猫が夏バテになった際の症状は?対策方法も合わせて解説
7月~8月にかけて気温の高くなるこの時期は、人間でも夏バテになりやすい季節ですよね。食欲がなくなる・動くのが億劫になるなど、多くの方が悩むことでしょう。
猛烈な暑さに見舞われる砂漠地帯に生息していた祖先を持つ猫であっても、この暑さと湿度が原因で夏バテを引き起こすことがあります。
そこで今回は「猫が夏バテになった際の症状は?」というテーマのもと、具体的にどのような症状がみられ対策として有効な方法は何なのかについて解説します。
猫などの動物は自身の体調不良を悟られないよう隠す習性があるため、飼い主がしっかりと観察しておくことが大切です。夏バテの症状が出ていないかチェックするのに当記事をぜひお役立てください!
夏バテになる原因と猫にみられる症状
猫が夏バテのときにみせる症状をご紹介するまえに、そもそもなぜ夏バテになるのか、その原因について解説します。
夏バテになる原因
猫が夏バテになる原因として考えられているのが、急激な気温や湿度の変化による自律神経の乱れです。
汗腺の少ない猫は、人間のように汗をかいて体の熱を排出するのがとても苦手です。そのため、夏場の急激な気温や湿度の変化に体がついていけず、自律神経が乱れてしまうと考えられます。
自律神経が乱れると夏バテのようにさまざまな体調不良が発生することから、事前の対策がとても重要となってきます。
夏バテの猫にみられる症状
夏バテの猫にみられる症状は以下のとおりです。
- 食欲がない
- ぐったりしている
- 水をあまり飲まない
- 嘔吐や下痢などの体調不良
- 排尿量が減る
- 体温が通常よりも高い など
※個体によってこれら以外の症状が出る場合もあります。気温が高い日は愛猫の様子が普段と違っていないか注意深く観察してください。
食欲がなくなる、ぐったりとしてあまり動かなくなるなど、人間と同じような症状が猫にも表れます。
また、猫はもともと水を多く摂る動物ではありません。
そのため普段との違いがわかりにくいのですが、夏バテ気味になると飲む水の量が減少します。これにより脱水状態が生まれてしまい、夏バテの症状が重くなるケースもあります。
給水量の減少にともない排尿の回数や量も減ってしまうため、愛猫が1日にどれだけトイレにいっているかチェックしてあげることが大切です。
そのほかにも、嘔吐や下痢などの目に見える体調不良や体を触ったときの体温がいつもより高いなど、熱中症になりかけている夏バテの症状も存在します。
愛猫の様子がおかしいと感じたら、すぐにかかりつけの動物病院で診察してもらいましょう。
その際は、具体的にどのような症状が出ているのか、病院へ連れていくまでにできることはないか、それぞれ確認するのを忘れないようにしてください。
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猫の夏バテ対策として有効な方法は?
猫の夏バテ対策として有効な方法をご紹介します。取り入れやすいものからぜひ実践してみてください。
エアコンで室温を調整する
猫が快適に過ごせるようエアコンで室温を調整します。
20℃~28℃ほどの室温が猫にとって過ごしやすいといわれています。
あくまで目安ではありますが、この数字を参考に室温を調整してあげるとよいでしょう。
ただし、空調が効きすぎるあまり寒さから体調を崩す恐れもあるため、室温が下がり過ぎないよう注意が必要です。
いつでも水を飲めるようにする
先述したように、猫はもともと水をあまり飲みません。
そのためか水飲み場が1カ所だけだとなかなか飲んでくれないことも多いです。
猫がよく移動する場所の近くに水飲み場を複数用意することで、水分補給がいつでもできる状況を作ってあげられます。
置きっぱなしの水は衛生上よくありませんので、いつでも新鮮な水が飲める給水機などの活用を検討してもよいでしょう。
栄養価の高いフードをあたえる
暑さの影響でエサをあまり食べないという場合には、栄養価の高いフードをあたえるのもおすすめです。
ウエットタイプのフードは嗜好性が高く猫も好んで食べてくれることが多いので、愛猫が嫌がらないようであれば食べさせてあげるとよいでしょう。
猫用の冷感グッズを活用する
冷感マットなど猫用の冷感グッズを活用する方法も夏バテ対策として有効です。
愛猫の寝床に設置するなど、利用頻度が高そうな場所を選ぶようにすると効果的です。
ただし、冷感マットなどのグッズはメーカーによって素材や使い方が異なりますので、購入前に注意事項などをしっかりと確認するようにしましょう。
涼しく快適な環境で愛猫の夏バテを予防しましょう
夏バテは人間だけの問題ではなく、同じように暑さに苦しめられている猫たちにも大きな影響を及ぼします。
当記事でご紹介した症状以外にも、夏バテを起因とする行動や仕草がみられるケースもあるため、愛猫の様子におかしなところがないか毎日チェックしてあげましょう。
下痢や嘔吐などが続いている、1日以上エサを食べないなどの症状がみられたら、熱中症の可能性があるため、すみやかに獣医師による診察を受けてください。
愛猫が夏バテに負けず楽しく生活できるよう、涼しく快適な環境を整えてあげましょう!