犬が見ている世界はどのような景色?犬の「視覚」について解説!

私たちの近くていつも幸せを運んでくれる犬。愛らしい見た目と、一生懸命な行動に心が癒されますよね。そんな犬ですが、犬から私たちはどう見えているのでしょうか?なんとなく「犬は目が悪い」という印象がある人も多いのではないでしょうか。今回はそんな「犬が見ている世界」についてご紹介!犬の視力や見え方などを解説していくので、気になった方はぜひご覧くださいね。
犬の視力について

人間の視力は目が良い人と悪い人で差がありますが、裸眼の平均は0.5ほど。
ただコンタクトや眼鏡などの視力補正をしている方も多いので、実際多くの人は約1.0ほどの視力を持っているのではと思います。
一方で犬の視力は、0.2〜0.3ほど。
人間ならば、眼鏡などの視力矯正器具をしなければ不自由するレベルの視力です。しかし、犬は人と違って幅広い視野を持っています。動体視力も優れており、動く物を認識する能力は非常に高い動物なんですよ。
これは野生で暮らしていた時、狩りをしていた頃の能力が残っていると言われています。そのため、人間よりも視力は低いけれど問題なく生活でき、動くものもしっかり捉えることができているのです。
他にも優れた能力が!

動体視力や視野の広さの他にも、犬は自らの能力で低い視力を補っています。
それは、非常に優れた「嗅覚」と「聴覚」。
人間の場合、周囲の情報を得る手段として8割を占めているのが視覚。
しかし犬の場合は、7割程度を嗅覚と聴覚で認識していると言われています。
例えば知らない場所に行った時、周囲の音や匂いで「知らない場所」と認識して、慣れ親しんだ飼い主さんの匂いや声を認識して駆け寄ってくれます。犬は脚力も優れているので、体全体で視力をカバーしているということですね。
犬が見ている景色
視力が0.2ほどと聞くと「ぼんやり見えているのだろう」と想像できるかもしれませんが、きっとその想像と犬が見ている世界は異なるものでしょう。
なぜなら犬が目で認識できる色は、青と黄色とその中間色のみ!
犬の網膜にはそもそも色を認識できる機能がないんだそうです。
そのため、人間にとって「赤い色」は犬にとって「グレー」に。「オレンジや緑色」などの鮮やかな色は「黄色がかった色」になるそうです。
完璧に再現出来ているわけではないかもしれませんが…犬には鮮やかな景色もこのようにくすんで見えているということです。

まとめ

●犬の視力は0.2〜0.3ほど
●認識できる色は青と黄色とその中間色のみ
●視力の低さを全身の優れた能力で補っている
今回は、犬の視力について解説をしていきました。少しでも犬の気持ちになり、犬が見える世界について知っていただけたのなら幸いです。
想いを言葉で発することが出来ない分、私たちが動物に寄り添い、一緒に幸せな日々を生きていきたいなと思いました。