猫が幸せに暮らせるように。11匹の大家族との生活【interview Vol.04】
Instagramで4万人以上にフォローされている「もちもちブラザーズ」をご存知でしょうか?三毛猫のよもぎちゃん・仲良し兄弟のおはぎくんときなこくんはファンが多いまさにアイドル的な存在なのです。
今回は、3匹の猫ちゃんの飼い主であるニャンスタグラマーのもちママさんに愛猫との暮らしについてお聞きしました。
猫に囲まれた生活
― いま一緒に生活している猫ちゃんについて教えてください。
現在はコロナウイルスの影響で実家のある山口県で生活していますが、もともとは東京で3匹の猫と暮らしていました。その子たちが「よもぎ」と「おはぎ」と「きなこ」です。そして実家には8匹別の子たちがいて、合計11匹の猫と一緒に生活しています。
食べ物の名前をつけると元気に長生きすると聞いたことがあったのと、私自身よもぎ餅が好きなので、3匹の中で最初に出会った三毛猫には「よもぎ」と名付けました。
次に飼う猫ちゃんも和菓子に関連する名前がいいなと思っていたところで、おはぎ色ときなこ色の猫ちゃんと出会い、すぐに「おはぎ」と「きなこ」がいいと思ってこの名前にしました。
左からよもぎ・きなこ・おはぎ
― それぞれどんな猫ちゃんですか?
三毛猫のよもぎはで、THE猫みたいな感じです。ツンデレで、自分の甘えたい時にはものすごい可愛い甘え方をしてくるんですけど、触って欲しくない時は「触らないで」という感じです(笑)。
甘えたい時には、私が仕事をしていてもひざの上に何時間でも乗り続けていますね。その間に足を動かしたりすると居心地が悪くなって降りるんですけど、またすぐに戻ってきて、「早く乗せて」と訴えるような顔をしてきます。
きなことおはぎはロシアンブルーと雑種のミックスで兄弟です。
おはぎは本当に甘えん坊。かまって欲しくてにゃんにゃん言いながらすりすりしてくる子です。
きなこは1番性格が良い!目があっただけですぐごろごろ言ってくるまったりした癒し系の男の子です。あと抱っこが好きでよく抱っこをねだられます。
― それぞれの猫ちゃんの出会いは?
私が東京で会社勤めをしている時に、群馬に住んでいる友人が「コンビニのゴミ箱に捨てられている猫を見つけた。誰か保護できる人はいますか?」というツイートをしてたんですね。そこで写真を一目見た時に「うちに来て欲しい!」と思って、すぐ引き取りたいという話をしました。それがよもぎとの出会いです。
そこからよもぎとふたりで暮らしていたんですけど、よもぎが性格的にきついところがあったのと、ひとりじゃ寂しいかなと思って。もしかしたらもう1匹いた方が穏やかに過ごせるんじゃないかと考えて、新しい猫ちゃんを迎えたいと思い始めたんです。
元々殺処分が減ればいいなと思っていたので保護猫を迎えたくて、いくつか譲渡会に行ったんですけど、当時一人暮らしだったのでなかなか譲渡してもらえず…。そうしたら、よもぎを迎えた翌年の9月に会社の同僚の方から「家で猫が6匹生まれて飼い主さんを探している」と聞いて、見に行かせてもらいました。
そこで出会ったのがおはぎです。6兄弟の中でこの子だけグレーの毛色だったので見た瞬間「おはぎ色だ!」と思ってまずおはぎを迎えようと決めていました。
それでその時おはぎを眺めていたら、もう1匹の猫ちゃんと寄り添って寝ていて。その寝ていたもう1匹の猫がきなこでした。ふたりの姿を見た時に、兄弟一緒にいる方が嬉しいかなと思い、本当は1匹だけ連れて帰ろうと思っていたんですけど勢いで「ふたりともうちの子になって!」という感じで譲ってもらいました。
― おうちでの猫ちゃんとの暮らしはいかがですか?
東京から実家に引っ越して、もっと猫が快適に暮らせる家がいいなと思い、自室を猫のためにリフォームしたんです!
実家は日本家屋ということもあって部屋が寒くて古かったので、断熱性を高くしてもらいました。あとは猫が自由に遊べるように壁一面をキャットウォークにしてもらったり、階段の下のスペースに猫のトイレを入れるスペースを作ってもらったり。大工さんにたくさんわがままを言って完成しました。
猫のために壁にとりつけたステップ
やっぱりこの3匹はずっと私だけと暮らしていて、この子たちが安心できる場所を作りたいというのがあったので。実家は猫が8匹もいて縄張りとかもあるので、ストレスない生活を送れればと思ってリフォームしました。
― 猫と暮らす中で1日の流れはありますか?
朝早くに「ご飯を食べたい!」って起こされますね(笑)。最近は特にすっごい早くて、5時半くらいに耳元でにゃーにゃー言ってる子と、髪の毛をかりかりしてくる子がいます。「まだ早いよ〜」って言って二度寝すると、みんな添い寝して二度寝してくれるんですけど、つい寝坊してしまいます(笑)。
今は在宅で仕事をしているので、常に一緒にいられて嬉しいです。たまにリモート会議とかで構えない時間があると、わざといたずらして気を引こうとしてきます!本当に猫中心の生活ですね。
ニャンスタグラマーとして
― Instagramが大人気ですが、写真投稿を始めたきっかけはありますか?
もともと日々の記録として出かけた時の写真やお花の写真を載せていたんですけど、次第に載せる写真が猫ばかりになってきたので、完全に猫の写真だけにしたのがきっかけですね。
写真が好きということもあり毎日写真を撮るので、とにかくみんなに見て欲しい!うちの子可愛いから見て欲しい!と思って更新していました(笑)。
― Instagramでは季節のお洋服を着た猫ちゃんの写真があげられていますが、もともとイベントがお好きだったんですか?
いえ!全く!ハロウィンやクリスマスなどのイベントごとは一人暮らしだったら全然やらないですね。でも猫たちがいるから、可愛く部屋を飾りつけたりお洋服を着せたいって思うようになりました。そのおかげで季節を感じられるようになりました、猫のおかげです(笑)。
「猫がいないなんて考えられない」
― 猫ちゃんと暮らしている中で、印象的な出来事はありますか?
そうですね、難しいな…。日々の生活全てが癒しになっています。家に帰ってきて猫がいないっていうのが考えられないですね。
東京で暮らしている時、実家に帰省するたび一緒に連れて帰ったりしていたんですけど、その間に数日東京に行かなくちゃいけないことがあって。夜に一人で自分の家に帰った時は本当に寂しかったです。「猫がいない…!」って(笑)。だからやっぱり猫がいないと生活出来ないなって。猫たちは家族です。
― 猫ちゃんたちと一緒に外出したことはありますか?
うちの猫は怖がりなので旅行に出かけるのは難しいですが、私が桜が好きなので、桜の時期だけは猫を透明のリュックにいれて一緒に写真を撮りに出かけます。
今年も猫と桜を見に、近所の川まで行ったんですけど…実は思い出すだけで怖い出来事が起きて。
その時はリードをつけて抱っこをして桜を見に行ったんですけど、帰りに隣の家に住んでいる小学生の男の子が「猫可愛いね」って猫を撫でてくれようとしたんです。そしたら猫がびっくりして、急に暴れ出しちゃって。
リードつけているから大丈夫と思ったんですけど、パニックになっちゃったみたいで腕の中で大暴れして、逃げてしまったんです…。本当にびっくり、というよりも、もし見つからなかったらどうしようと考えると怖くて悲しくて。泣きながら近所の子供達と母と4時間くらい走りまわって探しました。おおげさではなく死ぬほど苦しくて、怖かったですね。
探し回った末、家の近くで見つかったんですけど、気をつけなきゃいけないなと改めて思いました。SNSで「猫が逃げてしまった」という投稿をたまに見かけると、注意しているしうちの猫は大人しいから大丈夫と思っていたので、誰でもそういうことが起こりうるんだなって。肝が冷えました。
その時にひとりでも欠けたらだめだと、猫たちの大切さを再認識したとともに、注意が足りなかったと猛省しました。「可愛いからそれでいい」だけじゃなくて、「命を預かっている責任」をしっかり持とうと。
猫の幸せを第一に考える
― もし猫ちゃんたちとお話しが出来たら何を聞きたいですか?
たまにずっとにゃんにゃん言って何かを求められることがあるんですけど、そういう時に何を言っているのか気になりますね。
常々しゃべれたらいいなとは思っています、どういう話であっても。日常の話とか、なんでもない話をしたいです。
あと猫って体調が悪い時に隠す習性があるので、そういう時はいち早く言って欲しいです。そうしたらすぐに対応できるのになって。
― 猫ちゃんたちはもちママさんに対してどんなことを思っていると思いますか?
なんでしょう…「下僕」じゃないですか(笑)。「猫様!」という感じなので、召使いみたいな感じにも思っているだろうし、ママとも思っているだろうと思います。
きっと猫を飼っている人は分かってくれると思うんですけど、猫って王様みたいなところがあって。わんちゃんとかに比べると甘えてくるのが少ないので、どちらかというとこちらが「ねえねえ!」って話しかけています。そういう関係性が好きなのかもしれないですね。
― もちママさんにとっての猫の魅力はなんですか?
絶対的な美しさですね。なんで猫ってこんなに美しいのかなって毎日思います。
本当に…うん!美しい!目はきらきらしていて、毛はつやつやしてて。そう見ると魅力しかない!魅力の塊だと思います。
― 猫飼うことをおすすめしますか?
めちゃくちゃおすすめします。でも心配になっちゃうというか、猫を飼うのが初めてだと色々と迷うことがあると思うので、ちゃんとお世話できるか…。お節介ですけど心配になります。
最近も祖母のところで野良猫が赤ちゃんを産んだので、その保護先を探して色々と活動していたんですけど、その先が気になっちゃって。
猫との暮らしは勧めたいですけど、猫が幸せに暮らせているのか心配になっちゃいますね。飼う決断は簡単に出来ますけど、育て続けるのは簡単なことじゃないですから。人間のことじゃなくてまず「猫」のことを考えて、決めて欲しいなと思います。
インタビューを終えて
「命を預かっている責任」。もちママさんとのインタビューで特に印象に残った言葉です。ショックな出来事を経験されたからこそ、この言葉の重みを感じましたし、私自身ペットに対して「可愛い」だけではなくしっかりと責任をもたなくてはと改めて意識する機会にもなりました。
もちママさん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!
これから先も猫ちゃんたちと穏やかに幸せな日々を過ごせることを願っています。
次回のインタビューもどうぞお楽しみください。
▼interview Vol.05
出会いは泥だらけ…?花屋看板犬プーと家族の幸せ
Levees編集部より
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もちママ /Mochimama
山口県生まれ
Instagram:
https://www.instagram.com/mochi_ryoko/