いつから予防が必要?犬の「フィラリア症」の症状と対策
動物病院に行くと駆除薬や予防薬を処方されるので、フィラリアについてある程度知識がある方もいらっしゃるかと思います。
しかし、実際にはどのような症状が出るのか知らない人も多いのではないでしょうか?そこで今回は「犬の健康を脅かすフィラリア症」について解説!
動物病院で薬をもらっているけれど、具体的にどのようなものなのか知らない方はぜひ記事をチェックしてくださいね。
そもそも犬のフィラリア症とは?
フィラリア症とは、寄生虫であるフィラリアが体内に寄生することで発症する病気です。
別名「犬糸状虫」とも呼ばれるフィラリアは、名前の通り糸状の生物。
成虫の場合20cm~28cmほど成長して、そうめんのような見た目だと言われることもあります。
犬の体内へは、フィラリアを媒介する蚊が犬の血を吸う際に入り込みます。
日本では15種以上の蚊が媒介されており、寄生後は体内で半年ほどかけて幼虫から成虫に成長していきます。
フィラリアの多くは、肺動脈や心臓に寄生。
そのため血液循環障害を起こし、咳や食欲不振など起こることがあるのです。
重症化すると呼吸困難になることもあるので、予防・治療は必ず行うべき病気です。
犬のフィラリア症による症状
フィラリア症による症状は、程度によって異なります。
ただ軽症だからといって放置していると、死に至る場合もありますので注意が必要です。
- 血液循環障害
- 咳・呼吸障害
- 食欲不振
- 運動後に失神する
- 呼吸が荒くなる
- 血尿
- 腹水(腹腔に水がたまり膨らむ)
はじめはこれといった症状が見られないかもしれませんが、進行すると上記のような症状がみられることがあります。
もし愛犬に思い当たる症状がある場合は、すぐにかかりつけの動物病院で診てもらってください。
フィラリア症の予防策は?
フィラリア対策で1番効果的なことは、蚊にさされないことです。
ただお散歩に行くとどうしても蚊に遭遇してしまうので、その策は難しいものですよね。
現実的な予防法としては、予防薬や駆除薬の投与を忘れないこと。
最近ではおやつタイプの予防薬があるので、犬の好みに合わせて検討してあげましょう。
フィラリアの予防薬は、蚊が飛び始める4〜5月から服用して12月あたりまで服用することを推奨されています。(服用する薬によって時期は異なります。薬を処方してもらう動物病院で詳しい期間を聞いてくださいね。)
またすでに感染している場合、
●薬剤によるフィラリアの駆除
●寄生している成虫の摘出
などの手術が行われます。
わんちゃんの年齢や健康状態、寄生や症状の進行具合によって処置が決められます。
重症化するとその分犬に負担がかかるので、定期的な予防薬の投与・フィラリアに感染していないかの血液検査を行うようにしましょう。
大切なわんちゃんの健康を考えて、念には念を入れて気を使ってあげてくださいね。
愛犬の健康を守るために
私自身犬を飼って3年になりますが、今回しっかり調べるまではフィラリアがどのようなものか把握していませんでした。改めて予防薬は決められた期間に定期的に投与することが大切だとわかる良い機会となりました。
気持ちを言葉にすることが出来ない犬だからこそ、わたしたちが自分のことと同じくらいに気遣ってあげて、健康を守りましょう。
愛犬の健康管理も飼い主の責任の1つ。ずっと健康で、幸せに暮らしてもらうためにフィラリア予防はしっかりと行いましょう。