【猫のしっぽの謎】しっぽがクネクネ動く理由とそこから見える愛猫の感情
愛猫のかわいらしい仕草のひとつに、しっぽをクネクネ動かすというものがあります。
しっぽを動かしながら自分のところへ走ってくる愛猫をみていると心が癒されますよね。
では、なぜ猫はしっぽをクネクネと動かすのでしょうか?
そこで今回は「猫がしっぽをクネクネさせる理由」について解説します。
クネクネ以外の動きとそこから考えられる猫の感情も合わせてご紹介しますので、愛猫の気持ちをより理解したいという方はぜひ参考にしてださい。
猫のしっぽが持つユニークな特徴とは
猫のしっぽはユニークで面白い特徴が数多くあり、具体的には以下のようなものがあげられます。
バランスの調整
猫のしっぽが持つ物理的な特徴として、しっぽを使って体のバランスを調整している点があげられます。
猫のしっぽは尾椎という骨が数多く連なっており、その周りは筋肉で覆われています。
神経もしっぽの先まで伸びているため、自由に動かすことが可能です。
不安定な場所での移動や高所からの着地時に体のバランスを崩さずに済むのは、体全体のバランス調整をしっぽが担っているからだといえます。
感情表現
猫はみずからの感情を表現する際にしっぽをよく利用しており、これは飼い主だけでなくほかの猫(動物)に対してもみられます。
例としてあげると、威嚇時の猫はしっぽをピンと立てた状態で膨らませる行動を取ります。
これは、みずからの体を物理的に大きくみせることで、外敵の戦意を喪失させることが狙いです。
そのほかにも、猫同士のコミュニケーションとして、挨拶や敵意がないことを示す際にも使われています。
感覚器官としての役割
猫のしっぽには多くの神経が通っているため、とても敏感な感覚器官としての役割も持っています。
具体的には、触覚や温度感覚などの機能を持ち合わせていると考えられています。
しっぽの付け根部分を触られて怒り出す猫がいますが、それは神経が集中し敏感な部位だからです。
強い衝撃が加わると歩行障害などを引き起こす恐れもあるため注意しましょう。
温度調整
猫のしっぽは体温を調整する際にも用いられます。
例として、冬などの気温が低い時期に猫がしっぽを巻き込むようにして眠る姿をみたことはありませんか?
あの行動はしっぽを簡易的な防寒具として利用しているときにみられます。
とくに寒冷地が原産国である猫種は被毛が豊富であるため、防寒具として最適なようです。
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猫がしっぽをクネクネさせる理由は?
ほかにどんな動かし方があるの?
しっぽの動かし方から猫の感情が読み取れるといわれています。
クネクネ以外の動かし方もご紹介しますので、愛猫の感情を推測するひとつの材料としてご活用ください。
クネクネ動かす
猫がしっぽをクネクネさせるのはワクワクの感情からくる行動です。
飼い主を遊びに誘う際などに多くみられるようなので、愛猫がしっぽをクネクネさせながら近づいてきたら遊んであげるとよいでしょう。
しっぽが膨らむ
猫がしっぽを膨らませるのは外敵に遭遇し威嚇状態にあるときです。
猫同士の喧嘩時や見知らぬ相手(人間含む)と接したときにみられます。
しっぽ以外にも「シャー」という鳴き声をあげている、牙をむき出しにしているなどの行動がみられたら、攻撃性が高まっている状態なので注意しましょう。
しっぽをピンと立てる
しっぽをピンと立てるのは嬉しいという感情からみられる行動です。
「遊んでもらえて嬉しい」「ご飯がおいしい」など、猫が嬉しいと思っている瞬間によくみられます。
帰宅したばかりの飼い主さんにしっぽを立てながら近づいてくるのは「やっと帰ってきた!嬉しい!」という気持ちがあふれ出ているからです。
大きくゆったり振る
しっぽを大きくゆったりと振るのはリラックス状態にある証です。
現在の状態に満足しており機嫌が良いときにみられる行動なので、構うようなことはせず、ひとりでリラックスできる時間を愛猫に与えてあげましょう。
しっぽの先をピクピクさせる
しっぽの先をピクピク動かすのは、何かに集中しているサインだといわれています。
集中して何かを観察しているときや考え事をしているときにみられる行動なので、邪魔しないであげましょう。
愛猫のしっぽから気持ちを理解してあげましょう
猫がしっぽをクネクネさせるのは、ワクワクしているサインだといわれています。
愛猫のしっぽがクネクネしていたら、時間を作って一緒に遊んであげてください。
またクネクネ以外にも、しっぽの動きから猫の感情を推測することは可能です。
「愛猫の気持ちがわからない」「もっと気持ちを理解してあげたい」という飼い主さん、しっぽの動きに注目するとよいでしょう。
今回ご紹介した以外にも猫のしっぽにはさまざまな特徴がありますので、ぜひこの機会に調べてみてくださいね。