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POSTED on 2023.10.09

犬はさつまいもが大好き!メリットや適量と注意点について解説

甘くてほっくりした食感で、焼きイモや料理、スイーツでも美味しさの引き立つ「さつまいも」。

さつまいもは、愛犬の健康にも多くのメリットが期待できる食材のひとつです。

さつまいもは犬も大好きですが、愛犬に与える際には適切な量や注意点も理解したうえで秋の味覚を一緒に楽しみたいですね。

そこで今回は、「犬にさつまいもを与えるメリット」や「犬に与えるさつまいもの量」、「与えるときの注意点」などについて解説します。

犬にさつまいもを与えるメリット

甘藷(かんしょ)という別名もあるくらい、甘味のある美味しさで人気の高いさつまいも。

甘いさつまいもは犬も大好きなので、オヤツに与えている飼い主さんも多いかもしれませんね。
そんなさつまいもは、犬にさまざまなメリットが期待できる食材でもあります。

まずは、犬にさつまいもを与えるとどんなメリットがあるのか見ていきましょう。

エネルギー補給に役立つ

さつまいもを犬に与えるメリットのひとつは、豊富な炭水化物がエネルギー補給に役立つ、ということ。

犬にとって炭水化物はエネルギー源として必要不可欠な栄養素ですが、さつまいもには可食部の30%に炭水化物が含まれています。
そのため、愛犬の体力が低下しているときなどに食感の良いさつまいもを与えると、重要なエネルギー源として役立つことが期待できるでしょう。

ビタミンやミネラルが豊富

さつまいもにはビタミンやミネラルも豊富に含まれているので、犬に与えると以下のようなメリットも期待できます。

  • 免疫力をUPさせる
  • アンチエイジング
  • 細胞の抗酸化作用
  • 皮膚を丈夫にする

上記のような効果が期待できるさつまいもは、とくにビタミン類の不足しやすいシニア犬などにおすすめです。

便秘解消・整腸作用

さつまいもを犬に与えるメリットといえば、やはり便秘の解消や整腸作用が期待できる点でしょう。

さつまいもには食物繊維がたっぷり含まれているため、便秘しやすい犬や便通の悪い犬におすすめです。
また、さつまいもに含まれる「ヤラピン」という成分は、犬の腸の運動を促す働きをするので便通の改善が期待できます。

便秘気味の愛犬の食事やオヤツには、さつまいもを積極的に取り入れていきましょう。

上記のように犬の健康に多くのメリットがあるさつまいもですが、与え過ぎには要注意!

次は、犬に与えるさつまいもの適切な量について見ていきましょう。

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犬に与えるさつまいもの量

さつまいもは犬の健康にさまざまなメリットがありますが、与え過ぎはよくありません。

さつまいもには糖質も多く含まれているので、与え過ぎは愛犬の肥満のもと。
また、さつまいもは食物繊維が豊富なため、犬が食べ過ぎると消化不良を引き起こしてしまうことも。

そのため、さつまいもは犬に与える際はあくまでもオヤツとして、愛犬の1日の摂取カロリーの1割程度にしましょう。

以下は、1日に犬にさつまいもを与える量の目安と考えてください。

  • 体重4kg未満の超小型犬=およそ20gまで
  • 体重10kg以下の小型犬=およそ20~30g
  • 体重25kg以下の中型犬=およそ80~100g
  • 体重25kgを超える大型犬=およそ100~150g

加熱したさつまいも100gは、およそ140kcalなので、愛犬の体重や1日の摂取カロリーなどをもとに適切な量を与えるようにしましょう。

次は、さつまいもを愛犬に与えるときの注意点について見ていきましょう。

犬にさつまいもを与えるときの注意点

さつまいもを愛犬に与える際は、与え過ぎのほかにも、以下のような注意点があります。

しっかりと加熱する

さつまいもを愛犬に与えるときには、しっかりと加熱することが大切です。

生のさつまいもは消化に悪く、非加熱で犬に与えると下痢や嘔吐を引き起こす恐れも。
そのため愛犬に与える際は、茹でたり焼いたりしたさつまいもを与えましょう。

また、さつまいもの皮の部分も、やわらかくなるまで加熱したものなら犬に与えても問題ありません。
小型犬などに与えるときは、喉に詰まらせないように、ひと口サイズにカットしてください。

加工品は与えない

さつまいもを原料にスイーツとして加工された人間用の食品には、砂糖や脂肪分が含まれているため、愛犬に与えないように注意しましょう。

アレルギー

犬がさつまいもでアレルギーを発症するケースは多くはありませんが、起こる可能性がないとはいえません。
そのため、愛犬に初めてさつまいもを食べさせる場合は少量にして、食べたあとの様子に十分注意を払っておきましょう。

アレルギーの症状は下痢・嘔吐、かゆみなどで現れますが、愛犬に少しでも異変が感じられたら迷わず獣医師の診察を受けてください。

子犬には、なるべく与えない

さつまいもはライフステージや犬種にかかわらず与えることができ、噛む力の弱くなったシニア犬などにもおすすめできる食材です。

しかし、子犬のころから甘く食感の良い食べ物に慣れてしまうと、栄養バランスに優れたドッグフードを食べなくなってしまうことも。
そのため、さつまいもは成犬になってからのオヤツとして考え、子犬にはなるべく与えないようにしましょう。

持病のある犬

さつまいもには、持病のある犬に悪い影響を及ぼす成分も含まれているので注意しなければいけません。
さつまいもを与えてはいけない犬の持病には、以下のようなものがあります。

・結石ができやすい犬
さつまいもが含む「シュウ酸」が「シュウ酸カルシウム結石」を引き起こす可能性があります。

・腎臓病や心臓病の犬
腎臓病の犬はさつまいもの「カリウム」がうまく排泄できないため、心臓疾患の症状を引き起こす可能性があります。

・糖尿病や肥満の犬
さつまいもはGI値(食後血糖値の上昇度をあらわす指数)が高い食材なので、糖尿病や肥満の犬に与えてはいけません。

さつまいもは犬にもメリットがたくさん

さつまいもは甘くて食べやすいだけではなく、栄養価も高いので犬の健康にも多くのメリットが得られる食材です。
さつまいもが最も美味しいといわれているのは秋から冬にかけてなので、ほっくりとした甘さを愛犬と一緒に楽しみましょう。

愛犬に初めてさつまいもを与えるときに心配なことがあれば、ためらわず獣医師に相談してくださいね。

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