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COLUMNコラム

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POSTED on 2023.06.20

犬がむせる、咳き込む理由とは?考えられる病気と対処法について

人と比べると、犬はむせたり咳き込んだりすることが少ないもの。
愛犬が咳き込んで苦しがっていても理由がわからないと、飼い主さんは心配になりますよね。

犬が「むせる・咳き込む」理由は、生理的なものだけではなく病気の症状のこともあるので、原因を知っておくと病気の早期発見にもつながります。

そこで今回は、「犬がむせる・咳き込む理由」や「犬の咳で考えられる病気」、「犬の咳の対処法」について解説します。

犬がむせる・咳き込む理由

人間でも、むせたり咳き込んだりするのは苦しく消耗するもの。
愛犬が咳込んでいるのに理由がわからず、焦ったことのある飼い主さんも多いでしょう。

犬が「むせる・咳き込む」理由として考えられるのは、「生理現象」と「病気」です。
それぞれの理由について見ていきましょう。

生理現象

犬がむせたり咳き込んだりする理由として、まず考えられるのは生理現象です。
犬が気道(空気の通り道)に何らかの刺激を受けると、「むせる・咳き込む」などの生理現象が起こります。

生理現象による犬の咳は以下のような状況で起こります。

  • お散歩中にリードを引っ張り過ぎて、首輪で気道が圧迫されたとき
  • 興奮し過ぎて呼吸が荒くなったり吠え続けたりしたとき
  • 水やフードを一気に飲み込んだりして、気管が刺激を受けたとき
  • 冬などの寒い季節に、冷たく乾燥した空気で気道が刺激されたとき

上記のような場面で犬がむせたり咳き込んだりするのは一時的な生理現象なので、すぐに咳が治まるようなら心配はいりません。

しかし咳き込むのは犬でも苦痛を伴うものなので、気道に刺激が起こらないように日ごろから愛犬の行動や生活環境には気をつけてあげましょう。

病気

犬が咳をする理由は、病気が原因のこともあります。
病気が原因で犬の咳が出ている場合には、以下のような症状も見られることがあります。

  • 咳き込む頻度が増えたり、何日も咳が続いたりする
  • ぐったりと苦しそうにしている
  • 呼吸が早い
  • 食欲がない
  • 発熱や吐き気などがある

愛犬の咳が続くほか上記のような症状が見られたら病気が原因の可能性が高いため、早めに獣医師の診察を受けましょう。

■あわせて読みたい記事■
犬に必要な予防接種は?ワクチンの種類や注意点について解説!

犬の咳で考えられる病気

犬が咳き込む症状を引き起こす病気はさまざまですが、ここでは犬の咳から考えられる代表的な疾患について解説していきます。

ケンネルコフ

「ケンネルコフ」とは、あまり耳馴染みがない病名かもしれませんが、犬の「伝染性の呼吸器疾患」をまとめて呼ぶものです。
「犬伝染性気管気管支炎」とも呼ばれるケンネルコフには、以下のような特徴がみられます。

  • 子犬がとくに発症しやすく、乾いた咳や発熱など風邪のような症状があらわれる
  • 体力のない子犬やシニア犬が重症化すると肺炎になることもある
  • アデノウイルス2型、パラインフルエンザウイルス、細菌などが原因になる
  • 感染力が非常に強いので、他頭飼いの場合は隔離が必要
  • 混合ワクチンによる予防が効果的

気管虚脱

「気管虚脱」とは、犬の気管がつぶれたように変形し呼吸に障害がおこる病気です。
犬の気管虚脱には以下のような特徴がみられます。

  • 初期の症状として乾いた咳が出る
  • 小型犬に多く、とくにシニア期の犬が発症することが多い
  • 初期症状の咳のあと呼吸時に「ガーガー」「グーグー」などアヒルが鳴くような音が出る
  • 症状が悪化すると呼吸困難になることもある
  • 発症する原因は遺伝のほか、吠えすぎや、肥満、老化、首輪による圧迫などが考えられる

肺炎

肺炎はウイルスや細菌感染のほか、寄生虫などさまざまな原因で肺に炎症が起こる病気です。
犬の肺炎の特徴は以下のようなものです。

  • 感染性の肺炎は細菌感染が多いが、ウイルスなどが原因になることもある
  • 誤嚥性肺炎は、食べ物や異物の誤嚥で起こる
  • 特発性肺炎は、遺伝や免疫反応にかかわりがあると考えられている
  • 食欲の低下、吐き気や発熱がみられる
  • 咳や呼吸困難、チアノーゼが起こる

僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)

僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)は、犬の心臓疾患でもっとも多いとされている病気です。
犬の僧帽弁閉鎖不全症の特徴は以下のようなものです。

  • 初期の段階では無症状だが、病気が進行すると頻繁にむせたり咳き込んだりする
  • 高齢の小型犬に多いが、遺伝的に発症しやすい犬種もある
  • 悪化すると運動ができなくなり、重症化すると肺水腫を発症する
  • 一般的な治療である投薬により、ある程度の延命が期待できる

犬の咳の対処法

愛犬が咳をしていたら、以下のような対処法をおすすめします。

  • 生理現象と思われる一過性の咳なら、背中をさすってあげて様子を見守る
  • 誤嚥の可能性もあるため、口の中を確認し、異変があればすぐに獣医師の診察を受ける
  • どんなときに咳き込むのか、どんな咳なのか、咳の状態や気づいたことを記録しておく
  • 体温を測り、発熱があれば速やかに動物病院を受診する
  • 愛犬がむせたり咳き込んだりしている様子を動画に撮り、獣医師に見てもらう
  • 咳が止まらない、呼吸困難、チアノーゼ、嘔吐がある場合は緊急受診する

先述したように犬の咳が症状としてあらわれる病気が重症化すると、命にかかわる可能性もないとはいえません。

そのため愛犬がむせたり咳き込んだりすることが増えてきたと感じられたら、なるべく早く動物病院を受診しましょう。

早めに獣医に相談しよう

犬が「むせる・咳き込む」理由は生理現象と病気が考えられますが、犬の咳を引き起こす病気は早期に発見し治療を始めることがとても大切です。
犬は人のように頻繁にむせたり咳き込んだりしないため、愛犬の咳が気になる場合は早めに獣医師の診察を受けたほうがよいでしょう。

日ごろから愛犬の様子をしっかりと見てあげて、軽い咳き込みなどにもすぐに気づけるようにしたいですね。

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愛猫が突然噛みついてきたり、威嚇してきたりして驚いたことはありませんか?猫が怒ると噛むことがありますが、実は噛む前に「怒っているサイン」を出していることがほとんどです。猫の怒りのサインを見逃すと「噛まれてケガをする」「猫との信頼関係が崩れる」など、飼い主さんと愛猫の関係に悪影響を及ぼすことも。 そこで今回は、「猫が怒る理由」や、「猫が怒る時の仕草」「威嚇のサイン」についてご紹介します。 猫が怒る主な理由 猫はマイペースな動物ですが、さまざまな理由で怒ることがあります。 愛猫が怒っているのに気づかずに触り続けたり、近づいたりすると噛まれてしまうことも。 猫が怒る理由を理解しておけば、愛猫との関係をより良好に保つことができます。 猫が怒る主な理由とは、以下のようなものです。・しつこく触られて不快になる・縄張りを侵されたと感じる・食事中やトイレ中に邪魔をされる・知らない人や動物が近づいてきて恐怖を感じる・痛みや体調不良でイライラしている・急に大きな音がして驚いた飼い主さんは愛猫が快適に過ごせるよう、怒りのサインを見逃さないようにしましょう。 次は、「猫が怒る時の仕草や威嚇のサイン」を見ていきましょう。 猫が怒る時の仕草や威嚇のサイン 愛猫には、ストレスを感じさせずに穏やかに過ごしてもらいたいですよね。 以下のような仕草やサインを見せたら、愛猫が怒っている合図です。 尻尾を大きくバタバタと振る 猫が怒る時の仕草として、「尻尾を大きくバタバタと振る」行動があります。 犬は嬉しい時に尻尾を振りますが、猫が尻尾を大きく激しく振っている時は「イライラしている」「不快に感じている」サインです。 愛猫の尻尾がバタバタと床を叩くように動いていたら、機嫌が悪くなっている証拠。 このサインを見逃して触り続けると、噛まれたり引っ掻かれたりする可能性が高くなります。 尻尾を大きくバタバタと振っている時は、以下のような対応をしましょう。・触るのをやめて、愛猫から距離を取る・静かな環境を作り、猫が落ち着けるようにする・無理に抱っこしたり追いかけたりしない・猫が自分から近づいてくるまで待つ以下は、対応時の注意ポイントです。・大きな声を出さない・急な動きで猫を驚かせない・怒っている原因(大きな音、知らない人など)を取り除く 耳を後ろに倒す(イカ耳) 猫が怒る時の仕草として、「耳を後ろに倒す」行動もよく見られます。 猫の耳が横や後ろにピタッと倒れた状態は「イカ耳」と呼ばれ、警戒や怒りを表すサインです。 「イカ耳」は猫が「これ以上近づかないで」「触らないで」と警告している状態なので、無視すると攻撃されてしまいます。 「イカ耳」になっている時は、以下のような手順で対応しましょう。・愛猫との距離を取り、刺激を与えないようにする・目を合わせ続けず、視線を外す・猫が落ち着くまでそっとしておく・時間をおいてから、優しく声をかけてみる以下は、対応時の注意ポイントです。・無理に触ろうとしない・猫の逃げ道を確保しておく・怒りが収まるまで、他のペットや子どもを近づけない 瞳孔が開き、ヒゲが前に向く 猫が怒っている時の威嚇のサインとして、「瞳孔が開き、ヒゲが前に向く」変化もあります。 猫は興奮したり攻撃態勢に入ったりすると、瞳孔が大きく開いて目が真っ黒に見えるようになります。 同時にヒゲがピンと前方に張り出している場合は、「今にも攻撃しそうな状態」を意味しています。 この状態の愛猫には、以下のような対応が必要です。・ゆっくりと後ずさりして距離を取る・猫を見つめず、落ち着いた声で話しかける・猫が安心できる隠れ場所に逃げられるようにする以下は、この状態での注意ポイントです。・手を出さない(噛まれる危険性が高い)・大きな動きや音で刺激しない・猫が落ち着くまで10~15分程度は様子を見守る・普段から猫が安心できる隠れ場所を用意しておく 唸り声やシャーという威嚇音を出す 「唸り声やシャーという威嚇音を出す」のも、猫が怒っている時の明確なサインです。 「シャー」「フー」という威嚇音や、低い「ウー」という唸り声は、猫が本気で怒っている証拠です。 この段階まで怒りが進むと、猫は「最終警告」を発している状態なので、すぐに噛みついたり飛びかかったりする可能性があります。 威嚇音を出している時は、以下のような対応をしましょう。・すぐにその場から離れる・猫に背中を向けずに、ゆっくりと後退する・猫が視界から消えるまで刺激を与えない・30分以上は猫をそっとしておく以下は、威嚇音が出ている時の注意ポイントです。・絶対に近づかない、触らない・他の家族やペットも近づけないようにする・猫が落ち着いてから、ストレスの原因を探して取り除くいずれの威嚇サインでも無理に触ろうとすると猫との信頼関係が崩れやすくなりますが、焦らず時間をかけて対応しましょう。次は、愛猫が怒った時の「適切な対処法」を見ていきましょう。 愛猫が怒った時の対処法 愛猫が怒ってしまった時、どう対応すれば良いか迷ってしまいますよね。 以下は、猫が怒った時に飼い主さんができる適切な対処法です。 距離を取って落ち着かせる 愛猫が怒っている時の基本的な対処法は、「距離を取って落ち着かせる」ことです。 猫は自分のペースを大切にする動物なので、怒っている時に無理に関わろうとすると余計にストレスを与えてしまいます。 怒りのサインを見せた愛猫からは、すぐに距離を取って静かな環境を作ってあげましょう。 多くの場合、時間が経てば猫は自然と落ち着いて、いつもの穏やかな状態に戻りますよ。 怒りの原因を取り除く 猫が怒った時の対処法として、「怒りの原因を取り除く」ことも重要です。 猫が怒る原因は「大きな音」「知らない人や動物」「体調不良」など、さまざまです。 愛猫が何に対して怒っているのかを観察し、可能であれば原因を取り除いてあげましょう。 原因が分からない場合は、体調不良や痛みが隠れている可能性もあるので、動物病院で相談することをお勧めします。 愛猫の怒りのサインを理解して良好な関係を 猫が怒る時は必ずサインを出しているので、飼い主さんがそれを見逃さないことが大切です。 愛猫の「尻尾を振る」「耳を倒す」「瞳孔が開く」「威嚇音を出す」などのサインに気づいたら、すぐに距離を取って落ち着かせてあげましょう。 愛猫の気持ちを理解して適切に対応すると、噛まれたり引っ掻かれたりするトラブルを防ぎ、飼い主さんとの信頼関係もさらに深められそうですね!