愛猫が迷子になったらどうする?適切な捜索方法と逸走防止策を解説
猫と生活していると、ふいに愛猫の姿が見えなくことがあります。
通常なら自宅のどこかにいるはずですが、窓やドアの締め忘れによる脱走が発生するケースもあります。
「愛猫が逃げてしまった」「迷子にさせてしまった」とパニックに陥るかもしれませんが、そんなときこそ冷静に対応しなければなりません。
そこで今回は「愛猫が迷子になったらどうする?」というテーマで、愛猫が逸走(逃げること)した場合の対応方法を解説します。
猫は俊敏で動きが早いため、一度逃げてしまうと捕獲がとても困難です。
猫が逃げ出さないための逸走防止策も合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
愛猫が迷子になったときに取るべき行動とは?
愛猫が迷子になったときは、以下の手順で行動するのが適切だといわれています。
1.自宅のなかや周辺を探す
愛猫の姿が見えなくなったら、まずは自宅のなかを再度探してみましょう。
家具の隙間などで眠っている場合だと、飼い主が見落としている可能性もあるからです。
自宅内で見つからないときは、自宅の周辺を探します。
猫は脱走してから数日(2~3日)の間は、自宅周辺で隠れていることが多いようです。
怒鳴り声や走りながらの捜索は猫をビックリされてしまうため、いつも通りの声色と大きさで呼びかけるようにしましょう。
この際、愛猫が好きなおやつなどを持参すると、見つけたときに捕獲しやすくなります。
2.警察や保健所などの関係機関に連絡する
いくら探しても愛猫が見つからないときは、警察や保健所などの関係機関に連絡を入れておきます。
連絡した時点ですでに保護されている可能性もありますし、保護した親切な方が問い合わせしてくれるかもしれません。
また、近隣の動物病院に連絡しておくのもおすすめです。
考えたくはありませんが、脱走した際にケガを負っている可能性もあります。
その場合、動物病院へ連れてこられているケースもあるため事前に連絡しておきましょう。
3.捜索ポスターの作成や近隣住民への聞き込みをする
自宅内やその周辺の捜索、関係機関への連絡をおこなっても見つからないときは、捜索ポスターの作成・近隣住民への聞き込みなどをおこないます。
捜索ポスターには猫の写真と名前や年齢などの特徴、飼い主の連絡先などを記載します。
部数は任意となりますが、数百枚単位で準備しておくのがおすすめです。
近隣住民への聞き込みは、実際に猫の写真を見せながらおこなうのが効果的です。
聞き込みをする際は、脱走した日時・猫の名前と特徴を忘れず伝えましょう。
近年ではSNSを通じて迷い猫を捜索する方法もあります。
瞬時に情報が拡散されるため発見につながりやすいというメリットはありますが、飼い主自身の個人情報をどこまで開示するかなどの問題もあるため、慎重におこないましょう。
4.捕獲する
愛猫を発見したら、慌てず落ち着いて捕獲します。
猫が興奮していなければ、大好きなおやつやおもちゃを利用して捕獲するのが有効です。
しかし猫が興奮状態にあるときは少しずつ距離を詰めるようにし、エサなどを置いて様子をみます。
飼い主が近づいても逃げるようであれば、捕獲機を活用する方法もあります。
捕獲機は保健所や動物病院から借りることもできますが、素人では扱いが難しいです。
そのため捕獲機を利用する際は、可能であれば取り扱いに長けた人にお願いするのがおすすめです。
5.捕獲したら病院へ連れていく
愛猫を捕獲したら、必ず動物病院で健康状態をチェックしてもらいましょう。
数時間程度の脱走でもどこかケガを負っているかもしれません。
それが数日~数週間などの期間になればなおさらです。
ノミ・ダニに寄生されている可能性もあるため、ケガをしていなくても、必ず獣医師による診察を受けましょう。
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愛猫が迷子にならないために飼い主ができる対策
愛猫が迷子にならないよう、飼い主ができる逸走防止策をご紹介します。
どれも難しいものではありませんので、ぜひ取り入れてみてください。
首輪をつける
首輪に猫の名前や飼い主の連絡先などの情報を記載しておくことで、仮に逃げ出してしまった場合でもすぐに見つけられます。
また、首輪に鈴などの音が鳴るものをつけていれば、愛猫がどこにいるのかを瞬時に把握できるため、逸走防止策としても効果的です。
マイクロチップを活用する
令和4年6月1日より、猫や犬などを飼育する場合、マイクロチップの装着が義務付けられました。
マイクロチップには所有者(飼い主)の情報が登録されているため、逸走した際もすぐに飼い主の確認ができます。
マイクロチップの装着に補助金を出している自治体もありますので、一度確認してみるとよいでしょう。
ドアや窓の周辺に猫が近づけないようにする
猫は少しだけ開いているドアや窓から逃げ出すことが多いです。
そのため、飼い主が洗濯物を干しているときや換気のために玄関ドアを少し開けているときなどは注意が必要。
ドアや窓を開かなければならない場合は、猫を別の部屋に移動される、一時的にケージへ入れる、ドアや窓との間に遮へいを作って通れないようにする、などの対策を取りましょう。
迷子猫は捕獲が難しいことを理解しておきましょう
猫は一度逃げ出すと捕獲がとても難しい動物です。
そのため、日頃から逸走防止策を講じておく必要があります。
外の世界で生活したことのない猫は、はじめての環境でとても怖い思いをするはずです。
愛猫にそんな思いをさせないよう、しっかりとした逸走防止策を心がけましょう。