うさぎの食糞は辞めさせたらダメ!うんちを食べる理由とは?
うさぎと暮らしていてうんちを食べる瞬間を見てしまい、びっくりしたという経験はありませんか?
見ていて気分の良いものでは無いので、辞めてほしいと思う飼い主さんも少なくありません。
今回はうさぎの食糞について、うんちを食べる理由などをご紹介致します。
うさぎはなぜ食糞をするの?
うさぎの食糞をたまたま目撃した飼い主さんはびっくりするかもしれませんが、うさぎの食糞は正常な行動です。
そして、基本的には毎日食糞をしています。
うさぎの主食は「草」でその成分のほとんどが食物繊維です。
うさぎにとって大切な栄養素、たんぱく質や脂肪酸、ビタミンなどの必要な栄養が十分に含まれていません。
そこで、草のみでも生きられるように「腸の中で特別なうんちを作る」という、うさぎ独自の消化の仕組みがあるのです。
出来上がった特別なうんちを食べることによって、うさぎに必要な栄養を吸収しています。
では、必要な栄養が含まれているうんちとはどのようなものなのでしょうか。
栄養が含まれているうんちとは?
うさぎのうんちには2種類があり、よく見るコロコロとしたうんちと、盲腸便と言う柔らかいうんちです。
この2つのうんちでも、うさぎが食べて栄養を補給するのは「柔らかいうんち」のほうです。
盲腸便には、盲腸で消化しきれなかったビタミン、たんぱく質などが豊富に含まれていて、このうんちを再度食べることで栄養を補っているのです。
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うさぎの食糞を辞めさせるのはNG!
うさぎの食糞は、健康的に生きていくうえで必要なことです。
汚いので辞めさせたくなる気持ちはわかりますが、自分の健康を守るためにしている行動なので辞めさせないようにしましょう。
うちの子は盲腸便をあまりしない!大丈夫なの?
うさぎが盲腸便を食べるときは、基本お尻に口をつけて食べるので、うんちそのものを見られるのは稀です。
飼い主さんの気付かない場所や時間帯にしていることも考えられるので、どこか不調がある様子でなければ問題はないでしょう。
しかし、気になるようであれば、動物病院へ受診することをおすすめします。
うさぎが食糞をしなくなるとどうなるの?
うさぎが食糞をしなくなると、栄養が十分補給できずに栄養不足に陥ります。
栄養不足になると、体のいたる場所に影響が出てしまうのです。
うさぎが盲腸便を食べないとき
うさぎが盲腸便を食べないときに考えられるのは以下の通りです。
- 消化器官に異常がある可能性
- ストレスがある
- 太りすぎていて、お尻まで口が届かない
- 他で栄養補給ができている
うさぎにとって食糞は必要不可欠。
盲腸便の食べ残しなどを見つけた場合は、体調の変化がないか気をつけて観察しておきましょう。
他でバランスよく栄養補給ができている場合はとくに気にする必要はありません。
しかしたんぱく質の多いまめ科の牧草を食べすぎてしまっていたり、ペレットの量が多いと、盲腸便をあまり食べなくなってしまいます。
また、果物などの糖分が多いものを食べすぎてしまうと、消化されるはずの糖分が盲腸に届き腸内環境のバランスをくずして、下痢便や盲腸便の排出が不定期になってしまうこともあります。
心当たりがある場合は、食事内容を見直しましょう。
胃腸などの病気になると、盲腸便に変化があり食べ残しをすることもあります。
いずれにしても、病気の可能性もあるので早めに動物病院へ相談してくださいね。
うさぎがコロコロうんちを食べる!辞めさせる方法とは
うさぎが柔らかい盲腸便ではなく、コロコロとしたほうのうんちを食べる場合は異常なのでは?と思うかもしれませんが、これも普通のことです。
栄養のないコロコロうんちをなぜ食べるのかは、はっきりと分かっていません。
盲腸便とは違い、食べても栄養が無いので辞めさせたい場合は、対策が必要です。
- 牧草に飽きている可能性があるので、メーカーなどを変えてみる
- かじれるものが無いなら、用意してあげる。
飽きている場合は、違うものを与える - 退屈している可能性があるので、遊ぶ時間を増やしてあげる
まずは上記3つをチェックしてみましょう。
食糞を辞めさせるしつけは、できないと思ったほうがいいです。
しつけではなく、飼い主さんができる対策で辞めさせる方向に持っていくといいですよ!
健康のために必要な行動
うさぎの食糞は、健康を維持するためには必要不可欠なことです。
汚いから辞めさせたいという気持ちはわかりますが、盲腸便にはたくさんの栄養があるので、食べさせないでいると、栄養不足で健康によくありません。
また、盲腸便を食べない・食べ残している場合、体調不良など病気の可能性も考えられるので、早めに動物病院へ相談するようにしましょう。
コロコロうんちを食べてしまう場合とくに辞めさせる必要はありませんが、牧草を変更したりかじれるものを与えるなど工夫をしてみましょう!