犬のストレスや不安を解消、克服する方法!ストレスの原因も解説
日々の生活では大なり小なりストレスを感じるものですが、犬だって例外ではありません。愛犬が問題行動を起こしたり体調を崩したりする原因のひとつにストレスがあります。愛犬がストレスや不安を感じている場合、飼い主さんはすぐに気づいて早めに対処することが大切です。
今回は、「犬のストレスの原因」や「犬のストレスサイン」、「犬のストレスや不安を解消、克服する方法」について解説します。
犬のストレスの原因
愛犬に心身の不調が起こるときは、ストレスが原因であることが多いものです。犬のストレスの原因として考えられるものは、大きく分けて4種類です。愛犬のストレスを解消するためには、何が原因なのかを見極めることが大切です。
犬の心身に悪影響を及ぼすストレスの原因は、主に以下の4つです。
物理的なストレス
犬のストレスの原因として、まず挙げられるのは環境などの物理的な刺激です。たとえば、「暑すぎる」「寒すぎる」など快適ではない環境に犬はストレスを感じます。また、感覚が鋭敏で繊細な犬にとって、騒音や眩しすぎる光もストレスの原因になります。
心理的なストレス
犬は、緊張や不安、恐怖などの心理的ストレスに大きな影響を受けやすいです。犬が心理的ストレスを感じやすいのは、以下のような状況です。
- 苦手な場所(病院など)に行く
- 留守番の時間が長くなる
- 散歩や遊びの時間が短くなる
- 家族が不安な気持ちを抱えている
- 家族のケンカなどで家庭内がピリピリしている
化学的なストレス
犬のストレスの原因として、化学的なストレスも挙げられます。目や鼻に影響を与える化学物質による刺激で、アルコール、タバコ、洗剤、芳香剤などが原因となります。犬は特に嗅覚が優れているため、強いニオイの物質から受けるストレスは大きいです。
生理的ストレス
犬のストレスの原因として、生理的なものも犬に大きなダメージを与えます。具体例は以下のとおりです。
- 飲み水が新鮮ではない
- フードの質や量が適切ではない
- トイレが不衛生
- 体や被毛のお手入れがされていない
次は、犬の「ストレスサイン」について見ていきましょう。
犬のストレスサイン
犬がストレスを抱えているときに態度や行動で示す「ストレスサイン」を知っておくことは重要です。犬の「ストレスサイン」は、ストレスのレベルによって変化します。
軽度のストレスサイン
軽度のストレスサインは以下のようなものですが、明らかな異常行動とは感じられないため気づきにくいかもしれません。
- 何度もあくびをする
- しっぽを丸くする
- 耳を倒す
- 体をなめたり掻いたりする
- 視線を合わせない
中度のストレスサイン
中度のストレスサインは、犬がストレスにさらされ続けると以下のような問題行動となって現れます。
- 吠え続ける
- 手足をなめ続ける
- うなったり歯をむいたりする
- 軽くかみついてくる
- お漏らしをする
愛犬が上記のストレスサインを出している場合、環境を改善するほか獣医師の診察を受けることをおすすめします。
重度のストレスサイン
犬が重度のストレスを感じている場合、以下のような危険なストレスサインが現れます。
- 荒い呼吸を続ける
- ヨダレや震えが止まらない
- 物を破壊する
- 血が出るくらい自身のシッポや手足を噛む
- 炎症になるくらい体の一部をなめ続ける
- 食欲不振、嘔吐、下痢
- 同じ行動を続ける
愛犬が上記のような重度のストレスサインを出している場合は、ためらわず動物病院を受診しましょう。
犬のストレスや不安を解消、克服する方法
愛犬のストレスや不安を解消、克服させるためには、以下のような方法で対処しましょう。
環境を改善しストレス要因を少なくする
犬のストレスの原因は主に4種類と先述しましたが、その多くは以下の改善方法で軽減できます。
- 愛犬が快適に過ごせるように温度やニオイに配慮する
- 十分な運動や遊び、スキンシップを取る
- 家庭内の空気をピリピリさせない
- 適切なフードを与える
- 衛生的な環境を整える
- お手入れを怠らない
愛犬のストレスや不安を解消するために、飼い主さんはできる限り上記の対処をしましょう。
噛むオモチャや犬用のガムを活用
愛犬のストレスや不安を解消、克服するために、本能的に噛む行為が大好きな犬に「噛ませる」ことも有効です。犬用のガムや噛むオモチャを噛むことで、ストレスや不安を軽減できます。安全性を重視し、愛犬の好みに合ったものを選びましょう。
状況によって特別なご褒美を与える
愛犬のストレスや不安を解消、克服する方法として、特別なご褒美を与えることも有効です。例えば、動物病院が苦手な愛犬には、診察前にとっておきのオヤツを与えると、一時的に恐怖や不安を紛らわせることができます。診察後にもご褒美を与えることで、「病院に行くと良いこともある」と学習させることができます。
不安を軽減するサプリ
犬の不安を緩和し、リラックスさせる効果が期待できるサプリの使用も検討してみましょう。ただし、犬用のサプリには添加物が含まれている商品もあるため、愛犬に与える際は、まず獣医師に相談することをおすすめします。
犬のストレスの原因を見極めよう
犬はストレスを感じやすいため、さまざまなストレッサー(ストレスの原因になる刺激)で体調不良や問題行動を起こすことがあります。飼い主さんは愛犬が出すストレスサインを見逃さないように、日ごろからスキンシップや見守りを怠らないようにしましょう。愛犬がストレスを感じているようなら原因を見極めて取り除くことが大切ですが、体調を崩している場合は早めに動物病院を受診しましょう。