猫は言葉を理解してる?名前を呼ぶと返事する猫としない猫の特徴

愛猫の名前を呼んだとき、振り返って鳴き声で返事をしてくれる猫もいれば、全く反応しない猫もいますよね。 猫が名前を呼んでも返事をしないと「言葉を理解していないのかな?」「愛情が足りないのかも」と心配になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。 実は猫の言葉の理解度や反応の仕方には個体差があり、返事をしない理由もさまざまです。
そこで今回は、「猫の言葉に対する理解力」や、「名前を呼ぶと返事する猫の特徴」「返事をしない猫の特徴」についてご紹介します。
猫は言葉を理解しているの?
猫は犬ほど人間の言葉を理解する能力は高くないとされていますが、実際には飼い主さんの声や単語をある程度理解しています。 特に毎日聞いている自分の名前や、「ごはん」「おやつ」などの猫にとって重要な言葉は覚えていることが多いです。 しかし、猫が言葉を理解していても、必ずしも返事をするとは限りません。 猫が言葉を理解していながら返事をしない理由には、以下のようなものがあります。
- 独立心が強く、呼ばれても応じる必要性を感じない
- その時の気分や体調によって反応が変わる
- 聞こえているが、他のことに集中している
- 年齢や性格によって反応の仕方が異なる
- 飼い主さんとの関係性や信頼度が影響する
- 警戒心が強く、慎重な性格である 猫は犬と違い、群れで生活する動物ではないため、飼い主さんに対する服従心よりも自分の意志を優先する傾向があります。
次は、「名前を呼ぶと返事する猫の特徴」を見ていきましょう。
名前を呼ぶと返事する猫の特徴

愛猫が名前を呼ぶと返事をしてくれると、コミュニケーションが取れているようで嬉しいですよね。 以下のような特徴を持つ猫は、名前を呼ぶと返事をすることが多いです。
社交的で人懐っこい性格
社交的で人懐っこい性格の猫は、飼い主さんとのコミュニケーションを積極的に取ろうとします。 このような猫は人間との関わりを楽しんでおり、名前を呼ばれると喜んで返事をすることが多いです。 人懐っこい猫の特徴として、以下のような行動が見られます。
- 飼い主さんの後をついて回る
- 膝の上に乗りたがる
- 頭や顎を撫でられるのが好き
- 来客にも興味を示し、近づいていく 社交的な猫は、名前を呼ばれると「ニャー」「ニャン」といった鳴き声で返事をするだけでなく、尻尾を立てて近づいてくることもあります。
子猫の頃から人間と密接に過ごした猫
子猫の頃から人間と密接に過ごした猫は、人間の言葉や行動パターンをよく理解しています。 特に生後2〜7週齢の社会化期に十分に人間と触れ合った猫は、人間とのコミュニケーションが得意になる傾向があります。 このような猫の特徴は以下の通りです。
- 人間の声のトーンや表情を読み取るのが上手
- 飼い主さんの日常的な行動パターンを覚えている
- 名前だけでなく、簡単な指示も理解することがある
- 飼い主さんの感情の変化に敏感に反応する 早期から人間と過ごした猫は、名前を呼ばれると振り返ったり、鳴き返したりする反応を示しやすくなります。
おしゃべり好きな品種
猫の中には、遺伝的におしゃべり好きな品種があります。 以下のような品種の猫は、名前を呼ぶと返事をする確率が高いです。
- シャム猫=非常によく鳴き、人間との会話を楽しむ
- オリエンタルショートヘア=活発で社交的、鳴き声でコミュニケーションを取る
- メインクーン=優しい鳴き声で返事をすることが多い
- アビシニアン=人懐っこく、飼い主さんとの交流を好む これらの品種の猫は、名前を呼ばれると様々な鳴き声で返事をし、まるで会話をしているように感じられることもあります。
次は、「名前を呼んでも返事をしない猫の特徴」を見ていきましょう。
名前を呼んでも返事をしない猫の特徴

名前を呼んでも返事をしない猫がいても、決して愛情不足や理解不足というわけではありません。 以下のような特徴を持つ猫は、名前を呼んでも返事をしないことが多いです。
独立心が強く、マイペースな性格
独立心が強くマイペースな性格の猫は、飼い主さんに呼ばれても自分のタイミングで行動します。 このような猫は愛情深く飼い主さんを慕っていても、呼ばれたからといってすぐに反応する必要性を感じていません。 独立心の強い猫の特徴は以下の通りです。
- 一人の時間を大切にし、適度な距離感を保つ
- 甘えたい時は自分から近づいてくる
- 無理やり構われることを嫌う
- 自分のペースで生活することを好む このような猫は名前を呼んでも耳をピクリと動かすだけで、振り返らないことがありますが、実はしっかりと聞いています。
警戒心が強く、慎重な性格
警戒心が強く慎重な性格の猫は、突然名前を呼ばれても即座に反応しないことがあります。 特に保護猫や野良猫出身の猫は、人間に対する警戒心が強く、信頼関係を築くのに時間がかかる傾向があります。 警戒心の強い猫の特徴は以下のようなものです。
- 新しい環境や変化に敏感に反応する
- 隠れ場所を確保していないと不安になる
- 飼い主さん以外の人には近づかない
- 大きな音や急な動きを嫌う このような猫は時間をかけて信頼関係を築くことで、徐々に名前に反応するようになることがあります。
シニア猫や聴覚に問題がある猫
年齢を重ねたシニア猫や、聴覚に問題がある猫は、名前を呼んでも反応しないことがあります。 以下のような場合は、聴覚の問題を疑う必要があります。
- 普段よく反応していた猫が急に反応しなくなった
- 大きな音にも反応しない
- 睡眠中に名前を呼んでも起きない
- 鳴き声が以前より大きくなった このような症状が見られる場合は、獣医師に相談して聴覚検査を受けることをお勧めします。
猫とのコミュニケーションを深めるコツ

名前を呼んでも返事をしない猫でも、愛情を感じていないわけではありません。 猫それぞれの性格や特徴を理解し、適切なコミュニケーション方法を見つけることで、愛猫との絆をさらに深めることができます。 返事をする猫もしない猫も、それぞれの個性を受け入れて、猫のペースに合わせた愛情表現を心がけることが大切ですね🐱