うさぎは肉球がないってほんと?ない理由やある種類について解説
うさぎに肉球が無いという噂を聞いたことがあるかもしれません。
これは本当の話で、うさぎには肉球がありません。足の裏は毛で覆われていて、とてもふさふさです。
ではなぜうさぎには肉球が無いのでしょうか?
今回は、うさぎの肉球がない理由や、肉球らしきものを見つけたときの対処法についてご紹介いたしますのでぜひ参考にしてみてくださいね!
うさぎに肉球がない理由
うさぎに肉球がない理由は、必要が無いからです。
そもそも肉球の効果といえば「衝撃を吸収する」「滑り止め」「足音を消す」などが挙げられます。
ライオンやチーターなど、肉食動物は獲物に近づく際に足音を消して悟られないようにしたり、硬い斜面、岩場などでは着地などで滑らないようにするためなどで肉球は必要不可欠です。
しかし、うさぎの場合は草食動物で足音を消す必要もなければ、平地に住んでいて滑り止めも必要がありません。
さらに、うさぎは「スタンピング」通称「足ダン」をすることで、仲間へ危険が迫っていることを知らせる習性があります。肉球があると、音が軽減されてしまうのです。
このように、うさぎには肉球が必要ないため付いていないのです。
うさぎの種類の中には肉球がある子もいる!
- ミニレッキス
- エゾナキウサギ
- ホーランド・ロップ
上記の3種類には、肉球があります。
毛に覆われていて見づらいのですが、よく見ると小さな肉球がついている子もいるのです。
しかし、この3種類でも肉球が付いていない子はいます。無いからといって異常なわけではないので安心してくださいね。
「ネザーランド・ドワーフ」にも稀に肉球がある子が産まれることがありますよ。
肉球に似ている「ソアホック」に注意!
うさぎの足の裏はたくさんの被毛で守られています。しかし、加齢や飼育環境などで毛が薄くなってしまうことがあるのです。
そうすると、足の裏の皮膚に負担がかかってしまい「ソアホック」と呼ばれる皮膚炎を起こしてしまう可能性があるのです。
ソアホックは別名「飛節びらん」「足底潰瘍」などと呼ばれていて、うさぎにはよくある病気です。
軽度であれば足裏が脱毛し、その部分が赤く腫れたり白いタコができたりする程度ですが、その部分が細菌感染を起こして悪化することもあるのです。
そうなると、潰瘍や膿瘍ができる事もあります。
ソアホックが重度になると、痛みが原因であまり動かなくなり食欲も落ちてきます。
初期症状の赤く腫れたり白いタコが出来る症状は、肉球と間違えられやすいです。基本的にうさぎには肉球がないため、このようなものができていれば早めに動物病院へ受診するようにしましょう。
ソアホックの予防方法
- ケージには緩衝材を敷いておく
- フローリングは滑らないようにマットなどを敷く
- 肥満には気をつける
- 足裏はこまめにチェックする
- ストレスを取り除く
ソアホックの予防方法は主に上記の5つです。
できるだけ足裏に負担がかからないような生活を心がけるようにしましょう。
また、よくあるのが爪が長くなっているのに放置をしている場合です。
爪切りを飼い主さんが一人でするのが難しいという場合、うさぎの診察が可能な動物病院へ行くと切ってもらうことができます。
また、稀にですがトリミングサロンでもうさぎの爪切りをしてくれるところがありますよ!
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肉球のないうさぎを飼育する際の注意点
- 柔らかい床材を敷く
- 嫌がるのに足裏を無理矢理見ようとしない
肉球のないうさぎを飼育する際の注意点は上記のとおりです。
それぞれ詳しく説明していきますので、チェックしましょう!
柔らかい床材を敷く
うさぎの足の裏は毛で覆われているため、ツルツルとした床では滑りやすく負担になってしまいます。
ウサギの足への負担を減らすためにも、フローリングの場合はクッションフロアやタイルカーペットなど柔らかい床材を上から貼るなどして、対策をしてあげましょう。
嫌がるのに足裏を無理矢理見ようとしない
うさぎに肉球があるかどうか確認したくて、無理矢理足裏を確認するのはNGです。
元々うさぎは抱っこされることを嫌がる動物です。激しく嫌がる子もいて、危険ですので辞めてあげましょう。
ソアホックなど足の異常を確認したい場合は、うさぎがリラックスしているときにチェックするように心がけてください。
まとめ
ほとんどのうさぎには肉球が付いていませんが、中にはある子もいます。
肉球が無いからと言って異常なわけではありませんので、安心してくださいね。
また、反対にある場合でもおかしなことではないので特に気にする必要はありません。しかし、これまで肉球がなかったのに出てきたという場合は要注意です。
「ソアホック」という肉球に似た皮膚炎を発症している可能性もあるので、早めに動物病院へ受診するようにしましょう!