犬の「でべそ」は病気の可能性?軽視してはいけない「でべそ」について

犬にも「でべそ」の子がいることを知っていますか?人間と同じようにお腹の真ん中にポコッとしこりのようなものを「でべそ」と呼びます。
「犬もでべそなんて可愛い!」
字面だけだとこう思われる方もいるかもしれません。しかし、でべそによって「とある病気リスクが上昇」するため決して軽視してはいけないのです。
今回は犬のでべそについてご紹介していきます。病気のリスクや手術についても一緒にお伝えしますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
犬のでべそとは?

犬のでべそとは、お腹の真ん中あたりにあるしこりのようなものです。
ほとんどは楕円形で、大きさはまちまち。
ビー玉ほどの大きさのものや、リンゴほど大きなものまで様々です。
また犬のでべそには「先天的なもの」と「後天的なもの」があります。
先天的、つまり生まれつきの場合は、親犬からの遺伝であることが多く、本来であれば、成長するにつれてでべそはへっこみ穴が塞がるのですが、これが成犬になっても塞がらない場合があるのです。
後天的なものの場合、それは「臍(さい)ヘルニア」の可能性が高いです。
- でべそを軽く押しても押し戻されない
- 子犬の時よりも大きくなっている
- でべそが硬い
以上の場合、臍ヘルニアを発症しているかもしれません。
早めにかかりつけの動物病院へ連れていき、獣医さんに診てもらいましょう。
臍ヘルニアとは?

臍とは「さい」「へそ」と読み、読んで字の如く「おへそのヘルニア」です。
臍帯輪と呼ばれるへその部位から、腸などの臓器が外へ出てしまう病気を指します。臍ヘルニアの症状として、
- でべそになる
- 血行不良になる
- 発熱・嘔吐
- ショック状態に陥る
- 腸の通過障害
以上の症状が起こる可能性があり、症状が進行するとへそから出た臓器が元の位置に戻らずに壊死してしまうこともあるのです。
そのため獣医さんの判断により、おへその穴が閉じない場合は手術をします。
でべその小さいものは、生後1か月~8か月までの間に自然治癒することがあります。ですので6か月以上経過してもでべそのままだった場合、同じ頃に行う去勢や避妊手術と一緒に手術することが多いです。
愛犬の状態を日頃からチェック!

でべその中には、手術をしなくていいものもあります。しかしその場合も、定期的におへその大きさや状態を見る必要があります。もしもお家のわんちゃんのお腹にしこりのようなものを見つけたら、獣医さんに相談してみてくださいね。
ちなみに、うちで飼っている愛犬(チワワ3歳)はでべそですが、獣医さんに相談の上、今は処置が必要ないと言われています。このように無処置でも大丈夫なことがありますから、何か気になることがあればかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。