fbpx
HOME / COLUMN / 猫もダイエットが必要?肥満が原因で発生す...

COLUMNコラム

CAT

POSTED on 2023.07.31

猫もダイエットが必要?肥満が原因で発生する健康上の危険とは

「うちの猫が少し太ってきたかも…」そんな心配を抱いている飼い主さんはいませんか?
人間だけでなく、猫などの動物も肥満による健康被害が深刻化しており、肥満防止に向けた取り組みの重要性が認知されはじめています。

そこで今回は、猫のダイエットに焦点をあて、肥満が原因となって発生する可能性のある健康上の危険について解説します。

肥満は人間だけでの問題ではありません。愛猫がこれからも健康に過ごしていけるよう、当記事を参考にダイエットをスタートしてみましょう!

うちの猫もダイエットが必要?簡単にできる肥満度チェック

猫の健康を考えるうえで適正体重を保つことはとても大切です。
そのため、まずはなぜ愛猫が肥満気味になってしまうのか、その原因を考える必要があります。

そこで、肥満になる原因と簡単にできる猫の肥満度チェック法を解説します。

猫が肥満になってしまう原因

猫が肥満になる原因として以下が考えられます。

【猫が肥満になる原因】

  • 食べ過ぎ
  • 運動不足
  • 避妊、去勢手術をしたあと
  • 投薬

人間もそうですが、食べ過ぎや運動不足は肥満の主な原因となります。
そのため、もし猫の肥満を心配している飼い主さんがいるようであれば、日々の給餌量が適切か、運動習慣が身に付いているかなど「生活習慣の改善」を図りましょう。

また、避妊・去勢手術や投薬の影響によって体重が増加するケースも多々あります。
避妊・去勢手術が原因であれば、やはり日々の給餌量を飼い主がコントロールしてあげることが大切です。

投薬による体重増加は厳密にいうと肥満ではなく薬の副作用によるものだと推測されます。
何らかの治療を受けている最中だと思いますので、体重の増加が気になる場合はかかりつけの獣医師に相談するとよいでしょう。

簡単にできる猫の肥満度チェック方法

猫の肥満度をチェックする方法として有効なのが、『BCS(ボディコンディションスコア)』と呼ばれる方法です。

BCSは猫の外見の状態と触ったときの感触から肥満度を計測する方法であり、BCS1(痩せ気味)~BCS5(肥満)までの全5段階(9段階で評価する方法もあり)で分類されます。
※BCS4またはBCS5に該当する場合、適正体重へ向けたダイエットが望ましいといわれています。

BCS1~BCS5までの特徴はつぎのとおりです。

【BCS1(痩せ気味)】
外見の状態:肋骨、腰椎、骨盤が容易に確認できる
感触:脂肪がない

【BCS2(やや痩せ気味)】
外見の状態:肋骨が容易に確認できる
感触:薄い脂肪が確認できる程度

【BCS3(理想体重)】
外見の状態:不要な脂肪がなくウエストが確認できる(肋骨は視認できない)
感触:触れると肋骨が確認できる

【BCS4(やや肥満気味)】
外見の状態:脂肪がやや多くウエストのくびれが顕著ではなくなる(肋骨は視認できない)
感触:脂肪に覆われており肋骨の触知が難しくなる

【BCS5(肥満)】
外見の状態:脂肪が多くウエストが確認できない(肋骨も視認できない)
感触:厚い脂肪に覆われており肋骨の触知がとても難しい

≪ワンポイントアドバイス≫
愛猫のダイエットに向けてBCSをより詳しく知りたいという方は、環境省が出しているパンフレット『飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康を守るために~』(ネットで閲覧可能)がありますので、ぜひチェックしてみてください。

肥満が猫にあたえる健康上の影響

肥満が猫にあたえる健康上の影響として考えられるのは以下のとおりです。このような健康被害が出るまでに愛猫のダイエットを考えてあげましょう。

【肥満による健康上の影響】

  • 肝疾患
  • 心疾患
  • 呼吸器疾患
  • 関節やじん帯の疾患 など

肥満から引き起こされる病気は数多くあり、その代表例としてよくあげられるのが「糖尿病」です。
糖尿病になると、初期症状として多飲多尿がみられるようになり、体重の減少がはじまります。
そこからさらに症状が進行すると、下痢や嘔吐、ふらつきなどのほか、合併症として白内障や自律神経障害、肝疾患などを引き起こします。

猫は犬と比べ糖尿病になりやすいとされており、主に10歳前後からは要注意です。肥満でなくても糖尿病になるケースはあります。
しかし、そのリスクを減らすという意味合いからも、ダイエットによる適正体重の維持は大切だといわれています。

■あわせて読みたい記事■
猫の空腹サイン5つ!嘔吐するのはお腹が空いた合図?

猫におすすめのダイエット方法は?

猫におすすめのダイエット方法をご紹介します。

食事の管理 

猫の年齢や状態にあわせた適切な量のエサを給餌し、食べ過ぎが起こらないようコントロールします。
ダイエットの基本は摂取カロリーが消費カロリーを上回らないようにすることです。キャットフード以外のおやつなどの間食についても管理を徹底してください。
低カロリーな減量用のキャットフードも販売されていますので、そちらの活用を検討してみるのもよいでしょう。

≪注意ポイント≫
猫はエサの変化に敏感なため新しいエサに口をつけないことがあります。
従来のフードに少しだけ混ぜてあたえ、徐々に割合を増やしていくようにするとよいでしょう。
減量用のキャットフードにもさまざまな種類がありますので、愛猫に適したものがわからないという場合は、かかりつけの動物病院で相談しましょう。

運動の時間を設ける 

猫は年齢とともに運動量が低下しています。
そのため、若いうちから運動の時間を設けるようにし、それを習慣として日々の生活に取り入れることが大切です。

しかし、集合住宅などの場合猫が自由に走り回るスペースを確保するのが難しいと思います。
そんなときはキャットタワーを設置し、上り下りを通して運動ができる環境を整えてあげましょう。

体重を定期的に量る

適正体重との差を把握するうえで定期的な体重測定はとても重要です。
可能であれば週に1回は測定するようにし、それをすべて記録として残しておきましょう。
目標体重を意識することは「愛猫のダイエットを成功させるぞ!」という飼い主さんのモチベーションにもつながるためおすすめです。

適切な体重を保ってあげよう

肥満はさまざまな病気の要因となる危険な状態です。

愛猫をみて「少し太ってきたかな」と感じるようであれば、適正体重へのダイエットを検討してあげましょう!

LATEST POST

最新記事

NEW,CAT

2025.10.30

猫の行動科学に基づいた適切な遊び方とおもちゃの選び方

室内で暮らす猫は運動不足になりやすく、ストレスや肥満のリスクが高まります。猫が適切な遊びや刺激を得られないと「問題行動が増える」「心身の健康を損なう」など、さまざまな悪影響を及ぼすことも。猫本来の狩猟本能を満たす遊びを取り入れて、愛猫の運動不足やストレスを解消してあげましょう。 そこで今回は、「猫が遊び不足になると起こる悪影響」や、「猫の行動科学に基づいた適切な遊び方」「おもちゃの選び方」についてご紹介します。 猫が遊び不足になると起こる悪影響 猫にとって遊びは欠かせないものですが、忙しい日々の中で愛猫との遊び時間を確保するのが難しいこともありますよね。だからといって遊びが不足したままでは、愛猫は運動不足やストレス過多になってしまいます。猫の遊び不足は、心身にさまざまな悪影響をもたらしかねません。猫が遊び不足になると起こる可能性のある悪影響とは、以下のようなものです。・肥満になる・筋力が低下する・関節や骨の健康が損なわれる・脳への刺激が減り、認知機能の低下が早まる・ストレスが溜まり、攻撃的になるほか、問題行動が増える・糖尿病や心臓病、そのほかの病気を発症するリスクが高くなる飼い主さんは愛猫が健康的な生活を送れるよう、毎日しっかりと遊びの時間を確保しましょう。 次は、「猫の行動科学に基づいた適切な遊び方」を見ていきましょう。 猫の行動科学に基づいた適切な遊び方 愛猫には、猫本来の習性に合った遊びで運動不足やストレスを解消させてあげたいですよね。以下のような遊び方で、愛猫と楽しい時間を過ごしましょう。 猫じゃらし遊び 「猫じゃらし遊び」は、猫の狩猟本能を刺激する代表的な遊びです。猫は本能的に動く小さなものを追いかけることが大好きなので、「猫じゃらし遊び」は運動不足やストレスの解消にも最適です。「猫じゃらし遊び」は、愛猫の前で猫じゃらしを動かして、追いかけさせたり飛びつかせたりして遊ぶだけ。このときに使用するおもちゃは、羽根やひも、布などがついた、猫が夢中になれるものを選んでください。「猫じゃらし遊び」は、以下のような手順で行いましょう。・愛猫の視界に入る場所で猫じゃらしをゆっくり動かす・獲物のような不規則な動きを意識して、愛猫の狩猟本能を刺激する・愛猫が飛びついたり捕まえたりできるように、時々「成功体験」をさせてあげる・遊びの最後にはオヤツを与えて、狩猟の達成感を味わわせる以下は、「猫じゃらし遊び」の注意ポイントです。・おもちゃを激しく動かしすぎない・猫が飽きないように、動きに緩急をつける・愛猫が興奮し過ぎてしまったら、すぐに動きを止めてクールダウンさせる 追いかけっこ遊び 猫が楽しめる遊びとして、「追いかけっこ遊び」もお勧めです。飼い主さんが転がしたボールを猫が追いかける光景は、猫を飼っているご家庭でよく見かけますよね 室内での「追いかけっこ遊び」には、下記のような猫用のおもちゃをお勧めします。・音の鳴るボール ・キャットニップ入りのおもちゃ・羽根やひもがついた転がるおもちゃ「追いかけっこ遊び」は、以下のような手順で行いましょう。・おもちゃなどを愛猫に見せ、関心を引きつけてから転がす・おもちゃを愛猫に追いかけさせる・捕まえたらオヤツを与えて成功体験を強化する・上手くできたら大げさに褒める以下は、「追いかけっこ遊び」の注意ポイントです。・愛猫のお気に入りのおもちゃを使って遊ぶ・愛猫が「追いかけっこ遊び」に集中できるように、静かな環境を作る・遊ぶ時間は10~15分程度にして、猫が飽きてしまう前に終わらせる・ぶつかると危険な家具は置かない、またはクッションや安全ガードを設置しておく 隠れんぼ遊び 「隠れんぼ遊び」も、猫が楽しめる遊びです。猫は狭い場所や隠れられる場所を好む習性があるので、「隠れんぼ遊び」は本能を刺激する楽しい遊びになります。「隠れんぼ遊び」には、以下のような遊び方があります。・段ボールハウス=愛猫の体に合う大きさの段ボール箱に穴をあけて、出入りさせたりおもちゃを入れたりする・おやつ探し=部屋の数カ所におやつを隠し、愛猫に嗅覚を使って探させる・かくれんぼ=飼い主さんがカーテンや家具の陰に隠れ、愛猫に探させる以下は、「隠れんぼ遊び」の注意ポイントです。・愛猫が飽きてしまわないように、隠し場所に変化をつける ・誤飲事故を防ぐため、危険な小物は片づけ、安全な環境で遊ぶ・狭い場所に閉じ込められないように、常に脱出経路を確保しておくいずれの隠れんぼ遊びでもオヤツを活用すると猫の興味を引きやすくなりますが、あげ過ぎには注意しましょう。 次は、猫が楽しめる「おもちゃの選び方」を見ていきましょう。 おもちゃの選び方 愛猫に合ったおもちゃを選んで、より楽しく効果的に遊ばせてあげたい! 以下は、そんな飼い主さんにお勧めのおもちゃ選びのポイントです。 猫の狩猟本能を刺激するおもちゃ 猫は生まれながらにハンターとしての本能を持っているので、獲物に見立てたおもちゃが最適です。羽根つきの猫じゃらしやネズミ型のおもちゃなら、猫の狩猟本能を刺激して夢中で遊んでくれます。また不規則に動くおもちゃや音が鳴るおもちゃも、猫の興味を引きやすく、飽きずに長く遊べますよ。 知育玩具 猫の遊びとして、頭を使う知育玩具もお勧めです。近ごろは猫の好奇心を刺激する、さまざまなタイプの「猫用知育玩具」が販売されています。知育玩具では脳を活性化させながら遊べるので、認知機能の維持やストレス解消に効果が期待できます。 楽しく遊びながらできる猫との時間 遊び不足が続いて運動不足になると、愛猫の心身にさまざまな悪影響が起こりやすくなります。愛猫が十分に遊べていないときは、行動科学に基づいた適切な遊びで猫の運動不足やストレスを解消してあげましょう。愛猫と楽しく密度の濃い時間を過ごすと、飼い主さんとの信頼関係もさらに深められそうですね!

NEW,DOG

2025.10.28

犬の「早食い」には要注意!早食いをやめさせるには?

愛犬がフードをあっという間に食べ終えてしまう「早食い」に、悩んでいる飼い主さんは多いのではないでしょうか。犬が早食いをすると「消化不良を起こす」「誤嚥のリスクが高くなる」など、健康に悪影響を及ぼすことも。早食いの習慣がある愛犬には、適切な方法で食事のペースをゆっくりにしてあげましょう。 そこで今回は、「犬が早食いをすると起こる悪影響」や、「犬の早食いの原因」「早食いをやめさせる方法」についてご紹介します。 犬が早食いをすると起こる悪影響 犬にとって食事は大きな楽しみのひとつですが、あまりに急いで食べてしまうのは心配ですよね。だからといってそのまま放置してしまうと、愛犬の健康に悪影響を及ぼしかねません。犬の早食いは、体にさまざまなトラブルをもたらす可能性があります。犬が早食いをすると起こる可能性のある悪影響とは、以下のようなものです。・消化不良を起こす・嘔吐や下痢の原因になる・喉に詰まらせて誤嚥する危険性が高まる・胃拡張や胃捻転などの命に関わる病気を発症するリスクがある・空気を一緒に飲み込み、げっぷやお腹の張りが起こりやすくなる・満腹感を得にくく、肥満につながる 飼い主さんは愛犬が健康的な食生活を送れるよう、早食いを改善してあげましょう。 次は、「犬の早食いの原因」を見ていきましょう。 犬の早食いの原因 愛犬の早食いを改善するには、まずその原因を知ることが大切ですよね。以下のような原因で、愛犬は早食いをしている可能性があります。 本能的な行動 犬が早食いをする原因のひとつに、「本能的な行動」があります。犬の祖先であるオオカミは群れで狩りをして獲物を分け合っていたため、ゆっくり食べていると他の仲間に食べ物を取られてしまいます。そのため犬には「食べ物は素早く食べないと取られてしまう」という本能が残っており、早食いをしてしまうのです。多頭飼いの家庭では特に、この本能的な競争心が刺激されやすくなります。 空腹感が強い 「空腹感が強い」ことも、犬が早食いをする原因です。食事の回数が少なかったり、1回の食事量が足りていなかったりすると、犬は強い空腹感を感じて早食いをしてしまいます。また食事の時間が不規則だと、犬は「次にいつ食べられるかわからない」という不安から、早食いをする傾向があります。愛犬の体格や年齢、活動量に合った適切な食事量と回数を守ることが大切です。 フードの嗜好性が高い 犬が早食いをする原因として、「フードの嗜好性が高い」ことも挙げられます。愛犬にとって美味しすぎるフードは、夢中になって一気に食べてしまう原因になります。特に香りが強く、脂肪分の多いフードは犬の食欲を刺激しやすく、早食いを助長することがあります。フードを変えたタイミングで早食いが始まった場合は、嗜好性の高さが原因かもしれません。 次は、「犬の早食いをやめさせる方法」を見ていきましょう。 犬の早食いをやめさせる方法 愛犬には、健康的な食事の仕方を身につけてほしいですよね。以下のような方法で、愛犬の早食いを改善してあげましょう。 早食い防止食器を使う 「早食い防止食器を使う」ことは、犬の早食いをやめさせる効果的な方法です。早食い防止食器は、食器の底に凹凸や突起があり、犬が一度にたくさんのフードを口に入れられない設計になっています。犬は凹凸の間からフードを探しながら食べるため、自然と食事のペースがゆっくりになります。早食い防止食器には様々な形状のものがあるので、愛犬の犬種や口の大きさに合ったものを選びましょう。 食事の回数を増やす 犬の早食いをやめさせる方法として、「食事の回数を増やす」ことも有効です。1日の食事量を変えずに、回数を2回から3〜4回に増やすことで、1回あたりの食事量が減り、空腹感が和らぎます。空腹感が強すぎないと、犬は焦って食べる必要がなくなり、自然とゆっくり食べるようになります。特に朝晩の2回食で早食いをしてしまう犬には、昼食を追加するなどの工夫をしてみましょう。 フードを分けて与える 「フードを分けて与える」ことも、犬の早食いを防ぐ方法のひとつです。1回分のフードを一度に与えるのではなく、少量ずつ数回に分けて与えることで、食事時間を自然と延ばすことができます。愛犬が1回分を食べ終えたら、少し間を置いてから次の分を与えるようにしましょう。この方法は、飼い主さんが食事の時間に立ち会える場合に特に効果的です。 知育玩具を活用する 犬の早食いをやめさせる方法として、「知育玩具を活用する」こともお勧めです。フードを中に入れられる知育玩具を使うと、犬は転がしたり噛んだりしながら少しずつフードを食べることになります。この方法は食事のペースをゆっくりにするだけでなく、脳の活性化にもつながります。ただし知育玩具は犬によって難易度が合わない場合があるので、愛犬に適したものを選びましょう。以下は、早食い防止の注意ポイントです。・急激な変化は犬にストレスを与えるため、徐々に改善していく・多頭飼いの場合は、それぞれの犬を別々の場所で食事させる・食事中は静かな環境を作り、犬が落ち着いて食べられるようにする・フードの量や回数を変える場合は、1日の総摂取カロリーは変えない 次は、「早食い以外にも注意したい食事のマナー」を見ていきましょう。 早食い以外にも注意したい食事のマナー 愛犬の食事には、早食い以外にも注意すべきポイントがあります。以下のような食事のマナーにも気を配りましょう。 食事中の唸り声 「食事中の唸り声」は、犬が食べ物を守ろうとする行動の表れです。この行動を放置すると、飼い主さんや他のペットに攻撃的になる可能性があります。子犬のうちから、食事中に食器に触れても大丈夫なように慣らしておくことが大切です。食事中に優しく声をかけたり、オヤツを追加したりして、人が近づくことは良いことだと教えましょう。 食べムラ 「食べムラ」は、犬が気分によって食べたり食べなかったりする状態です。食べムラがあると、適切な栄養管理ができなくなってしまいます。決まった時間に食事を与え、15〜20分経ったら食べ残していても食器を下げるようにしましょう。この習慣をつけることで、犬は「食事の時間に食べないともらえない」ことを学びます。 健康的な食事習慣を身につけよう 犬の早食いは消化器系のトラブルだけでなく、命に関わる病気を引き起こす可能性もあります。愛犬が早食いをする場合は、早食い防止食器や食事回数の調整などで、ゆっくり食べる習慣を身につけさせてあげましょう。愛犬が健康的な食事習慣を身につけることで、飼い主さんも安心して食事の時間を見守ることができますね!

RABBIT

2025.10.24

うさぎが人間の食べ物で絶対に食べてはいけないものって?

うさぎを飼っていると、ついつい人間の食べ物をあげたくなってしまうことがありますよね。しかし、人間にとっては美味しく安全な食べ物でも、うさぎにとっては命に関わる危険な食べ物があることをご存知ですか?うさぎの健康を守るためには、絶対に食べさせてはいけない食べ物をしっかりと把握しておくことが大切です。 そこで今回は、「うさぎが人間の食べ物を食べると起こる危険」や、「うさぎが絶対に食べてはいけない食べ物」「うさぎに与えても良い食べ物」についてご紹介します。 うさぎが人間の食べ物を食べると起こる危険 うさぎは草食動物で、消化器官も人間とは大きく異なります。そのため、人間が普段食べている食べ物の多くは、うさぎの体には適していません。うさぎに人間の食べ物を与えてしまうと、健康面でさまざまな悪影響をもたらしかねません。うさぎが人間の食べ物を食べると起こる可能性のある危険とは、以下のようなものです。・消化不良を起こす・下痢や軟便になる・肥満になる・中毒症状を起こす・内臓に負担がかかり、病気を発症する・最悪の場合、死に至ることもある飼い主さんはうさぎが健康的な生活を送れるよう、与えてはいけない食べ物をしっかりと覚えておきましょう。 次は、「うさぎが絶対に食べてはいけない食べ物」を見ていきましょう。 うさぎが絶対に食べてはいけない食べ物 大切なうさぎの健康を守るためには、絶対に食べさせてはいけない食べ物を把握しておく必要があります。以下のような食べ物は、うさぎに与えないように注意しましょう。 チョコレート・カフェイン チョコレートやココア、コーヒーなどのカフェインを含む食べ物は、うさぎにとって非常に危険です。チョコレートに含まれるテオブロミンという成分は、うさぎが分解できないため中毒症状を引き起こします。カフェインも同様に、うさぎの心臓や神経系に悪影響を及ぼし、最悪の場合は死に至ることもあります。以下は、チョコレートやカフェインを含む食べ物の例です。・チョコレート菓子・ココアパウダーを使った食品・コーヒー、紅茶、緑茶・エナジードリンク万が一、うさぎがこれらの食べ物を口にしてしまった場合は、すぐに動物病院を受診してください。 ネギ類 玉ねぎ 長ネギ、ニラ、にんにくなどのネギ類は、うさぎに絶対に与えてはいけない食べ物です。ネギ類に含まれるアリルプロピルジスルファイドという成分が、うさぎの赤血球を破壊して貧血を引き起こします。加熱してもこの成分は分解されないため、調理したネギ類も同様に危険です。 以下は、ネギ類を含む食べ物の例です。・ハンバーグやミートソース・すき焼きや鍋料理 ・餃子やシュウマイ・スープや味噌汁ネギ類は様々な料理に使われているため、うさぎが誤って食べてしまわないよう十分に注意しましょう。 アボカド 健康食品として人気のアボカドですが、うさぎにとっては有毒な食べ物です。アボカドに含まれるペルシンという成分が、うさぎの消化器官や心臓に深刻なダメージを与えます。少量でも中毒症状を引き起こす可能性があるため、絶対に与えないようにしてください。 以下は、アボカドを使った料理の例です。・アボカドサラダ・アボカドディップ・カリフォルニアロール・アボカドトーストアボカドは皮や種にも毒性があるので、調理中の取り扱いにも注意が必要です。 次は、「うさぎに与えても良い食べ物」を見ていきましょう。 うさぎに与えても良い食べ物 うさぎに人間の食べ物を与えることは基本的にお勧めしませんが、少量であれば与えても問題ない食べ物もあります。以下のような食べ物は、おやつとして時々与えることができます。 野菜 うさぎは草食動物なので、新鮮な野菜は良いおやつになります。ただし、すべての野菜が安全というわけではないので、与える前に必ず確認しましょう。うさぎに与えても良い野菜は、以下のようなものです。・にんじん・小松菜・チンゲン菜・パセリ・ブロッコリーの葉野菜を与える際は、よく洗って農薬を落とし、少量から始めて様子を見るようにしてください。 果物 果物は糖分が多いため、ごく少量をたまにあげる程度にとどめましょう。与え過ぎると肥満や消化不良の原因になるので注意が必要です。うさぎに与えても良い果物は、以下のようなものです。・りんご(種と芯は除く)・いちご ・ブルーベリー・バナナ(少量)・パパイヤ果物を与える際は、種や皮を取り除き、小さく切ってから与えるようにしましょう。 ハーブ 新鮮なハーブは、うさぎの健康にも良い影響を与える場合があります。ただし、すべてのハーブが安全というわけではないので、事前に確認が必要です。うさぎに与えても良いハーブは、以下のようなものです。・バジル・ミント・パクチー・ディル・カモミールハーブを与える際も、無農薬のものを選び、少量から始めることが大切です。 安全な食事でうさぎの健康を守りましょう 人間の食べ物の中には、うさぎにとって命に関わる危険なものがたくさんあります。特にチョコレート、ネギ類、アボカドなどは絶対に与えないよう、細心の注意を払いましょう。うさぎの主食は牧草とペレットが基本で、人間の食べ物を与える必要はありません。大切なうさぎの健康を守るために、正しい知識を持って適切な食事管理を行っていきましょうね!

CAT

2025.10.23

愛猫の健康を守る季節ごとのケアガイド

四季の変化に伴い、猫の体調や行動にも変化が現れます。 季節ごとの適切なケアを怠ると「熱中症や低体温症のリスク」「皮膚トラブル」など、愛猫の健康に悪影響を及ぼすことも。 季節の変わり目や気候の変化が激しい時期は、愛猫に合わせた健康管理で快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。 そこで今回は、「季節ごとに気をつけるべき猫の健康リスク」や、「春夏秋冬それぞれのケアのポイント」「季節に応じた生活環境の整え方」についてご紹介します。 季節ごとに気をつけるべき猫の健康リスク 猫にとって快適な環境を保つことは健康維持に欠かせませんが、季節の変化に合わせたケアは見落とされがちです。だからといって同じケアを一年中続けるだけでは、愛猫は季節特有の健康リスクにさらされてしまいます。季節に応じた適切なケアを行わないと、猫の健康にさまざまな悪影響をもたらしかねません。季節ごとのケアを怠ると起こる可能性のある健康リスクとは、以下のようなものです。・熱中症や脱水症状を引き起こす・低体温症や関節の痛みが悪化する・換毛期の毛球症リスクが高まる・皮膚の乾燥やアレルギー症状が悪化する・季節の変化によるストレスで食欲不振や体調不良になる・寄生虫や感染症にかかるリスクが高くなる飼い主さんは愛猫が一年を通して健康的な生活を送れるよう、季節に合わせたケアをしっかりと行いましょう。 次は、「春のケアのポイント」を見ていきましょう。 春のケアのポイント 愛猫には、春特有の健康リスクに備えて快適に過ごせる環境を整えてあげたいですよね。 以下のようなケアで、愛猫の春の健康を守りましょう。 換毛期のブラッシング 「換毛期のブラッシング」は、春の猫のケアで最も重要なポイントです。猫は春になると冬毛から夏毛に生え変わるため、抜け毛の量が一気に増加します。「換毛期のブラッシング」は、毛球症の予防や皮膚の健康維持にも最適です。「換毛期のブラッシング」は、愛猫の毛質に合ったブラシを使って、優しく丁寧に行うだけ。このときに使用するブラシは、「換毛期のケア」に適した、抜け毛を効率的に取り除けるタイプを選んでください。「換毛期のブラッシング」は、以下のような手順で行いましょう。・愛猫がリラックスしている時間帯を選ぶ・背中から腰にかけて優しくブラッシングする・お腹や脇の下など抜け毛が溜まりやすい部分も丁寧にブラッシングする・ブラッシング後は褒めてあげて、オヤツをあげる以下は、「換毛期のブラッシング」の注意ポイントです。・無理に引っ張らず、優しく丁寧にブラッシングする・嫌がる場合は短時間から始めて、徐々に慣らしていく・皮膚に異常がないか、ブラッシング中にチェックする ノミ・ダニ対策 春の猫のケアとして、「ノミ・ダニ対策」もお勧めです。暖かくなる春は、ノミやダニなどの寄生虫が活発になる季節です。春の「ノミ・ダニ対策」には、下記のような予防方法をお勧めします。・動物病院で処方される予防薬を定期的に投与する・室内を清潔に保ち、こまめに掃除機をかける・猫用ベッドや毛布を定期的に洗濯する「ノミ・ダニ対策」は、以下のような手順で行いましょう。・動物病院で愛猫に適した予防薬を処方してもらう・獣医師の指示に従って定期的に投与する・愛猫の体を触って、寄生虫がいないかチェックする・異常を発見したらすぐに動物病院を受診する以下は、「ノミ・ダニ対策」の注意ポイントです。・予防薬は必ず猫用のものを使用する・完全室内飼いでも予防対策は必要・外出する飼い主さんが寄生虫を持ち込む可能性があることを忘れない・多頭飼いの場合は全ての猫に予防対策を行う アレルギー対策 「アレルギー対策」も、春の猫のケアとして重要です。春は花粉やハウスダストが増える季節で、猫もアレルギー症状を起こすことがあります。「アレルギー対策」には、以下のような方法があります。・空気清浄機の設置=花粉やハウスダストを除去するため、HEPAフィルター搭載の空気清浄機を設置する・こまめな換気と掃除=窓を開けて換気する際は花粉の少ない時間帯を選び、掃除はこまめに行う・猫の足裏を拭く=外から帰宅した際は、猫が触れる前に床を拭き、猫の足裏も優しく拭いてあげる以下は、「アレルギー対策」の注意ポイントです。・くしゃみや目のかゆみなどのアレルギー症状が出たら、すぐに動物病院を受診する・人間用のアレルギー薬は絶対に使用しない・加湿器で適度な湿度を保ち、アレルゲンの飛散を抑えるいずれのアレルギー対策でも愛猫の様子をよく観察し、異常があればすぐに獣医師に相談しましょう。 次は、「夏のケアのポイント」を見ていきましょう。 夏のケアのポイント 暑い夏は熱中症のリスクが高まるため、愛猫の体調管理には特に注意が必要です。以下は、そんな夏の季節にお勧めのケアのポイントです。 熱中症対策 夏の猫のケアで最も重要なのが「熱中症対策」です。猫は汗をかけないため体温調節が苦手で、室温が高いと熱中症になるリスクが高まります。「熱中症対策」として、室温を26〜28度に保ち、エアコンで快適な環境を整えてあげましょう。また、愛猫がいつでも新鮮な水を飲めるよう、複数の場所に水飲み場を設置することも大切です。さらに、ひんやりマットや冷感ベッドなどの冷却グッズを活用すると、愛猫が自分で涼める場所を選べるようになりますよ。 水分補給の工夫 猫の夏のケアとして、しっかりと水分を摂取させる工夫も重要です。猫はもともと水をあまり飲まない動物ですが、夏は脱水症状のリスクが高まります。水分補給を促すために、流れる水を好む猫には自動給水器を設置したり、ウェットフードの割合を増やしたりするのが効果的です。また氷を一つ水に浮かべると、興味を持って水を飲む猫もいますので試してみてください。 秋のケアのポイント 秋は気温の変化が大きく、愛猫の体調管理に注意が必要な季節です。秋特有の健康リスクに備えて、以下のようなケアを行いましょう。 体重管理と食欲の調整 秋の猫のケアとして、「体重管理と食欲の調整」が重要です。秋は気温が下がり始め、猫の食欲が増加する季節です。冬に備えてエネルギーを蓄えようとする本能から、食べ過ぎて肥満になるリスクが高まります。「体重管理と食欲の調整」では、愛猫の体重を定期的にチェックし、適切な食事量を維持することが大切です。急に食欲が増した場合は、低カロリーのオヤツに切り替えたり、食事の回数を増やして一回の量を減らしたりする工夫をしましょう。 適度な運動も取り入れて、健康的な体重を維持してあげてください。 換毛期のケア(秋) 秋も春と同様に、「換毛期のケア」が必要な季節です。秋は夏毛から冬毛へと生え変わる時期で、再び抜け毛が増加します。こまめなブラッシングで抜け毛を取り除き、毛球症を予防しましょう。また、ブラッシング中に皮膚の状態もチェックして、乾燥や炎症がないか確認してください。 冬のケアのポイント 寒い冬は、愛猫が快適に過ごせるよう温度管理や健康チェックが重要になります。以下のようなケアで、愛猫の冬の健康を守りましょう。 寒さ対策と保温 「寒さ対策と保温」は、冬の猫のケアで最も大切なポイントです。猫は寒さに弱い動物で、特にシニア猫や子猫、短毛種は体温を保ちにくい傾向があります。室温を20〜23度に保ち、エアコンやヒーターで快適な環境を整えてあげましょう。また、猫用のベッドに毛布やブランケットを敷いたり、ペット用ホットカーペットを活用したりするのも効果的です。ただし、低温やけどを防ぐため、ホットカーペットには必ずカバーをかけ、温度設定に注意してください。 関節ケアと運動 冬の猫のケアとして、「関節ケアと運動」も忘れてはいけません。寒さで筋肉が硬くなり、関節に負担がかかりやすくなるため、特にシニア猫は注意が必要です。室内を暖かく保つことはもちろん、適度な運動で筋肉や関節の柔軟性を維持しましょう。 キャットタワーや遊びを通じて、無理のない範囲で体を動かす機会を作ってあげてください。 季節に合わせた愛猫の健康管理 季節の変化に応じた適切なケアを怠ると、愛猫の心身にさまざまな健康リスクが起こりやすくなります。愛猫が一年を通して快適に過ごせるよう、春夏秋冬それぞれの季節に合わせた健康管理を行ってあげましょう。季節ごとのケアをしっかりと行いながら愛猫との時間を大切に過ごすと、飼い主さんとの信頼関係もさらに深められそうですね!