犬に「おいで」と声をかけても来ない…呼び戻しを覚えさせるコツとは?

名前を呼んでも、おいでと声をかけても、愛犬がそばにきてくれないという話はよく聞くもの。どうやっても難しい!と感じることから、諦めてはいませんか?
しかし、諦めるのはまだ早いです!
まずは「おいで」や「カム」など言葉を伝えても、犬が呼び戻ってくれない理由を考えて対策をするのがいいでしょう。
呼び戻しは犬の大切なしつけの一つです。外に出た際などの事故防止やトラブル防止にもなりますから、呼び戻しはいわば「犬を守るためのしつけ」です。大切なわんちゃんを守るためにも、呼び戻しのコツを覚えて、マスターしていきましょう!
「おいで!」を聞いてくれない理由

呼び戻しを聞かない理由をとして考えられるのは、「行ってもいいことが起こらない」と認識しているから。
犬はとても頭のいい動物です。過去の記憶からメリットを見出せず、無視しているのかもしれません。
例えば、
- ついていったら病院で注射をされた
- せっかく遊んでいるのを中断させられた
- 怒られた
- 無理やり爪を切られて痛い思いをした
など、嫌な記憶があれば呼んでも来なくなりますよね…
では、どうすればいいのでしょうか?
呼ばれて行くといいことがあると覚えさせる

嫌な記憶を完全に払拭をするのは難しいかと思いますが、来ることで「いいことがある」と覚えさせるといいでしょう。
例えば、
- 来たらおやつをご褒美としてあげる
- 高く優しい声で褒めて、なでてあげる
- お気に入りのおもちゃでたくさん遊んであげる
など、来るとこんなメリットがあるんだ!と、犬自身に覚えてもらうことから始めてみましょう。
「おいで」を理解していない可能性も

ただ、中には「おいで」という言葉を理解していない犬もいるでしょう。
例えばご家族で一匹のわんちゃんを飼っているとすると、お母さんは「◯◯くん!」と呼び、お父さんは「おいで!」と呼び、娘さんは「カム!」と呼ぶ。そうすると何が正しいのか分からなくなることがあります。
ですので、呼び戻しの合図は統一させておくのがいいでしょう。
呼び戻しのしつけ方法

はじめは家の中で行ってみてください。
少し離れた場所から合図としての言葉を発して、呼び戻しを行う。
慣れてきたら、ゆったりと落ち着いている時や、おもちゃに夢中になり興奮している時など様々なシチュエーションで呼び戻しを行い、覚えさせましょう。
それで、合図に従って来てくれたらご褒美として犬用おやつを。
またおやつだけではなく、「いい子だね」「よく来てくれたね」と、飼い主さんもわんちゃんと一緒に喜ぶといいでしょう。「飼い主さんも喜んでいる!」と犬が認識して、しつけの時間も楽しく過ごせるはずですよ。
信頼し合える関係になるために

犬と一言で言っても、みんなそれぞれ個性があり性格が違います。ですので、今回ご紹介したコツなどを参考にして、おうちのわんちゃんに合った方法で教えてあげてくださいね。
愛犬を守るということはもちろんのこと、呼び戻しができるということは信頼関係が築けている証でもあります。わんちゃんとの絆を大切にして、楽しんでしつけを行いましょう。