犬に餅を与えても大丈夫?喉につまる危険性やアレルギーは?
お正月料理の定番と言えば、お雑煮やおしるこなどのお餅料理ですよね。そこで「お正月を愛犬と一緒に楽しみたい」と思う方もいらっしゃるでしょう。
今回は、お餅を犬に与えても大丈夫なのか?ということについて解説していきます。与える前にぜひリスクや危険性をチェックしておきましょう。
犬はお餅を食べても大丈夫!でも…
原材料を考えると、犬にお餅を与えても問題ありません。
しかし、与えることでいくつか危険性があるため、基本的にお餅を愛犬に与えるのはおすすめしません。
下記でお餅を与えるのをおすすめしない理由を記載していますので、チェックしていきましょう!
犬にお餅を与えるのをおすすめしない理由は?
●おすすめしない理由1:喉につまる可能性がある
お餅を与えるのをおすすめしない1番の理由は、「喉につまらせる可能性があるから」です。
モチモチと伸びるお餅は美味しいですが、噛み切りづらく喉につまらせる恐れがあり、その結果窒息してしまうことも。
また犬はあまり咀嚼をせずに飲み込む習性があります。
そのためお餅を喉につまらせる可能性は人間よりも高いと考えましょう。
噛む力が弱くなっている老犬や、口の小さい小型犬には一層の注意が必要です。
●おすすめしない理由2:消化不良になる可能性がある
犬の体は人間と違って、穀物類を消化するための「アミラーゼ」という消化酵素をあまり持っていません。
そのため、餅を消化するのは苦手と言えましょう。
上記の理由から犬がお餅を食べると消化不良になり、嘔吐や下痢を起こしてしまうこともあります。
普段からお腹が弱いわんちゃんは特に注意してください。
●おすすめしない理由3:脱酸素剤を誤食する可能性がある
犬にお餅を食べさせることをおすすめしない最後の理由が、脱酸素剤を誤食してしまう可能性があるからです。
パックに入っている小分けされた切り餅の場合、お餅と一緒に脱酸素剤が入っています。
お餅と同封されている脱乾燥剤の多くは、鉄粉や食塩が使用されており毒性は低いとされていますが、嘔吐などの不調があらわれる可能性があるのです。
犬が届く範囲には、切り餅のパックは置かないようにしましょう。
万が一誤食してしまった場合は、動物病院で診てもらうことをおすすめします。
■あわせて読みたい記事■
吐くのは具合悪いサイン?犬が体調不良の時にする7つの行動
犬がお餅を食べてしまったら?
愛犬が誤ってお餅を食べてしまった場合、まずは喉につまらせていないか・しっかりと呼吸ができているか確認して、その後の排泄物の状態や食事の状態などチェックしてあげましょう。
お米の原材料であるもち米はアレルギーが少ない食材ですが、絶対にアレルギー反応を起こさないわけではありません。
稀にかゆみや体調不良を引き起こすこともありますので、食べた後の様子は必ず見てあげてください。
愛犬の健康を第一に考えよう
愛犬と季節の行事を楽しむのもいいですが、1番に健康を考えてあげてくださいね。人間にとって美味しいものが、犬にとっても美味しく健康的だとは限りません。それにお餅を食べることが多いお正月時期は、動物病院が休診していることもありますので、処置が遅れる可能性も考えられます。
お餅を与える以外の方法で、愛犬とお正月の雰囲気を楽しんではいかがでしょうか?