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POSTED on 2023.05.23

犬に必要な予防接種は?ワクチンの種類や注意点について解説!

愛犬の命や健康を守るために必要な「予防接種」。
犬の予防接種といえば、「狂犬病ワクチン」が頭に浮かぶ人が多いのではないでしょうか。

犬の予防接種には「狂犬病ワクチン」のほか、危険な感染症を予防する「混合ワクチン」があります。
しかし「混合ワクチン」は種類などがわかりにくい、という飼い主さんもいるかもしれませんね。

そこで今回は、犬に必要な予防接種について「ワクチンの種類と接種回数」「ワクチン接種の注意点」について解説します。

犬のワクチンの種類と接種回数

「ワクチン接種」と呼ばれることもある、犬の「予防接種」。
「ワクチン」とは、病原体の感染予防や病気に対する免疫をつけるために接種するものです。

犬のワクチンは、「狂犬病ワクチン」「コアワクチン」「ノンコアワクチン」の3種類。

「コアワクチン」と「ノンコアワクチン」の接種は、複数の感染症を予防するワクチンを組み合わせて1度に行うため「混合ワクチン」と呼ばれています。

では、愛犬にはどのワクチンの予防接種が必要なのでしょうか。

まずは犬のワクチンの種類と接種回数について、重要度の高い順に詳しく見ていきましょう。

狂犬病ワクチン

狂犬病ワクチン接種とは、狂犬病予防法という法律ですべての犬に義務づけられている予防接種のため愛犬には必ず必要です。

狂犬病ワクチンは1年に1回接種することが定められており、自治体での「集合注射」もしくは動物病院で必ず接種しなければいけません。
近年は狂犬病が発生していない日本でこの予防接種が必要な理由は、近隣の国では狂犬病がまだ多く発生しているから。
発症すると死に至る確率が100%である狂犬病は、外国への旅行や輸入された動物が感染の原因になる可能性もないとはいえません。

飼い主さんは狂犬病の危険を理解し、必ず愛犬にワクチン接種を受けさせましょう。

狂犬病ワクチン接種を初めて受ける時期は、愛犬が生後91日以上になってから30日以内とされています。
また翌年からは1年に1回、4月1日から6月30日の間に受けるようにしましょう。

次は、すべての犬に強く勧められている「コアワクチン」について解説していきます。

コアワクチン

「コアワクチン」はすべての犬への接種を強く勧められているため、愛犬に必要な予防接種といえるでしょう。
混合ワクチンの「コアワクチン」は次のような犬の病気の予防に接種すべきとされています。

  • 犬ジステンパーウイルス感染症
  • 犬アデノウイルス2型感染症
  • 犬伝染性肝炎
  • 犬パルボウイルス感染症

上記の病気は、人畜共通感染症のなかでもとくに致死率が高く非常に危険な感染症です。
そのためドッグランやペットサロンなどでは、「コアワクチン」の予防接種を受けたことを証明できる犬のみが利用できる、という規定を設けている施設が少なくありません。

この証明書は愛犬が予防接種を受けた動物病院で発行されるので、施設を利用するときには忘れずに持参しましょう。

コアワクチンを愛犬に接種させる回数は、3年に1回でよいとされています。
ただし施設によっては1年に1回の接種証明を求められることもありますので、予め確認しておいたほうがよいでしょう。

ノンコアワクチン

「ノンコアワクチン」とは、犬パラインフルエンザや犬コロナウイルス、レプトスピラ感染症などを予防する混合ワクチンです。

「ノンコアワクチン」で予防する上記の感染症は、重症化すると犬の命にかかわることもありますが、発症率や危険性は飼育環境などによって異なります。
そのため「ノンコアワクチン」は、多頭飼いなどの飼育環境によって感染のリスクの高い犬に接種が勧められることがあります。

「ノンコアワクチン」の接種回数は、1年に1回とされています。
「ノンコアワクチン」の予防接種は愛犬のライフスタイルなどを獣医師に相談したうえで判断しましょう。

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ワクチン接種の注意点

愛犬の命を守るために必要な予防接種ですが、注意しなければならない点もあります。
愛犬にワクチン接種する際には次のような点に注意しましょう。

副反応

人の場合と同じで、犬のワクチン接種にも副反応のリスクがないとはいえません。
接種後の数時間は様子をよく見ておくようにし、愛犬に嘔吐や下痢、発熱、食欲不振のほか何か異変が起こったら、すぐに動物病院に連絡しましょう。

予防接種後の愛犬に異常が感じられたらすぐに獣医師に相談できるように、接種は午前中の早めの時間に済ませておくと安心です。

子犬の場合

子犬の予防接種は、生後6~8週ころが1回目のコアワクチン接種の目安と考えてください。
そのあとは、3~4週間ごとに2回目、3回目、とワクチン接種を行うのが一般的ですが、体力のない子犬の場合はとくに副反応などに注意しなければいけません。

子犬のワクチン接種のスケジュールは、愛犬の体調などを配慮したうえで獣医師に相談して判断しましょう。

予防接種日の体調

犬の予防接種は、接種する日の愛犬の体調にも注意が必要です。
持病などのない健康な犬でも、ワクチン接種後は、力が抜けたように弱ってしまうことが多いものです。

予防接種の予約をしている場合でも、愛犬の体調に不安が感じられたら接種の日時を変更したほうがよいでしょう。

また予防接種後は、愛犬の様子に変わったところがみられなくても長いお散歩や激しい運動、シャンプーなどは避け、なるべく静かに休ませてあげましょう。

愛犬のためにワクチン接種を

恐ろしい感染症のウイルスは、私たち人間や愛犬の身近に潜んでいます。
大切な愛犬が危険な感染症にかからないようにするため、また万が一感染した場合に重症化しないためにも予防接種は必要です。

狂犬病ワクチンはもちろんのこと、すべての犬に強く勧められている混合ワクチンは愛犬のライフスタイルなど獣医師と相談のうえ接種しましょう。

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うさぎが人間の食べ物で絶対に食べてはいけないものって?

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愛猫の健康を守る季節ごとのケアガイド

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