猫はどこを撫でられたら喜ぶ?触られるのが苦手な部位もあわせて解説
猫とのスキンシップとして欠かすことのできない“撫でる”という行為。
甘えてくる愛猫が愛おしくて何度も体に触れてしまいますよね。
そんなスキンシップのひとつである“撫でる”ですが、みなさんは猫が撫でられて嬉しい部位、嫌な部位をご存じでしょうか?
人間もそうですが、相手に触れられると嫌な気持ちになる部分を猫も持っています。
そこで今回は「猫が撫でられて喜ぶ部位・嫌な部位」について解説します。
愛猫の体を撫でる際に役立つ情報が詰まっていますので、ぜひ参考にしてください。
猫が撫でられて喜ぶ部位・嫌がる部位はどこ?
猫が撫でられて喜ぶ部位と嫌がる部位をそれぞれご紹介します。
※猫の性格によって喜ぶ部位・嫌がる部位は大きくことなります。愛猫の様子をみながら触るようにしましょう。
猫が撫でられて喜ぶ部位
●顔のまわり
顔のまわりには筋肉が集中しているため、マッサージのようにゆっくり撫でてあげると、猫も気持ちよくなります。
ただし、口元や耳を触られるのが嫌な猫もいますので、少しでも避けるしぐさがみられた場合は触らないようにしましょう。
●あごの下(首まわり)
あごの下(首まわり)は猫が自分でグルーミングできない部分です。
そのため、ほかの部位より汚れが溜まりやすく「猫ニキビ」につながる恐れがあります。
あごの下が汚れているようであれば、お湯で濡らしたタオルなどを用いて優しくふき取ります。
ブツブツが取れないからと力いっぱいふき取ると、傷がつき炎症を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。
飼い主にあごの下を触られるのが好きな猫も多いです。
撫でる際は毛並みに沿って口から喉に下がるように触ってあげましょう。
●背中
背中は撫でられる範囲が大きいからか、触られるのが好きな猫も多いです。
毛並みに逆らって撫でてしまうと猫が不快に感じるため、毛並みに沿ってゆっくりと優しく撫でてあげましょう。
●お尻のまわり
お尻のまわり、とくにしっぽの付け根あたりを撫でられるのが好きな猫もいます。ポンポンと優しくリズミカルに叩くのもおすすめです。
はじめて撫でるときは愛猫が嫌がっていないか確認しながら触るようにしましょう。
猫が撫でられて嫌がる部位
●お腹
体を守る被毛が生えておらず皮膚が柔らかいお腹部分は、動物にとって急所にあたります。そのため、お腹を撫でられるのを嫌がる猫も少なくありません。
猫がみずからお腹を晒している場合はよいですが、そうではないのに無理に触ろうとすると攻撃される恐れがあるため注意しましょう。
●足先
猫にとって足先は攻撃や逃走など、みずからを危険から守るうえでとても重要な部位です。そのことから、足先に触れられるのを極端に嫌う個体が多いです。
●しっぽ
しっぽの周辺には多くの神経が集中しているため、強く撫でる・叩くなどの行為をおこなうと、猫が不快に感じるだけでなく、場合によっては歩行障害などを引き起こす原因になります。
しっぽは痛みを感じやすい部位ともいわれているので、極力触らないようにしましょう。
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猫の体を撫でるメリットとは
猫の体を撫でるとスキンシップにつながるだけでなく、そのほかにも数多くのメリットがあります。
今回はそのなかから3つご紹介します。
体調チェックができる
撫でることで毎日の体調チェックが可能となります。
例えば、痩せすぎていないか(太り過ぎていないか)、出血しているところがないか、触られて嫌がる部分がないか、などです。
愛猫の体に毎日触っていないと微かな変化に気付くことはできません。
時間がある際はできるだけ体に触れて体調チェックをしてあげましょう。
病気の早期発見につながる
皮膚病などの早期発見につながるのも撫でることで得られるメリットのひとつです。
脱毛や出血、発疹など、猫の皮膚病にはさまざまな症状がみられます。
放っておくと重症化し治療に時間がかかってしまうため、少しでも違和感がある場合はかかりつけの獣医師に相談しましょう。
人に触られるのを怖がらなくなる
飼い主が毎日のように撫でることで、人から触られるのを怖がらなくなります。
動物病院などで診察を受ける際もスムーズにおこなえるようになるため、子猫期から慣れさせておくとよいでしょう。
とはいえ、触られ慣れている猫でも特定の人物や場所においては攻撃性をみせるケースもあるため注意してください。
愛猫の体を撫でる際は喜ぶ部位を優しくゆっくりと
猫は自由気ままな性格をしているため、みずから撫でるよう要求したかと思うと「そこは触らないで!」と急に怒り出すこともしばしば。
撫でられるのが好きな猫、嫌いな猫がそれぞれいますので、愛猫がどのような性格をしているか理解することが大切です。
“撫でる”行為は飼い主と猫とのスキンシップのひとつです。
愛猫が心地いいと感じてくれるよう、喜んでくれる部位をゆっくり優しく撫でてあげましょう。