キックボクサー小西拓槙が守りたい存在、愛犬ロイグがくれるもの【interview Vol.07】
<後編>
素早い身のこなしで鋭い打撃を打ち込むボクサー小西拓槙も、リングを降りれば自分よりも遙かに小さな愛犬に翻弄される新米パパになる。「この子の幸せを考えてあげたい」と語る小西さんが考える幸せの形はどのようなものなのだろうか。
interview Vol.07後編では、初めて犬を飼うからこその不安やロイグ君への思いを詳しくお聞きしました。
▼前編はこちらから
キックボクサー小西拓槙が守りたい存在、愛犬ロイグがくれるもの【interview Vol.07】
「幸せなことをやらせてあげたい」
― 初めてわんちゃん飼われて大変だったことは?
今日もだったんですけど、出かける時に限って粗相をしちゃうんです。多分かまって欲しさからなのか、イタズラ心みたいなものがあるのか。普段はあまり失敗しないのに、出かける間際にトイレじゃないところでおしっこをしちゃって。もしかしたら「放っておかれる」って思ったのかもしれないですね。
あとおしっこを片付ける時、ティッシュで床を拭くんですけどその作業を見るのが好きみたいで。手の動きを見てじゃれてくるので、粗相すると遊べると思って失敗しちゃうのかな。
― これからの生活に悩みなどありますか?
この子は何でも口に入れちゃうことが多いので、食べちゃいけないものを食べて病気になったりとか、お腹が痛くなったりしないかとかっていう不安はありますね。
例えば、これから散歩に行くようになっても道路に何が落ちているか分からないじゃないですか。この子は落ちているものが食べられるのか、食べられないのかも分からないので、もし拾い食いをしてしまったら怖いなっていう気持ちはありますね。もちろん散歩に行くのは楽しみだけど、ちょっと不安です。
― 初めて飼うからこそ悩むことがあるんですね。
そうですね。あとは犬にとって何が正解なのか、何が幸せなのかっていうのを考えることが多くなりました。例えば、好きなもの食べさせて、好きなところでおしっこして、何もルールのないところで生活させてあげるのが幸せなのかなとか考えたり。
でもやっぱりこれからお散歩とかで色々な場所に行きたいので、人間のルールに従ってもらわなきゃいけない場面がでてくるじゃないですか。だからこの子にはストレスにならない範囲でそういうルールみたいなものを教えてあげたいです。
僕自身も「何が1番幸せか」って考える性格で、今大好きなキックボクシングを選手としてやれているので。この子にとっても幸せなことをたくさん経験させてあげたいなって。
― 何をさせてあげるのが幸せだと思いますか?
この子はやんちゃで動くのが好きなので、自由に走れるドッグランとかで走らせてあげるのがいいのかなとか思います。あとは僕らには分からない犬界のルールがあると思うんですけど、他のわんちゃんに犬の上下関係教えてもらって、人間の入らない世界にどんどん連れていってあげたいなって。
やっぱり人間とわんちゃんって、どこまでいっても主従関係みたいなものがあると思うんです。家の中では僕の言うことは絶対になっちゃうし、僕がご飯をあげないとこの子はお腹が空いたままだし。でもそういうことじゃなくて、普通に遊べる友達をつくってあげたいなって思っています。
「他の子とは違う何かを感じたんですよね」
― 小西さんにとってロイグくんはどのような存在ですか?
これはまだ一緒に過ごしている日が浅いので、願望になってしまうんですが、「父親と息子」のような関係性になれたらと思っています。お母さんと娘がすごい仲の良い家ってあるじゃないですか。あんなかんじの男バージョンになれればなって思っています。友達のような親子のような、男同士の関係になれたらなって。
― 父親と息子の関係に憧れるということは、犬を飼うなら男の子がよかったんですね。
いえ、そんなことないんです!僕はどっちかと言うと女の子のわんちゃんがよかったんですよ。「一緒に住むのなら女の子の方がいいかな」っていう単純な理由だったんですけど(笑)。でもその考えをこの子はくつがえしてきましたね。やっぱり出会った瞬間、この子が良いって思えたので。
実はロイグを迎える前にこの子のお姉ちゃんが別の店舗にいると聞いて、その子に会いに行ったんです。顔もそっくりで可愛くて、女の子だからこの子にしようかなって思ったんですけど、やっぱりロイグの方が可愛く思えて。
抱っこさせてもらった時に他の子とは違う何かを感じたんですよね。肌に合うというか。この子を迎えられて本当によかったです。
幸せをくれる大切な存在
― ロイグくんと話せるとしたら聞きたいことはありますか?
やっぱり今楽しいかどうかじゃないですかね。「今、楽しい」っていうことがこの子にとって1番なのかなって思うので。それでもし「楽しいよ」って言われたら嬉しくて泣きますね、本当に(笑)。でももしかしたら「朝から走らせんなよ」とか言ってるかもしれないですね(笑)。そういう話ができるのも楽しいなって思います。
― ペットとの暮らしを人におすすめしますか?
おすすめはしたいですね。でもやっぱり時間がとられるので、自分1人の時間を大切にする人には向かないかもしれないですよね。僕は1人でいるのはあまり好きじゃないので、迎えてよかったと思っています。
ベッドの上で一緒に寝ながらたわむれている時が僕的には1番幸せで。うん、本当にこの子といると幸せになれます。
― 最後にロイグくんに一言お願いします!
すくすく育てよ!って言いたいです(笑)。まだ小さいのでとにかく健康にすくすく育って欲しいですね。最近少しずつですけどやっと外に出られるようになったので、いろんなところに連れていきたいです。知り合いの方がやっているお店で何箇所かわんちゃんOKな飲食店があるので、連れて行こうって考えてるのが今すごい楽しいです。
後編インタビューを終えて
インタビュー中、特に記憶に残ったのは、小西さんがロイグ君のことを何度も「この子」と呼ぶこと。きっと小西さんは意識せずともロイグ君と対等に向き合っていて、本当に我が子のように大切にしているんだなということがとても良く伝わってきました。
ロイグ君、たくさんの愛情を注がれてすくすく大きくなってね。おふたりの姿をまたどこかで見られることを心より楽しみにしています。
次回のインタビューもどうぞ楽しみにお待ちください。
小西拓槙/Takuma Konishi
ロイグ/Roigu
▼公式HP:
https://takumakonishi.com/
▼Instagram:
https://www.instagram.com/takuma_konishi/