粗相はおさまらず(泣)
お手上げ状態でした…
猫の粗相はストレスが原因
あずきとくるみは、3年前に我が家にやってきたアビシニアンの兄妹です。
末っ子ということもあって、ここ数年はずっと一番可愛がられてきたと言っても過言ではありません。
それがモネちゃんの登場によって自分達の立ち位置が脅かされると思ったのでしょうか?
以前から、よもぎ・きなこ・おはぎは東京から実家に帰省して数週間滞在することはありましたが、そのときにはスプレー行為はしませんでした。
それはやはり「僕たちの方が小さくてかわいいもん」という気持ちがあったからかも?
しかし、新しくやってきたモネちゃんは圧倒的に小さくて可愛い…そこで嫉妬の炎に火がついたと。
でもね、モネちゃんと追いかけっこや取っ組み合いをして遊んでくれるのは、他でもないあずきとくるみなんですよ。
仲良くしているけど心のなかでは実はすごーく嫉妬していたんでしょうね。
人間の子供と同じ、下の子ができたときのお兄ちゃんみたい。
猫は嫉妬深い生き物ということを改めて実感させられました。
子猫の成長とともに粗相は減少
そんな頭を悩ませた粗相ですが、子猫のモネちゃんが成長すると徐々に減っていきました。
単純に慣れただけなのか、毎日「おしっこはトイレでしてね」と言い聞かせたからか、はたまたモネちゃんが大きくなったからなのか…
モネちゃんは生後8ヶ月で4.8kgと、あずきとくるみよりも圧倒的に大きくなりました(笑)
もしかしたら、それによって「一番小さくて可愛い」という二人の尊厳が守られたのかもしれませんね。
今回のことでわかったのは、本やネットに書いてあることだけが正しいわけではないということ。
猫ちゃんには個性があって、それぞれの感じ方や行動が違います。
人間の子育てと同じように、本やネットだけではわからないこともたくさんあります。
多頭飼いで大事なことは、ひとりひとりとちゃんと向き合うことなんだなと思いました。
mochi_ryoko
出典:@mochi_ryoko
出典:@mochi_ryoko
<PROFILE>
2020年3月に東京から実家のある山口県へ3匹の猫「もちもちブラザーズ」こと、よもぎ♀・きなこ♂・おはぎ♂と共に移住。実家の先住猫7匹と「もちもちブラザーズ」合わせて10匹の猫との新生活を始める。さらにその後、2020年7月に自宅へ迷い込んできた子猫を保護し、現在は11匹の猫とドタバタ生活を送っている。Instagramは4万人以上のフォロワーがいる大人気ニャンスタグラマー。
Instagram:@mochi_ryoko