犬が体をブルブルする理由とは?ブルブルさせる・させない裏技も
体が濡れたときや日常のさまざまなシーンで、愛犬がブルブル体を振るわせることがありますよね。
犬は寒さや病気などが原因で小刻みに震えることがありますが、体をオーバーにブルブルするのには、また別の理由があるのです。
そこで今回は、「犬が体をブルブルする理由」や、「ブルブルさせる裏技」と「ブルブルさせない裏技」についてご紹介します。
犬が体をブルブルする理由
小型犬から大型犬まで、犬種にかかわらず体が濡れたときなどにオーバーアクションで体をブルブルさせる愛犬。
しかし体が濡れていないときでも、犬はブルブルと体を振るわせることがあります。
そしてブルブルしたあとは平然とした態度に戻る愛犬も多いかもしれません。
ではなぜ犬はブルブルと体を振るのでしょうか。
犬がおおげさに体をブルブルするのには、じつは次のような理由があったのです。
濡れた体を乾きやすくするため
犬がブルブルする理由の代表的なものは、やはり濡れた体の水分を振り払って乾きやすくするためです。
水遊びやシャンプーでびしょ濡れになった愛犬がブルブルするシーンに遭遇したことのある飼い主さんは多いでしょう。
犬は体が濡れると、水分を含んだ被毛で体がずっしりと重くなり体温が下がってしまいます。
とくに寒い季節に犬の体を濡れたままにしておくと、低体温症になる恐れもないとはいえません。
そこで犬は体をブルブルすることによって被毛の水分を振り払い、素早く乾燥させることで体温を上げようとしているのです。
嬉しい気持ちをあらわすため
犬がブルブルするのは、「嬉しい!」という気持ちの表現方法のこともあります。
飼い主さんの「お散歩」や「おやつ」のワードに愛犬が瞬時に反応して、ブルブルっと体を振るわせることはありませんか?
また大好きな飼い主さんが帰宅したときに、嬉しい気持ちを抑えきれずブルブルする愛犬も少なくないでしょう。
このときにブルブルするだけでなく興奮し過ぎて吠えたりする愛犬には、淡々とした態度で接し落ち着かせるような習慣をつけましょう。
耳や体の違和感
犬が何度もブルブルを繰り返すことがありますが、この場合に考えられる理由は「耳や体の違和感を解消したいから」です。
犬は耳や体の違和感やかゆみや痛みなどの不快感があると、頭や体を振ることでそれらを取り払おうとブルブルすることがあります。
犬の耳や体の違和感や不快感には、さまざまな原因が考えられます。
お散歩中の愛犬が突然激しくブルブルするので体を見ると、「ひっつき虫(植物の種)」がびっしり被毛に付着していたというケースも。
また耳の中に異物が入っていたり炎症を起こしたりしていても犬はブルブルを繰り返すことがあります。
愛犬のブルブルの頻度が多すぎるなど異変を感じたら、早めに動物病院を受診しましょう。
リフレッシュするため
犬がブルブルするのは「リフレッシュするため」という理由も考えられます。
お散歩中の愛犬がウンチをしたあと、後ろ足で地面を蹴ってから体をブルブル振ることがありますよね。
犬が排泄のあとで地面を蹴るのはマーキングの一種ですが、そのあとブルブルするのはスッキリしたあと気分をリフレッシュしようとしているのです。
ほかにも犬は気分を変えたいときなどにブルブルっと体を振ることがありますが、この行為は人間の「伸び」のような感覚なのでしょう。
次はシャンプーのときに愛犬に「ブルブルさせる裏技」と「ブルブルさせない裏技」をご紹介していきます。
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シャンプーのときブルブルさせる・させない裏技
先にご紹介したように、犬がブルブルする理由はほとんどが本能的なものです。
そのため飼い主さんが思いどおりに愛犬にブルブルさせたり抑えたりするのは難しいでしょう。
しかし「シャンプーのときだけは、愛犬にタイミングよくブルブルして欲しい…」と切望する飼い主さんは多いのではないでしょうか。
シャンプーが終わったあとの犬のブルブルは被毛の水分を振り払うのに非常に効果的です。
対してシャンプーの真っ最中のブルブルは飼い主さんが泡まみれになってしまうことも…
そこで犬のシャンプーのときにできる「ブルブルさせる・させない裏技」をご紹介しますので、ぜひお試しくださいね。
ブルブルさせる裏技
シャンプーのあと愛犬にブルブルさせる裏技を使うと数秒で水分が飛ばせるので、タオルドライの時間が大幅に短縮できます。
愛犬にブルブルさせる裏技はとてもシンプルで、ここぞというタイミングで耳にフッと息を吹きかけるだけ。
すると、耳に違和感を覚えた愛犬は体をブルブルしてくれます。
ただし、この裏技は犬にとって心地よいものではないので、シャンプーのあとにブルブルさせたいときだけにしましょう。
ブルブルさせない裏技
対して、シャンプー中に愛犬にブルブルさせない裏技は次のように行いましょう。
犬がブルブルするのは、被毛の水分を振り払って素早く乾燥させることによって濡れて冷えた体の温度を上げるため。
つまり犬のブルブルの目的は体温調整でもあるので、ブルブルさせないためには「体温を上げる必要はない」と感じさせればいいのです。
そのためにはシャワーのお湯の温度を犬が快適と感じる35℃~38℃くらいに保ってあげましょう。
この温度は人にはぬるく感じられるかもしれませんが、犬にとっては適温なのでシャンプー中にブルブルさせない裏技として効果が期待できます。
まとめ
犬がブルブルするのには、濡れた体の水分を飛ばす目的のほかさまざまな理由があります。
愛犬がブルブルしていたら、そのときの状況や行動を振り返って体の状態や気持ちを理解してあげたいですね。
また愛犬がブルブルを繰り返している場合は耳の炎症などのケースも考えられるので、早めに獣医師に相談しましょう。