うさぎのマフマフ(肉垂)ってなに?できる理由、病気のリスクも!
うさぎのマフマフはご存知でしょうか?
うさぎの喉付近を見ると、モコモコとした膨らみを見つけた事がある方もいらっしゃるかと思います。
- この膨らみは何?
- 病気なのかな…
- まさか腫瘍?!
などと、心配になったことはないでしょうか?
そこで、今回はうさぎのマフマフについて、出来る理由や病気のリスクについて解説していきます。
マフマフの正体とは?2つの理由!
- 冬を無事に越すためのエネルギー現としての役割
- 出産に必要なエネルギーを蓄えている
うさぎのマフマフは別名「肉垂(にくだれ・にくすい)」と言います。
マフマフが出来る理由は「冬を無事に越すためのエネルギー現としての役割」と「出産に必要なエネルギーを蓄えている」と言われています。
それでは、それぞれの役割について詳しく見ていきましょう。
冬を無事に越すためのエネルギー源としての役割
冬になると自然界では食料が乏しくなります。そこで食料が十分に捕獲できていなくても大丈夫なようにエネルギー現としてマフマフを蓄えるのです。
家で飼育されるうさぎは、食料に困らないためマフマフは必要ありませんが、野生の頃の名残でマフマフができます。
冬になると、マフマフが大きくなる子も珍しくはありませんよ!
出産に必要なエネルギーを蓄えている
人が妊娠したときに、栄養補給をして太りやすくなるようにうさぎにも同じような現象が起きている事が考えられています。
その現象の一つがマフマフです。
また、うさぎは妊娠すると巣を作りますが、マフマフは巣作りの材料にもなるのです。
マフマフはみんなにできるわけではない!
- メスにできてオスはできない
- 目立ちにくい品種がある
- 食生活も影響している
- 避妊手術をすると目立ちにくい
マフマフはどのうさぎでも出来るというわけではありません。まず、オスにはできずメスのみにできます。
うさぎのマフマフは早くて生後1年、遅くても2~3年で目立つようになる子が多いです。
メスの場合でも生涯できないうさぎもいるので「うちの子はマフマフができない!」と心配する必要はないですよ。
また、血統によっても違いがあります。例えばネザーランドドワーフのような小型品種の場合は目立ちにくいと言われています。
さらに、避妊手術をするとできない・小さくなると言われているのですがこれは明確な事実が無いため確定することはできません。
しかし、うさぎの避妊はがんなどの病気のリスクを低下させるメリットがあるので、検討しておくことをおすすめします。
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マフマフの正常範囲の大きさについて
うさぎのマフマフは大きすぎなければ、正常な生理現象なため心配する必要はありません。
マフマフの大きさは個体差がありますが、例えば大きすぎて毛づくろいなどができないというほど大きくなっていなければ、トラブルが発生している可能性も考えられるので要注意です。
マフマフが大きくなった時の注意点と病気のリスク
- 毛づくろいができないほど大きい
- 食糞ができないほど大きい
ウサギのマフマフが上記2つに当てはまるほど大きくなっている場合は、要注意です。
毛づくろいができなくなった場合、清潔な体毛を保つことができなくなってしまい、毛並みが悪くなります。
また、食糞ができなくなると残ったうんちが身体に付着してしまうこともあります。
では、マフマフが大きくなってしまった場合、どのような病気のリスクがあるのか見ていきましょう。
皮膚炎
うさぎのマフマフは肥満などが原因で巨大化することがあります。
巨大化したマフマフが首周りの皮膚と重なると「ヒダ」ができて、湿気が発生し細菌が繁殖しやすい環境になるのです。
結果、湿性皮膚炎を起こしやすくなります。
子宮がんのリスク
マフマフが巨大化すると「腫瘍?」と心配になるかと思いますが、基本的にはその心配はありません。
しかし、ウサギのマフマフが大きくなるのは「未避妊」の子が多く、避妊をしていない子はほとんど子宮がんになると言われているほど多いので、日頃から健康チェックは欠かさないようにしましょう。
まとめ
マフマフは、ほとんどの場合は病気の可能性が低いものです。
しかし、マフマフが巨大化することによって毛づくろいや食糞ができなくなるといったトラブルが発生することがあります。
皮膚炎になる恐れもあるので、あまりにも大きくなっているようであれば動物病院へ行くようにしましょう!
また、避妊手術をしたり日頃から肥満に気をつけていれば、巨大化のリスクも低くなるので、心がけてくださいね。