愛犬にイボが!皮膚組織球腫になった体験談。発見から完治までの2ヶ月(腫瘍写真あり)
ペットに病気や怪我が見つかったら、どのように治療して見守るのが最善か悩みますよね。それに動物は自分で「痛い」と言葉で訴えることは出来ませんから、些細な変化も心配することがあるかと思います。
そこで今回は「愛犬が皮膚組織球腫になった体験談」を綴っていきます。もしも同じ病気や症状で悩む方がいれば、参考にしていただければ幸いです。
皮膚組織球腫とは?
皮膚組織球腫(ひふそしちきゅうしゅ)とは、犬の皮膚にできる腫瘍です。
腫瘍と聞くと命に関わるものなのかと心配されるかと思いますが、多くは良性の腫瘍であり、時間が経つと自然退縮していきます。
2、3歳の若いわんちゃんに発生が多く、原因は明らかになっていません。
皮膚組織球種の症状としては、ピンク色・赤色の腫瘍の発生です。
腫瘍自体は毛は生えておらずツルっとしたもので、急速に大きくなることが特徴として挙げられます。
犬種や体の大きさによって異なりますが、多くは2cmほどまで成長する腫瘍です。発生部位は顔・足・足先・耳・体と全身に見られます。
皮膚組織球腫の体験談
実際に「皮膚組織球腫」と診断された体験談をお話ししていきます。
我が家で飼っているのはロングコートチワワの男の子。
皮膚組織球腫が見つかった当時は3歳半でした。
※ここから皮膚組織球種の写真が出てきます。閲覧に注意してください※
2020年8月24日─イボ発見
2020年8月24日、鼻の上に小さなデキモノがあるのを見つけました。
以前も体にニキビのようなイボが出来て、すぐ治っていったので今回もすぐに治るだろうと見守っていました。
しかし、1週間後。
イボはなくなるどころか、少しずつ大きくなっていきました。
この時にはピンク色のドーム状のイボがくっきり見えるようになりました。
すぐに病院に連れていきたかったのですが、この頃私は高熱が出てしまい家から出られない状態に…。一人暮らしでペットを飼うことの大変さを改めて思い知らされました。
食欲もある、排泄物もいつも通り、部屋ではおもちゃを追いかけ回して遊ぶ。
イボ以外はいたって通常通りだったので、私の風邪が治ってから動物病院に連れていくことに決めました。
2020年9月12日─かかりつけの動物病院へ
かかりつけの動物病院では、イボが大きくなる過程の写真を見せながらお話ししました。
「まだ3歳と若いので、きっと良性のイボだとは思うけれど。
この状態に類似した悪性腫瘍もあるので、念のため検査をしましょう」
獣医さんからはこのようにお話しをされて、早速検査に。
腫瘍の細胞を詳しく見るため、腫瘍自体に注射針を刺して細胞を採取する検査でした。
注射針を刺すので鼻の先から少し出血…。心なしか「痛いよ」と訴えているような顔をしていたので、代わってあげたい気持ちが加速しました。
帰宅後は特に変わった様子もなく、ごはんをモリモリと完食。
ただ病院で疲れたのか、この日はすぐに寝ていました。
「出血した部分を気にしていたら触らせないようにしてください」と獣医さんに言われていたので見守っていましたが、特に気にする素振りもなく夜には血が固まってかさぶたになっていました。
検査の結果は1週間後。
変わった様子はないけれど、悪性の可能性もあるので心配で心配でたまりませんでした。
2020年9月19日─検査結果が電話で
動物病院から電話をいただき、検査結果を聞きました。
「細胞を調べたところ、悪性ではありませんでした。おそらく皮膚組織球種というものなので経過を観察してもしずっとイボが取れないようでしたらもう1回来てください」とのことでした。
ひとまず悪性ではないことに安心。
このまま経過観察することになりました。
2020年9月30日─かさぶたが取れた!
この日ふと愛犬の鼻先を見ると、かさぶたが取れていました…!
とはいえまだ腫瘍の跡はくっきり残っているので、自然退縮を期待して引き続き経過観察。
イボの周りの毛は生えてこず…このまま鼻先だけ毛がないのかなと心配しながらも、当の本人はイボなんて気にしていない様子で、いつも通りの生活を送っていました。
2020年10月10─完治!
かさぶたが取れてから10日ほどすると、腫瘍の跡が消えました。
脱毛していた部分も少しずつ毛が生えて、ぱっと見は元どおりの姿に。
念のため動物病院に連絡をすると、「よかったです!稀に再発することがあるのでまた何かあればご相談ください」とのことでした。
今回我が家の愛犬は良性の皮膚組織球腫で約2ヶ月で完治(完全に毛が生えてくるまでは2ヶ月半ほど)しましたが、中には悪性の場合もあるようです。
愛犬に異常が見られた際には、かかりつけの動物病院で診てもらってくださいね。
この記事が「愛犬が皮膚組織球腫と診断されて心配」という飼い主さんの参考になれば幸いです。
愛犬の様子をよく観察すること
犬の健康を守るには、毎日様子を見て、変わったことがないかチェックすることが大切です。その時なにか異常があれば写真を撮って記録しておくことをおすすめします。病院で診てもらう際の大事な資料となりますからね。
愛犬の身に何かあると思わず焦ってしまいがちですが、冷静に対処をして健康管理をしてあげましょう。
また何か起こった時のために、かかりつけの動物病院をつくっておくこともおすすめします。すぐに相談や診察ができる体制をつくっておきましょう。
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