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編集長むーのパパより、読者のみなさまへ。

ご無沙汰しております。編集長むーのパパです。

レビーズの読者の方ならご存知の可愛いフレンチブルドックの彼、おんたが天国へ旅立ちました。

飼い主で、友人の小池隼人との再会から、おんたの病気、そしてその中での生活を追いかけました。

少しでも同じ境遇の人へ届いてほしいと願う、飼い主の隼人くん。
そんな人たちを助けてくれるためにメディアに出てくれた、おんた。

本当に素敵な二人でした。

隼人くん、おんた。そして二人を支えてくれた方、レビーズに関わってくれた方、ありがとうございました。

おんたは幸せだったと思います。
パパが隼人くんだったこと。
周りのみんなが優しかったこと。

隼人へ

おんたの仏壇には必ずお水を用意してあげてね。「いってきます」と、「ただいま」の声掛けも忘れずに。

たまに忘れちゃうと思うけど、それはご愛嬌、ということで。

それでは最終回となりますが、読んでください。

おんたの闘病日記│最終章 >

最後の検査その後

− 2021年3月11日~現在

長かった闘病日記、これで最終回となります。

今までは淡々と進める日記形式でしたが、最後はあとがきのような気持ちで、ご覧になってくださる皆様に語りかけるような形で、書かせていただきます。(そのため今回は敬語です。)

2021年3月11日

前回の検査から約2ヶ月経ち、経過観察のMRIを撮る日。

2ヶ月前に心配されていた白っぽい影も消えており、治療は大成功と言える結果となりました。

その後

脳腫瘍の治療が終わってから、何事もなく穏やかな時間は流れていき、2022年7月31日、おんたは15歳の誕生日を迎えました。

そして2022年10月、初めての脳腫瘍の発作が起きてから、丸2年が経過しました。

当初、日本動物高度医療センターの先生から「放射線治療をすれば、もし脳腫瘍が再発したとしても、1年以上は生きられるだろう」と言われていました。
そして実際に2年間も一緒に過ごすことができています。

脳腫瘍と診断され、余命3ヶ月の宣告を受けた時を思い出すと、信じられません。
日本動物医療センターの担当の先生方、背中を押してくださったかかりつけの先生のお陰です。

治療が無事に終わった飼い主さんに気をつけていただきたいことがあったので書いておきます。

「何がなんでもお薬は飲ませてください」

おんたは治療中も治療後も

  • イーケプラ
  • ゾニサミド

の2種類を飲み続けていましたが、別の病気で2022年10月に手術をした際、2日ほど脳腫瘍のお薬を飲ませられませんでした。
(生死に関わる大手術だったので気が回りませんでした、、、)

手術は成功したのですが、その後、数日間挙動がおかしくなりました。
目がさらに見えにくくなっていた上に、何もない空中を右側から左側へ流れるように繰り返し見つめていたりしました。
その後お薬を再開して数日したら症状は治ったのですが、心配したのを覚えています。

投薬器などを利用して、きちんとお薬をあげることを忘れないようにしてあげてください。
そして体力がある若い子のオーナーさんは定期的にMRIを撮ってあげるのも良いと思います。

最後に。

おんたは2023年3月21日に天国へ旅立ちました。

脳腫瘍の再発ではなく、最後はリンパ腫か難治性のIBD(炎症性腸疾患)のどちらかとのことでした。
切り分けるには全身麻酔、内視鏡検査が必要だったので、年齢や体力状況を考え、それは行わず、両方の可能性にアプローチするような治療を続けましたが、今回は奇跡が起こせませんでした。

本人はとても頑張ってくれたし、僕も可能な限り彼のサポートをしました。
悔いは残っていません。

最後はお薬を増やしたり、注射や点滴をしたりと本人にとっても辛かったかもしれない治療をたくさんしました。

次第に僕は「最善」と「延命」の違いってなんだろうとわからなくなりました。

それをかかりつけの先生に相談した時に、
「それは蓋を開けてみないとわからないことじゃないかなと思っています。治療がうまくいけばそれはきっと『最善』って思えるし、うまくいかなかったら『余計な延命だったのかな』と思うんじゃないかな?」
と言われました。

その一言で「後で最善だったって思えるように今はできるだけのことをしよう!」と前を向けました。

結果は残念なものになってしまったけれど、今でも「余計な延命」ではなく「最善」だったと思っています。

この記事に辿り着いた飼い主さんたちもきっと、正解が何か、わからないことだらけだと思います。
この子の一生、その中で出会った先生たちの言葉を通じて思えたことは、飼い主さんがペットのことを思って一生懸命悩み、出した答えは全て正解なんだということです。

だから、胸を張っていて欲しいです。

この闘病日記に書かれた内容が悩んでいる飼い主さんの何かの助けになれていたら、これほど嬉しいことはありません。

このような素晴らしい機会を与えてくださったLeveesのスタッフの皆様

ご愛読くださった皆様、本当にありがとうございました。

小池隼人

(おんたの最後の半年の闘病生活については自身のHPのブログに載せてあります。よろしければご覧ください。http://koikehayato.com/blog

おんたの闘病日記を読んでくださった皆様へ

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
小さな体で頑張ってくれたおんた君に勇気づけられた方も多いのではないでしょうか。

今回おんた君の闘病生活を追わせていただくことになり、命の重さ、命の尊さを改めて感じることができました。おんた君、貴重な経験を本当にありがとう。

小池さんとおんた君の闘病日記を少しでも多くの方に読んでいただき、そしてお役に立てれば幸いです。

改めて、おんた君、小池さん。本当にありがとうございました。

                                    レビーズ一同

おんた
PROFILE

おんた

2007年7月31日生まれ
犬種:フレンチブルドッグ/年齢:15歳

トロンボーン奏者である小池隼人さんと共に暮らす。お気に入りのおもちゃはカモのぬいぐるみ。苦手なことはお風呂に入ること。2023年3月21日に天国へ。

編集長むーinterview Vol.01
[トロンボーン奏者・小池隼人さんと愛犬おんたくん]

<前編>
https://levees-u.com/specialcontents/3525/

<後編>
https://levees-u.com/specialcontents/3516/