犬の正しい首輪とハーネスの選び方!メリット・デメリットを解説
犬のお散歩に欠かせないアイテムといえばリード、そして「首輪」か「ハーネス」。
首輪とハーネスのどっちを選ぶかは、愛犬の犬種や性質、健康状態によって判断することが大切です。
首輪とハーネスにはそれぞれメリット・デメリットがあるので、大切な愛犬のために正しく選んであげたいですね。
そこで今回は、「首輪とハーネスのメリット・デメリット」「犬のための正しい首輪とハーネスの選び方」について解説します。
首輪とハーネスのメリット・デメリット
お散歩中のワンちゃんの可愛い首輪や、スタイリッシュなハーネスを見かけると、愛犬にもつけてみたくなりますよね。
しかし犬の首輪とハーネスにはメリット・デメリットがあるため、ファッション性だけで選ぶのはお勧めできません。
首輪かハーネスのどっちを選ぶかは、メリット・デメリットを理解したうえで愛犬の犬種や性質に合わせて判断しましょう。
首輪とハーネスには、次のようなメリット・デメリットがあります。
首輪のメリット・デメリット
犬に首輪をつけるメリットは、以下のようなものです。
- 拾い食いを防止しやすい
- 簡単に装着したり外したりできる
- 鑑札や迷子札をつけられるので、万が一のときに安心できる
- 犬の動きをコントロールしやすく、散歩中のしつけがしやすい
対して、犬の首輪には以下のようなデメリットがあります。
- 強く引っ張ると、首に負担がかかる
- 首から抜けたり外れたりして、脱走する危険がある
とくに鼻ぺちゃ犬(短頭種)は呼吸器系が弱いため、首輪をつけると首への負担が大きくなります。
また「首輪が抜ける・外れる」のも非常に危険で、「脱走して走り出した愛犬が、間一髪で事故を免れた」というケースも少なくありません。
ハーネスのメリット・デメリット
犬にハーネスをつけるメリットは、以下のようなものです。
- 首を締めつけることがない
- 犬にかかる力が分散されるため、体への負担が少ない
- 胴体をしっかり固定できるので、首輪より体から外れにくい
対して、犬のハーネスには以下のようなデメリットがあります。
- 装着に時間がかかる
- 拾い食いを防止しにくい
- 犬の動きを制御しにくいので、引っ張り癖がつくことがある
ハーネスは犬が思い通りに動きやすいため、たやすく拾い食いができてしまいます。
愛犬が散歩中に危険物を拾い食いしてしまうと、体調不良や内臓損傷など命に危険が及ぶことも。
またハーネスは首輪より外れにくい構造ですが、足の短い犬種は外れるケースもあるので注意しなければいけません。
次は、「犬のための正しい首輪とハーネスの選び方」を見ていきましょう。
犬のための正しい首輪とハーネスの選び方
愛犬には首輪かハーネスか、どっちを選べばいいのか迷うこともあるかもしれません。
以下のような愛犬は、ハーネスより首輪が使いやすいでしょう。
- 足の短い犬
- 拾い食いの癖がある犬
- 比較的、性格が大人しい犬
- 呼吸器系の弱い鼻ぺちゃ犬(短頭種)ではない犬種
対して、以下のような愛犬にはハーネスが向いているといえます。
- 鼻ぺちゃ犬(短頭種)
- 首が細く、体が小さな犬種
- 気管が弱くなったシニア犬
愛犬の犬種や大きさや性質、健康状態などによって、首輪かハーネスかの判断が難しい場合は獣医師や専門家に相談することをお勧めします。
次は、「正しい首輪の選び方」について見ていきましょう。
正しい首輪の選び方
愛犬の首輪の選び方は、犬種や体の大きさ、性質やお散歩のしつけが終わっているかどうか、などで異なってきます。
犬の首輪の選び方の重要ポイントは以下のとおりですので、参考になさってくださいね。
1:愛犬に適したサイズを選ぶ
座らせた状態で、耳の付け根のうしろとアゴの付け根を一周させて測り、その長さに1cm程度プラスしたもの
2:愛犬に配慮した素材のものを選ぶ
首輪は、布性、合成素材、ナイロン製、革製、金属製などさまざまな素材のものがあるため、つけ心地がよく犬種に適したもの
3:首輪のタイプを選ぶ
犬の首輪には日常的に使うタイプとトレーニング用のタイプがあるが、ふだん使いなら「ベルト(バックル)タイプ」か、ワンタッチで装着できる「クイックタイプ」がお勧め
4:耐久性に優れたものを選ぶ
散歩中の首輪の破損は愛犬の命を危険にさらすため、耐久性に優れた安全性の高いものを選び、常に強度をチェックする習慣をつけ、劣化する前に新しいものに交換する
正しいハーネスの選び方
ハーネスの選び方も、愛犬の犬種や体格、性質などを考慮したうえで正しく判断する必要があります。
犬のハーネスの選び方の重要ポイントは、以下のとおりです。
1:愛犬に適したサイズを選ぶ
立たせた状態で「胴まわり(前足の付け根のうしろの最も太い部分)」を計測する
「胸まわり」の計測が必要な商品の場合は、ショップのサイズ表で測り方を確認する
2:タイプを選ぶ
ハーネスは大きく分けて以下の3種類なので、愛犬に合ったタイプを選ぶ
- 8の字型=首にかけるタイプで、大型犬や引っ張り癖のある犬に適している
- H型=両肩を通すタイプで、呼吸器が弱い犬や、小型犬、シニア犬に適している
- ベスト型=ファッション性にこだわったタイプで耐久性も強くないため、大型犬や力の強い犬には適していない
3:素材や耐久性を確認して選ぶ
ハーネスの素材もさまざまであり耐久性も異なるため、とくに劣化しやすい素材を理解しておき、日ごろからこまめに強度をチェックする
首輪・ハーネスは愛犬に適したタイプを選んであげよう
首輪もハーネスも、それぞれメリット・デメリットがありますが、どっちも大切な愛犬の命を守ってくれる重要なアイテムです。
首輪もハーネスも毎日愛犬の体につけるものなので、サイズがぴったりでつけ心地が良く、耐久性に優れているものを選んであげましょう。
また首輪とハーネスのどっちかひとつを選ぶのではなく、両方用意しておき、お出かけの際などにはダブルリードで使用すると、より安全に愛犬と楽しむことができますよ。