「一緒に成長したい」、海のそばで重ねるロイとの日々【Interview Vol.02】
ペットと飼い主を結びつける場所として新た注目されている保護犬活動。海の近くで暮らしているゆきのさんと愛犬ロイくんも、まさにその保護犬活動をしている団体を通じて出会ったひとり。今回はそんなロイくんとの暮らしや“元”保護犬であるロイくんとのこれからについてお話を聞いてみました。
「たくさんの愛をもらってね」
―ロイくんという名前の由来は何ですか?
正直、名前自体には意味はないです(笑)。ただ出逢った時に見た目が「ロイ」っぽいなと直感的に思いました。呼びやすい名前なのでたくさんの人に名前を呼んでもらって、みんなに愛されて欲しいなという願いがあります。
―ロイくんとはどこで出会ったんですか?
ロイとはある団体を通じて出会ったんです。沖縄にある「OkinawaHappyTails」という団体なんですが、Instagramなどで色々な団体を見ている時にロイを見つけて会いに行きました。
初めて見た時の印象は、なんだか不思議なもので…。可愛いのはもちろんなんですけど、とっても愛おしい気持ちになったんです。
もちろんその団体にいたわんちゃんはみんな可愛い子たちでしたが、ロイは「うちの子になるべきだ!」と感じました。
初めて会った時のロイ。 すっごく怯えて悲しい顔をしていたのを今でも覚えています。(ゆきのさん)
―お気に入りの遊びはありますか?
はじめは恐怖心や不安からか、家にいてもソファから50cm以上先に行ったことがなかったんですが、今はボール遊びが大好きな子になりました!投げたボールをとって、咥えたまま他のボールを追いかけたり(笑)。元気よく遊んでいる姿に笑わせてもらっています。
あと最近はビーチに落ちている木の棒を拾って、自慢気に歩いています。そんなところも本当に可愛くて、どんどんロイのことが愛おしくなります。
こうして海にサップをしにいくこともあります。岡田さんと浅瀬で波を感じて楽しそうにしているのを見ると癒されます。(ゆきのさん)
「一緒に成長していきたい」
―もしも話しができたら、何を聞きたいですか?
ロイは子犬の内に団体に保護されたそうなんです。でも保護されている時も、ずっとひとりで行動をしていたみたい…。なので、もしも話せたらうちに来るまでどんな暮らしをしていたのか聞いてみたいですかね。きっと色んな経験をしてきたんだと思いますから。
―この先ロイくんとやりたいことはありますか?
初めて会う人や車、外に出るのはまだ怖くて課題はたくさんなので、一つずつ怖いものや不安なことを解消して、「人間といるとこんなに楽しいんだよ」「お散歩や水遊びは楽しいんだよ」ってもっと気づかせてあげたいです。
ひとつずつ課題をクリアする喜びは、本当に大きくて。ロイの成長を振り返ると、思わず涙が出そうになることがあるんです。
前はお散歩も怖くて自分から歩けなかったんですけど、今では近所のビーチに自分から行って穴掘りをして遊んだりしていて。その姿を見ると、ちゃんと成長してくれてるんだなって嬉しくてたまらなくなります。
いつか一緒にキャンプや遠出が出来る日が来るといいなあ。でも、一番は健康にストレスなくのびのび暮らせるようにしてあげたいです。
今は課題をクリアしたら、また次の課題が出てくる状態ですが、でもだからこそ私たちがロイの気持ちやしつけの仕方などを理解して、一緒に成長していきたいと思っています。
インタビューを終えて
ゆきのさんにロイくんとのお話を聞いているうちに、どんどん気持ちがほぐれていくような感覚を得ました。自然豊かな場所でのびのびと暮らしている姿を拝見し、日頃忙しなく生活していると忘れてしまいそうになる「そばにある幸せ」の存在の大きさに改めて気づかされました。ロイくんの表情が日に日にやわらかくなっていくのも胸を打たれました、本当に素敵な関係性だなと。
ゆきのさん、ロイくん。インタビューにご協力いただきありがとうございました!これからも仲良く幸せに暮らせることを心から願っています。
次回のインタビューもぜひお楽しみください。
▼interview Vol.03
シャイな九州男児とやんちゃ坊主まめ太。男同士の友情
Levees編集部より
ロイ/ROY
白と黒の毛色が可愛いミックス犬
推定2020年1月生まれの男の子