シャイな九州男児とやんちゃ坊主まめ太。男同士の友情【interview Vol.03】
<後編>
福岡県で料理人として働くしゅん坊さんは、3年前から豆柴のまめ太くんと暮らし始めました。「ずっと一緒にいて欲しい」、照れながらもまっすぐな言葉を伝えてくれた愛犬への思いはどのようなものなのでしょうか。まだまだ若い彼が抱く夢やまめ太くんへの願いなどたくさんのことをお聞きしました。
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シャイな九州男児とやんちゃ坊主まめ太。男同士の友情【interview Vol.03】
穏やかな愛のある暮らし
―まめ太くんの特技はありますか?
いわゆるわんちゃんがやるような技は出来ます!覚えるのも結構早くて、賢いんだなと飼い主ながらに感心しました。伏せや待ては本当にずっと出来ますね。
前に自宅で自分のご飯を作ってる時、まめ太に先に食べさせてあげようと用意をして「待て」をさせていたことがあったんです。でもその途中で僕が料理に集中しすぎて「よし」を言うのを忘れちゃってて…(笑)。
それに気づかずに、「ちゃんと食べてるかな」って見てみたら、ずっと待ってたんです!多分5分くらいだったと思うんですけど、ご飯を前に待っていてヨダレがすごかったです!(笑)。
―すごい!それだけ賢い子なんですね。
その時「ごめんね!いいよ!」って言ったらものすごい勢いで食べてました。豆柴ってとても忠実なイメージがあったんですけど、本当にその通りでいい子にしてくれています。
「待て」は一番最初に覚えました。あとお座りを覚える前に、伏せを覚えましたね。お手はものすごい勢いでしてきますよ!「どやっ」っていう感じで(笑)。本当に元気いっぱいな男の子です。
―福岡は犬を飼いやすい街だと思いますか?
ちょうど良い具合に都会で便利ですし、緑もあるので飼いやすいと思っています。芝生の公園も色々とあるので散歩には良いですね!海も近くにあるし。都会すぎないところも個人的にはすごく好きです。
―この公園も散歩されてる方が多いですもんね。(撮影場所は天神中央公園)
そうですね!わんちゃん同士で交流できるのは、きっと楽しいんじゃないかと思います。
前に博多の芝生がある大きな公園でドッグランができるイベントがあったんですけど、よく一緒に出かけていましたね。他のわんちゃんと合う合わないはたまにありますけど、仲良く遊んだり、挨拶したりして。楽しそうだったので僕も満足です!
ただ同じ犬種の柴犬系には、「やだ」みたいな反応を見せることがあります。きっと、ちょっと敵対心みたいなのがあるんですかね。
あと基本的に人懐っこい性格ではあるんですけど、特に女の人が好きっぽくて。
そこも全部ひっくるめて男の子だなって思ったりします(笑)。
インタビュー中に近くをお散歩していた他のわんちゃんたちに遭遇。楽しそうに挨拶をしていました。
―まめ太くんと福岡以外に出かけたことはありますか?
前はよく一緒に佐賀の実家に車で帰ってましたね。ただ、さっきも話したのですが兄貴がアレルギーなんで、その時は申し訳ないけど兄には離れてもらって…。
―ご家族にもまめ太くんは大人気でしょう?
めちゃくちゃ可愛がってくれています!新しい家族として迎えてくれて、喜んでますね。僕の弟みたいな感じです。その様子を見ていると、「きっと両親も飼いたかったんだろうな」と思いますね。
楽しい時間をふたりで共に
― 今後一緒に行きたい場所はありますか?
旅行には行きたいんですけどね。なかなか…仕事だったりで。でも広いドッグランのあるホテルとかで思いっきり遊んで、そのまま一緒に温泉に入ってみたいですね!…あ、でも乾かすの大変だ!(笑)。
でもとにかく一緒に色んな場所に行ってみたいです。そこでのまめ太の反応とか、どんなふうに遊ぶのかとか、見てみたいです。
あと贅沢な願いなんですけど、送迎付きのバスとかあったら嬉しいですね!ドッグラン付きのサービスエリアに止まってくれて休憩したりとか。ああ、やっぱり温泉行きたいです!けど…実はまめ太、お風呂が苦手なんです。
―暴れちゃったりするんですか?
すごい嫌がるわけではないので、暴れはしないのですが…あまり楽しそうな顔はしていませんね(笑)。
1人でお風呂にいれるのは大変です。でも柴犬って換毛期があって抜け毛が多いので、週に1度ぐらいは入れてます。夏から冬の間の時期は特に抜け毛がすごくて、ここ最近大量です!部屋も抜け毛だらけに…。(※撮影は10月初旬)
ちょっと毛がぼさぼさ気味なかんじも可愛いですけどね。どんなに忙しくても、定期的にいれてあげるように心がけています。
「一緒にいて、楽しいと思ってくれたら嬉しい」
―もしまめ太くんとお話しできたら、聞いてみたい事はありますか?
ワガママを言ってもらいたいです。もうめちゃくちゃな自分勝手なワガママでいいんで、何をして欲しいか聞いてみたいですかね。
『早く帰って来いよ』とか『仕事休んじゃえよ』とか、言われたら嬉しいですね(笑)。なんでも望みを聞き入れちゃうかもしれません。あとサシで飲んでみたいです!人間だったらお酒強いのかな?とか考えると楽しいです。
―まめ太くんはしゅん坊さんのことどう思ってると思いますか?
えっと、何でしょうね。色々あるでしょうけど「良いご主人」と思ってくれていたら嬉しいです。でも現実は、毎日仕事続きで寂しい思いをさせてると思うので、一緒にいて楽しいと思ってくれてたら嬉しいですね。
優しい笑顔をまめ太くんにむけながら頭をそっと撫でるしゅん坊さん。
―まだまだ若くて元気なまめ太くんですが、これからどんなわんちゃんになって欲しいですか?
とにかく元気にいてほしいです。ストレスなく、自由気ままに生きていて欲しいと思っています。
あとはまめ太の子供には会ってみたいですね。体のことや、いろいろ考えてチャンスがあればですけど。まだ去勢はしてないので可能であれば会ってみたいです。
でも、本当に元気でいてくれたらそれでいいです。まめ太、実はテンカン持ちで…。たまに硬直したり、バタバタしたり。散歩から帰った後や疲れてると発作のようなものが起きることがあって。動物病院で薬をもらってなるべく発作が起きないように抑えています。だから定期的に病院には行って、様子を見ながらケアしてあげています。
―今日もどうか無理はせず…
今日はそこまで動いていないので大丈夫ですよ。ありがとうございます。
「ずっと一緒にいて欲しいな」
―「動物と一緒に暮らすこと」をおすすめしますか?一人暮らしで飼うのは大変だと思いますが…
大変?…うーん、そうですね。大変なところもありますけど、やっぱり何より一緒にいれて良いです。楽しいです!
動物は本当に可愛いですよ。気分屋なところなんかも!まめ太の場合、僕が遊ぼうとして近づくと離れたりするんですけど、こっちも拗ねて放っておくと、すっと寄ってきたり…そんなツンデレな感じがたまりません!豆柴特有ではなく、みなさんもそんな出来事があるかと思います。
―お話を聞いてると毎日がエピソードの宝庫ですね!男同士の友情がとても伝わってきます。
それはありますね。もしもまめ太がおらんくなったら…もう…塞ぎ込んじゃいますね(笑)。本当にずっといて欲しいな。
―レビーズに何かメッセージなどいただけたら。
いつか「動物と一緒に旅行にいけるようなツアー」みたいなものを企画して欲しいなって思います。高速バスで実家に帰る時もあるんですけど、ケージにいれて、荷物室にいれるので…離れずに一緒に移動できたらなと。移動ってなったら離れなくちゃいけないことが多いので、もっと一緒にいられる場所が増えたらいいですよね。
あといつかペット同伴可の自分の飲食店を出したいと思っているので、そういった情報やレポートなどを知りたいです!まめ太との思い出作りもしたいという思いもあるんですけど、勉強も兼ねてもっと色々な場所に行けたらいいなと考えているので。
―それでは、将来出すお店ではまめ太くんが看板犬ですね!
そうですね!店内は難しいと思うので、小さいテラスで。雨が降っても大丈夫なように屋根をつけて。福岡…いえ、地元の佐賀でいつかやりたいです!
後編インタビューを終えて
インタビューVol.03、読んでいただきありがとうございます。
初の福岡取材。緊張していたレビーズ一同ですが、主役のしゅん坊さん、まめ太くんのお話を聞いてるうちにスッと肩の力が抜け、気付けば僕たちも『友情の輪』の中にすっぽりお招きいただいていました(笑)。
ガッシリとした体格からはイメージできない優しい笑顔とゆったりとした口調のしゅん坊さん。ちょっとツンデレだけど、愛想満点なまめ太くん。『親友・同志』なんて言葉が、ぴったりなおふたりでした。 彼らの純粋な絆が、みなさんにも届けば幸いです。
最後に、聞かせていただいた素敵な夢が叶うことをレビーズは願っています。またおふたりの笑顔に会いにいきますね。本当にありがとうございました!
次回のインタビューもどうぞお楽しみください。
▼interview Vol.05
出会いは泥だらけ…?花屋看板犬プーと家族の幸せ<前編>
Levees編集部 モリタ
しゅん坊/Shun-bou
1994年1月8日生まれ
佐賀県出身、福岡県在住